鏡を見るたびに気になる、目の下から頬にかけて斜めに入る「ゴルゴライン」。この線があると、疲れて見えたり、実年齢より老けて見えたりすることがあり、深く悩んでいる方も少なくありません。
コンシーラーやマッサージで隠そうとしても、なかなか改善が難しいのが実情です。「ゴルゴラインを整形で消したい」と考えたとき、どのような方法があるのでしょうか。
この記事では、ゴルゴライン(ゴルゴ線)ができる原因から、美容整形(美容医療)による代表的な3つの治療法、それぞれの費用相場、ダウンタイム、リスクまでを詳しく解説します。
ゴルゴラインとは?老けて見えるその原因
ゴルゴラインは、多くの場合、加齢のサインとして認識されますが、その正体と原因を理解することが、適切な対処法の第一歩です。
ゴルゴライン(ゴルゴ線)の正体
ゴルゴラインは、医学用語では「ミッドチークライン(Mid-cheek line)」とも呼ばれます。目頭の下あたりから頬の中央に向かって斜めに伸びる溝や線のことを指します。
人気漫画の主人公の頬にある線に似ていることから、日本では「ゴルゴライン」や「ゴルゴ線」という通称で広く知られています。
この線が目立つと、頬がくぼんで見えたり、顔全体が疲れた印象になったりするため、美容上の悩みとなることが多いです。
人によっては生まれつき骨格の影響で目立ちやすい場合もありますが、多くは年齢とともに顕著になります。
なぜゴルゴラインができてしまうのか
ゴルゴラインが目立つようになる主な原因は、加齢による顔の構造的な変化にあります。複数の要因が組み合わさって発生します。
第一に、頬の脂肪(メーラーファット)の減少と下垂です。加齢に伴い、頬の高い位置にある脂肪組織が減少し、さらに重力の影響で下垂します。
これにより、今までふっくらしていた部分がくぼみ、ラインが目立つようになります。
第二に、皮膚の弾力低下です。コラーゲンやエラスチンの減少により、皮膚がハリを失い、頬の組織を支えきれなくなります。これもラインが深くなる一因です。
第三に、表情筋の衰えです。顔の筋肉(特に頬の筋肉)が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支える力が弱まります。
第四に、骨格の変化です。年齢とともに頬骨もわずかに萎縮することがあり、土台となる骨が痩せることで、表面の皮膚や脂肪がたるみ、溝ができやすくなります。
これらの要因が複合的に絡み合い、ゴルゴラインを形成します。
セルフケアでゴルゴラインは消える?
ゴルゴラインをセルフケアだけで完全に「消す」ことは非常に難しいと言えます。なぜなら、ゴルゴラインは表面的なシワとは異なり、皮膚、脂肪、筋肉、骨格といった顔の深い層の構造的な変化によって生じるためです。
保湿ケアで肌の乾燥を防いだり、マッサージで一時的に血行を良くしたりすることは、肌のコンディションを整える上で無駄ではありません。
しかし、減少した脂肪を元に戻したり、伸びたたるみを引き上げたりする効果は限定的です。「ゴルゴライン 整形」と検索する方が多いのは、こうしたセルフケアの限界を感じているためと考えられます。
根本的な改善を目指す場合、美容医療によるアプローチが現実的な選択肢となります。
目の下のクマとの関係性
ゴルゴラインは、「目の下のクマ」と密接に関連しています。ゴルゴラインが深くなると、その影が「影クマ(黒クマ)」の一部として認識されることがあります。
また、ゴルゴラインの上部、つまり目の下には眼窩脂肪(がんかしぼう)があり、この脂肪が前方に突出すると「目袋(たるみクマ)」ができます。
ゴルゴラインと目の下のクマ(特にたるみクマや影クマ)が併発していると、目の下が全体的に暗く、くぼんで見え、非常に疲れた印象や老けた印象を強く与えます。
そのため、ゴルゴラインの治療を考える際は、目の下のクマの状態も併せて診察し、同時に治療を検討することが多いです。
本メディアが特集する「目の下のクマ取り」治療においても、ゴルゴラインへの対処は重要なポイントとなります。
