目の下のシワ・ちりめんジワ– category –

症状から探す目の下のシワ・ちりめんジワ

鏡を見るたびに目の下の細かいシワが気になる、笑ったときに深く刻まれる線が消えない――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

目の下のシワやちりめんジワは、乾燥・紫外線・加齢による真皮のコラーゲン減少など複数の要因が重なって進行します。

セルフケアだけでは改善が難しいと感じたとき、スネコスやボトックスといった医療機関での「肌育治療」が選択肢になるかもしれません。

この記事では、目の下のシワの原因から治療の違い、日常で気をつけたいポイントまでを専門的な視点でわかりやすくまとめました。

目の下にシワ・ちりめんジワができる原因は一つではない

目の下のシワやちりめんジワは、単なる加齢だけでなく、皮膚の構造的な変化や外部刺激が複合的に絡み合って生じます。原因を正しく知ることが、効果的なケアへの第一歩といえるでしょう。

乾燥と紫外線が引き起こす皮膚ダメージ

目の下の皮膚は顔のなかでもっとも薄く、約0.5mmしかありません。皮脂腺も少ないため水分を保持しにくく、乾燥が進むと角質層のバリア機能が低下してちりめんジワが目立ちはじめます。

さらに紫外線はコラーゲンやエラスチンを分解する酵素を活性化させ、真皮(しんぴ:肌のハリを支える組織)の弾力を内側から奪っていきます。日焼け止めを塗らない習慣が続くと、数年後に深いシワとして表面化することも珍しくありません。

加齢と眼輪筋の衰えによる構造的変化

30代後半を過ぎると真皮層のコラーゲン産生量は徐々に減少し、肌内部のハリを維持する力が弱まります。同時に、目の周囲を取り囲む眼輪筋(がんりんきん)の緊張バランスが変わり、表情のクセが固定されやすくなるのも見逃せないポイントです。

笑いジワや目尻のシワは、こうした筋肉の動きと皮膚の弾力低下が組み合わさって刻まれます。とくに目の下はたるみと乾燥の影響を同時に受けやすいため、早期から対策を意識したい部位でしょう。

目の下のシワを進行させるおもな要因

要因影響する層特徴
乾燥角質層(表皮)ちりめんジワとして現れやすい
紫外線真皮層コラーゲン・エラスチンの変性
加齢真皮層・筋膜コラーゲン量と筋力の低下
表情グセ筋層~皮膚全体繰り返しの折り畳みで線が固定

目の下のシワが気になりだした原因を詳しく見る
目の下のシワはなぜできる?原因と対処法を解説

ちりめんジワと深いシワでは対処法がまったく違う

目の下のシワは大きく「ちりめんジワ(表皮性の浅いシワ)」と「真皮性の深いシワ」に分けられ、それぞれ有効働きかけが異なります。自分のシワがどちらに該当するか見極めることが、遠回りしないケアにつながります。

ちりめんジワは保湿と肌質改善で対応できる

指先で軽く皮膚を引っ張ったときにシワが消える場合、表皮レベルの乾燥ジワである可能性が高いといえます。

角質層の水分量を回復させるセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤で改善が見込めるケースも多く、軽度であればスキンケアの見直しだけで目立たなくなることもあるでしょう。

一方で保湿だけでは追いつかないほど細かいシワが密集している場合、スネコスのような真皮にアプローチする注入治療が候補に入ってきます。

深いシワには真皮層からの再生アプローチが必要になる

皮膚を引っ張っても消えないシワは、コラーゲンの減少や弾力線維の断裂が原因であることがほとんどです。

表面からの保湿では届かない深さに問題があるため、ボトックスで筋肉の過剰な収縮を和らげたり、スネコスで真皮のコラーゲン再構築を促す方法が検討されます。

深いシワと浅いシワが混在しているケースも珍しくないため、医師による丁寧な診察で「どの層に問題があるか」を確認してから治療方針を決めるのが安心です。

ちりめんジワと深いシワの違い

種類深さ有効なケア
ちりめんジワ表皮(角質層)保湿・スネコス
深いシワ真皮~筋層ボトックス・スネコス併用

笑うと気になる目の下のシワの原因を知りたい方はこちら
笑うとできる目の下のシワ、その原因と改善策

スネコスは目の下の肌そのものを立て直す注入治療

スネコス(Sunekos)は非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を独自に配合した注入剤で、真皮の細胞外マトリックス(肌のハリを支える土台構造)の再構築を促す治療です。