ゴルゴライン整形を考える前に知っておきたいこと
「ゴルゴラインを整形で消したい」と決意する前に、美容医療で何ができるのか、そしてどのような準備が必要なのかを知っておくことが大切です。
美容整形(美容医療)でできること
ゴルゴラインの美容整形(美容医療)は、主に「くぼみを埋める」または「たるみを引き上げる」という2つのアプローチに分類されます。
「くぼみを埋める」治療は、ヒアルロン酸や自身の脂肪などを注入し、ゴルゴラインによってできた溝(くぼみ)を物理的に持ち上げて平らにする方法です。
比較的ダウンタイムが短く、手軽に受けやすい治療法です。
「たるみを引き上げる」治療は、糸(スレッド)や切開手術によって、下垂した頬の脂肪や皮膚を元の位置(あるいはより高い位置)に戻す方法です。たるみが主な原因である場合に適しています。
どの方法が適しているかは、ゴルゴラインの原因(くぼみが主か、たるみが主か)や程度、肌の状態、そしてご自身が望む結果によって異なります。
自分のゴルゴラインの状態を知る
まずはご自身のゴルゴラインがどのタイプなのかを客観的に知ることが重要です。鏡を正面から見て、無表情の状態でラインがどれくらい目立つか確認します。
次に、少し上を向いた時や、手で頬を軽く引き上げた時にラインが薄くなるかどうかもチェックしてみましょう。
もし手で引き上げると明らかに改善する場合は「たるみ」が、引き上げてもくぼみが残る場合は「ボリューム減少(くぼみ)」が主な原因である可能性が考えられます。
ただし、これらはあくまで目安です。正確な診断は、経験豊富な医師による診察が必要です。
クリニック選びの重要なポイント
ゴルゴライン整形は、顔の印象を大きく左右する繊細な治療です。クリニック選びは慎重に行う必要があります。
重要なのは、医師の経験と技術力です。特に注入治療は、注入する量や深さ、位置を誤ると、不自然な仕上がりになったり、ミミズ腫れのようになったりするリスクがあります。
解剖学的な知識と美的センスを兼ね備えた医師を選ぶことが大切です。
また、カウンセリングの丁寧さも重要です。ご自身の悩みをしっかりと聞き、ゴルゴラインの状態を正確に診断した上で、複数の治療選択肢(メリット・デメリット、費用、ダウンタイムを含む)を分かりやすく説明してくれるクリニックを選びましょう。
一つの治療法だけを強く勧めるのではなく、ご自身の希望に寄り添った提案をしてくれるかが判断基準となります。
代表的な美容整形① ヒアルロン酸注入
ゴルゴライン治療において、最も手軽で代表的な方法の一つがヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸注入とはどのような施術か
ヒアルロン酸注入は、ゴルゴラインによってくぼんでしまった皮膚の下に、ヒアルロン酸製剤を注射器で注入し、肌を内側から持ち上げて溝を浅くする治療法です。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する保湿成分であり、アレルギーのリスクが低いとされています。
施術は非常に細い針や、先端の丸い「カニューレ」という管を使用して行います。
皮膚の浅い層ではなく、骨の上や脂肪層の深い部分など、原因となっている層に正確に注入することで、ナチュラルな仕上がりを目指します。施術時間も15分から30分程度と短いのが特徴です。
費用相場と持続期間
ヒアルロン酸注入の費用は、使用する製剤の種類(硬さや持続性)と注入量(cc)によって決まります。ゴルゴラインの深さによりますが、左右で1ccから2cc程度を使用するのが一般的です。
持続期間も製剤によりますが、一般的には半年から1年半程度です。ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されていくため、効果を維持するためには定期的な再注入が必要です。
ヒアルロン酸注入の費用目安
| 項目 | 費用相場(1ccあたり) | 一般的な注入量(両側) |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 5万円~10万円 | 1cc~2cc程度 |
ダウンタイムとリスク
ヒアルロン酸注入は、ダウンタイムが短いことが大きなメリットです。施術直後は注入部位に多少の赤みや腫れ、むくみが出ることがありますが、数時間から数日で落ち着くことがほとんどです。
内出血が起こる可能性があり、その場合は黄色や紫色のアザのようになりますが、1〜2週間程度でメイクで隠せる範囲で自然に消えていきます。
リスクとしては、注入量の過多や注入層の誤りによる「不自然な膨らみ(ミミズ腫れ)」や「左右差」が挙げられます。
また、非常に稀ですが、血管にヒアルロン酸が詰まる「血管塞栓」のリスクもあります。これを避けるためにも、解剖を熟知した医師による施術が求められます。
ヒアルロン酸注入が向いている人
ヒアルロン酸注入は、「ゴルゴ線 整形」を考えているものの、メスを使う手術には抵抗がある方、ダウンタイムを長く取れない方、まずは手軽に効果を実感したい方に適しています。
また、主な原因が皮膚のくぼみやボリューム減少であり、頬全体のたるみがそれほど強くない場合に良い適応となります。定期的なメンテナンスが必要であることを理解していることも大切です。
代表的な美容整形② 脂肪注入(ご自身の脂肪)
ご自身の体から採取した脂肪を利用する方法も、ゴルゴライン整形の有力な選択肢です。
脂肪注入(コンデンスリッチファットなど)とは
脂肪注入は、ご自身の太ももやお腹など、脂肪が気になる部位から脂肪を吸引(採取)し、その脂肪を遠心分離機などで不純物を取り除き、濃縮・精製します(コンデンスリッチファット(CRF)やナノファットなど)。
こうして質の高い脂肪細胞だけを、ゴルゴラインのくぼんだ部分に注入する治療法です。
ヒアルロン酸のような異物ではなく、ご自身の組織を使うため、アレルギー反応の心配がありません。
また、注入した脂肪の一部が生着(その場で生き残る)すれば、ヒアルロン酸のように吸収されてなくなることがなく、長期的な効果が期待できます。
費用相場と持続性
脂肪注入は、脂肪を採取する手間と精製する機材が必要なため、ヒアルロン酸注入よりも費用は高額になります。費用には、脂肪吸引料、精製料、注入料などが含まれます。
持続性については、注入した脂肪がすべて生着するわけではなく、個人差もありますが、一般的に30%〜50%程度が生着すると言われています。
生着した脂肪は半永久的にその場にとどまるため、長期的な効果を望む方には大きなメリットです。ただし、生着率を安定させるため、複数回の注入を推奨するクリニックもあります。
脂肪注入の費用目安
| 項目 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 脂肪注入(ゴルゴライン) | 20万円~50万円 | 採取・精製技術により変動 |
ダウンタイムとリスク(しこりなど)
脂肪注入は、「脂肪を採取した部位」と「脂肪を注入した部位」の2箇所にダウンタイムが発生します。
注入部位(顔)は、ヒアルロン酸注入と同様に腫れや内出血が起こることがありますが、ヒアルロン酸よりも腫れが長引く傾向があり、大きな腫れは1〜2週間程度続くことがあります。内出血も同様です。
採取部位(太ももやお腹)は、筋肉痛のような痛みや腫れ、内出血が数週間続くことがあります。術後は圧迫固定が必要です。
リスクとしては、脂肪の生着率が想定より低く、効果が物足りない場合があります。
逆に、脂肪を一度に多く入れすぎたり、脂肪がうまく生着しなかったりすると、硬い「しこり」が残るリスクがあります。しこりを避けるためには、細かく少量ずつ丁寧に注入する技術が求められます。
脂肪注入が向いている人