ボリュームを足すフィラーとは異なり、肌そのものの質を高めるため「肌育治療」と呼ばれています。

スネコスが目の下のちりめんジワに適している理由

目の下の皮膚は薄いため、ヒアルロン酸フィラーを注入するとチンダル現象(皮膚の下が青く透けて見える状態)を起こすリスクがあります。

スネコスは非架橋タイプでジェルの塊を残さないため、薄い皮膚にも使いやすい点が大きな利点です。

真皮でコラーゲンとエラスチンの産生をゆるやかに促すため、仕上がりも自然で目の下の繊細なシワに適しています。通常は2~4週間おきに3~4回の施術を行い、肌の内側から弾力を取り戻していきます。

  • 非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸の特許処方
  • チンダル現象が起きにくく目の下に使いやすい
  • 肌内部のコラーゲン・エラスチン産生を促進
  • ダウンタイムが短く日常生活に支障が出にくい

ボトックスは表情ジワの「原因そのもの」を和らげる

ボトックス注射はボツリヌストキシン製剤を微量注入し、筋肉の過剰な収縮をおだやかに抑える治療です。目の下のシワのうち、笑ったり目を細めたりする動作で深くなる「表情ジワ」に対して高い改善力を発揮します。

ボトックスで目の下の表情ジワが改善するしくみ

眼輪筋が繰り返し収縮することでシワの溝が定着していきますが、ボトックスはこの筋収縮の信号を穏やかにブロックします。その結果、シワが深く刻まれにくくなると同時に、既存のシワも時間とともに浅くなっていく効果が期待できます。

効果の持続期間はおよそ3~6か月で、繰り返し施術を受けることでシワの再発を抑えやすくなるといわれています。注入量や注入部位の微調整が仕上がりに直結するため、目元の解剖学に精通した医師のもとで受けることが大切です。

スネコスとボトックスの比較

項目スネコスボトックス
おもな作用真皮のコラーゲン再構築筋収縮の抑制
得意なシワちりめんジワ・浅いシワ表情ジワ・目尻の笑いジワ
効果の持続数か月~(施術回数で変動)約3~6か月

スネコスとボトックスの違いを比較
ボトックスとスネコス、目の下のシワにはどちらが合う?

スネコスとボトックスの併用で相乗効果を狙える

ちりめんジワと表情ジワが混在している場合、スネコスとボトックスを併用することで互いの効果を補い合う「肌育治療」が可能です。シワの原因に対して多角的にアプローチできる点が、単独治療にはない大きなメリットといえます。

併用治療で期待できる変化

まずボトックスで筋肉の過剰な動きを抑え、シワが深くなるのを防ぎます。そのうえでスネコスを注入すると、筋収縮のストレスが軽減された状態で真皮の再構築が進むため、コラーゲン産生がより効率的に働くと考えられています。

治療のスケジュールは、まずボトックスで表情ジワを落ち着かせてから2週間ほど間隔を空けてスネコスを注入するケースが一般的です。

ただし肌の状態やシワの深さは一人ひとり異なるため、担当医と相談のうえで計画を立てましょう。

治療の順序内容目的
第1段階ボトックス注射筋収縮の過剰な動きを抑制
第2段階スネコス注入(2週間後~)真皮のコラーゲン再構築を促進
維持期定期的なメンテナンス効果の持続と再発予防

目の下のちりめんジワの原因と治療法を確認する
目の下のちりめんジワ、原因と治療の選択肢

目の下の影ジワ・二重線にも肌育治療は対応できる

目の下に現れる影のようなライン(影ジワ)や二重線は、シワそのものだけでなく皮膚のたるみや脂肪の突出が絡んでいる場合があります。

肌育治療は肌のハリを回復させることで影の見え方を軽減し、顔全体の印象を自然に変化させるアプローチが取れます。

影ジワと二重線の見え方はシワの種類で異なる

影ジワは光の当たり方で目立つため、シワの深さだけでなく皮膚のハリや厚みが関わっています。真皮のボリュームを取り戻すスネコスは、影ジワの改善を目指すうえで有効な選択肢となりえます。

また二重線は、もともと薄い皮膚がたるんで折り重なることで現れるケースが多く、加齢とともに固定されていきます。ボトックスで表情筋のテンションを調整しつつ、スネコスで肌質を底上げする方法が検討されることもあるでしょう。

  • 影ジワは光と皮膚のハリが大きく関係
  • 二重線はたるみと乾燥の複合要因で固定される
  • スネコスによる真皮再構築が影ジワの緩和に有効
  • ボトックスとの組み合わせでより多角的にアプローチ可能

目の下の影ジワをなくしたい方はこちら
目の下の影ジワを消す方法と原因を解説

目の下の二重線の原因とエイジングケアについて詳しく見る
目の下の二重線はなぜできる?原因とケア方法

治療を受ける前に知っておきたい注意点と日常ケア

スネコスやボトックスは医療機関で行う治療であり、施術前のカウンセリングと施術後の日常ケアの両方が仕上がりに影響します。

施術前のカウンセリングで確認すべきこと

目の下のシワは原因が複数あるため、「なぜシワが目立つのか」を正確に把握することが治療の出発点になります。スネコスとボトックスのどちらが適しているか、併用が必要かどうかは、肌の状態やシワの深さ、生活習慣によって変わります。

カウンセリング時には、アレルギーの有無や過去の美容医療歴、普段のスキンケア内容も伝えておくとスムーズです。疑問や不安はその場で解消しておくと、納得したうえで治療に臨めるでしょう。

治療効果を長持ちさせる日常ケアのコツ

治療後も日焼け止めの使用と十分な保湿を継続することが、シワの再発を防ぐうえで欠かせません。紫外線は曇りの日でも肌に届いているため、季節を問わずUV対策を習慣づけましょう。

睡眠不足やストレスはコラーゲンの産生に悪影響を及ぼすとされ、せっかくの治療効果を損なう要因になりえます。

バランスのよい食事や質のよい睡眠といった基本的な生活習慣の見直しも、肌育治療の効果を支える土台となります。

ケア項目ポイント
紫外線対策通年でSPF30以上の日焼け止めを使用
保湿セラミド・ヒアルロン酸配合のアイクリームを毎日使用
睡眠6~8時間の良質な睡眠を確保
栄養タンパク質・ビタミンCを意識的に摂取

よくある質問

スネコス注入は目の下のちりめんジワにどのくらいの回数で効果を感じられる?

スネコスは通常2~4週間の間隔で3~4回の施術が推奨されています。1回目の注入後から肌のハリ感を実感する方もいますが、ちりめんジワの改善を十分に感じるには複数回の施術を重ねることが一般的です。

肌のコラーゲン再構築には一定の時間がかかるため、焦らず継続することが大切でしょう。効果の現れ方には個人差があるため、担当医と経過を確認しながら治療計画を調整してください。

ボトックス注射で目の下のシワを治療した場合、表情が不自然にならない?

目の下へのボトックス注射は、注入量と注入部位の微調整が仕上がりを左右します。経験豊富な医師が適切な量を正確な位置に注入すれば、表情の自然さを保ちながらシワの改善が期待できます。

「笑えなくなるのでは」と心配される方もいますが、少量を繊細にコントロールすることで自然な表情は維持されます。カウンセリングで仕上がりのイメージを具体的に伝えておくと安心です。

スネコスとボトックスの併用治療にダウンタイムはある?

スネコスもボトックスも注射による施術のため、大がかりなダウンタイムは通常ありません。施術直後に注入部位に軽い赤みや内出血が出ることがありますが、数日から1週間程度で落ち着くケースがほとんどです。

当日からメイクが可能な場合も多く、日常生活への影響は小さいといえます。ただし施術後24時間は激しい運動や飲酒を避けるなど、担当医の指示に従ってください。

目の下のシワ治療でスネコスとヒアルロン酸フィラーはどう違う?

ヒアルロン酸フィラーは架橋(かきょう:分子を結合させてゲル状にすること)されたヒアルロン酸を注入し、物理的にボリュームを補う治療です。

一方スネコスは非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸の配合によって、肌自身のコラーゲンやエラスチンの産生を促します。

目の下の皮膚は非常に薄いため、架橋タイプのフィラーではチンダル現象のリスクがあります。スネコスはこの点でも目の下に適しており、自然な仕上がりを求める方に選ばれやすい治療です。

目の下のシワに対するボトックスの効果はどのくらい持続する?

ボトックスの効果はおよそ3~6か月持続するとされています。効果が薄れてきたタイミングで再施術を受けることで、シワが深く刻まれるのを防ぎやすくなります。

繰り返し施術を受けるうちに筋肉の過剰な動きが抑制される習慣がつき、施術間隔が徐々に延びるケースも報告されています。長期的な治療計画は担当医と一緒に立てるのがよいでしょう。

参考文献

Bhattacharjee, K., Ghosh, S., Ugradar, S., & Azhdam, A. M. (2020). Lower eyelid blepharoplasty: An overview. Indian Journal of Ophthalmology, 68(10), 2075–2083. https://doi.org/10.4103/ijo.IJO_2265_19

Oestreicher, J., & Mehta, S. (2012). Complications of blepharoplasty: Prevention and management. Plastic Surgery International, 2012, 252368. https://doi.org/10.1155/2012/252368

Duan, R., Wu, M., Tremp, M., Oranges, C. M., Xie, F., & Li, Q. (2019). Modified lower blepharoplasty with fat repositioning via transconjunctival approach to correct tear trough deformity. Aesthetic Plastic Surgery, 43(3), 680–685. https://doi.org/10.1007/s00266-019-01309-5

Wong, C. H., & Mendelson, B. (2017). Extended transconjunctival lower eyelid blepharoplasty with release of the tear trough ligament and fat redistribution. Plastic and Reconstructive Surgery, 140(2), 273–282. https://doi.org/10.1097/PRS.0000000000003549

Nassif, P. S. (2005). Lower blepharoplasty: Transconjunctival fat repositioning. Facial Plastic Surgery Clinics of North America, 13(4), 553–559. https://doi.org/10.1016/j.fsc.2005.06.006

Chen, J., Wu, Y., Wang, Y., Zhang, B., Tang, J., Wang, Z., Huang, W., & Cheng, B. (2024). Transconjunctival fat repositioning blepharoplasty: Is excess fat herniation a prerequisite? Plastic and Reconstructive Surgery, 153(5), 1039–1046. https://doi.org/10.1097/PRS.0000000000010726

Murri, M., Hamill, E. B., Hauck, M. J., & Marx, D. P. (2017). An update on lower lid blepharoplasty. Seminars in Plastic Surgery, 31(1), 46–50. https://doi.org/10.1055/s-0037-1598632

Goldberg, R. A., Edelstein, C., Balch, K., & Shorr, N. (1998). Fat repositioning in lower eyelid blepharoplasty. Seminars in Ophthalmology, 13(3), 103–106. https://doi.org/10.3109/08820539809066085

Hashem, A. M., Couto, R. A., Waltzman, J. T., Drake, R. L., & Zins, J. E. (2017). Evidence-based medicine: A graded approach to lower lid blepharoplasty. Plastic and Reconstructive Surgery, 139(1), 139e–150e. https://doi.org/10.1097/PRS.0000000000002849

Davison, S. P., Irio, M., & Oh, C. (2015). Transconjunctival lower lid blepharoplasty with and without fat repositioning. Clinics in Plastic Surgery, 42(1), 51–56. https://doi.org/10.1016/j.cps.2014.09.001

1