脂肪注入は、ヒアルロン酸などの異物を体内に入れることに抵抗がある方、アレルギーが心配な方、どうせなら痩身(脂肪吸引)も少し兼ねたい方、そしてゴルゴライン整形で半永久的な効果を望む方に適しています。
ヒアルロン酸よりもダウンタイムが長くなることを許容できる必要があります。
代表的な美容整形③ 糸リフト(スレッドリフト)
ゴルゴラインの原因が、くぼみだけでなく「たるみ」にもある場合、糸リフト(スレッドリフト)が適応となることがあります。
糸リフトによるアプローチ
糸リフトは、コグ(トゲのようなもの)が付いた特殊な医療用の糸を、こめかみや頭皮など目立たない部分から皮下に挿入し、たるんだ頬の脂肪(メーラーファット)や皮膚組織を物理的に引き上げる治療法です。
ゴルゴラインは、頬の脂肪が下垂することによって、その境目が溝となって目立ちます。糸リフトでこの下垂した脂肪を元の位置に戻すことで、ゴルゴラインの溝を浅くする効果を狙います。
切開を伴うフェイスリフト手術に比べ、傷跡が小さく、ダウンタイムが短いのが特徴です。
また、挿入した糸の刺激により、周辺組織でコラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力アップといった副次的な効果も期待できます。
費用相場と持続期間
糸リフトの費用は、使用する糸の種類(溶ける糸か溶けない糸か、コグの形状など)と、挿入する本数によって大きく変動します。
ゴルゴラインの改善には、中顔面を引き上げる力が必要なため、ある程度の本数が必要になることが多いです。
持続期間は、使用する糸の種類によりますが、一般的に「溶ける糸」で半年から2年程度です。
糸が溶けた後も、生成されたコラーゲンによって一定の引き締め効果は残りますが、リフトアップ効果を維持するためには定期的な治療が必要です。
糸リフトの費用目安
| 項目 | 費用相場(1本あたり) | 一般的な本数(両側) |
|---|---|---|
| 糸リフト(溶ける糸) | 3万円~10万円 | 4本~10本程度 |
ダウンタイムとリスク
糸リフトのダウンタイムは、挿入する本数や深さによって変わります。施術直後から数日間は、腫れ、痛み、内出血が起こる可能性があります。
また、糸を挿入したことによる「つっぱり感」や、大きく口を開けた時の違和感、一時的な痛みを感じることがあります。これらは1〜2週間程度で徐々に馴染んでいきます。
まれに、糸を挿入した箇所の皮膚が一時的にへこんだり(ディンプル)、逆に糸が浅すぎて皮膚表面から透けて見えたり、触れたりすることがあります。
また、感染のリスクもゼロではありません。これらのリスクを避けるには、たるみの状態や脂肪の厚みに合わせて適切な糸を選択し、正しい層に挿入する医師の技術が重要です。
糸リフトが向いている人
糸リフトは、ゴルゴラインの原因が主に頬の脂肪の下垂(たるみ)による方、ほうれい線やフェイスラインのたるみも同時に気になっている方、切開手術には抵抗があるが、注入治療だけでは物足りないと感じる方に適しています。
くぼみが深い場合は、糸リフトで引き上げた上で、足りない部分にヒアルロン酸や脂肪を少量注入する「コンビネーション治療」を行うこともあります。
各施術の比較と選び方
「ゴルゴライン 整形」で検索すると、ヒアルロン酸、脂肪注入、糸リフトなど複数の選択肢が出てきます。ご自身の状態やライフスタイルに合った施術を選ぶための比較ポイントを解説します。
ゴルゴライン整形3つの施術比較
これまで解説した3つの代表的な施術(ヒアルロン酸注入、脂肪注入、糸リフト)の特徴を比較します。それぞれアプローチが異なるため、メリットとデメリットを理解することが大切です。
施術方法の比較まとめ
| 施術法 | アプローチ | 主なメリット |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | くぼみを埋める(充填) | 手軽、ダウンタイムが短い、修正が(比較的)可能 |
| 脂肪注入 | くぼみを埋める(充填) | 異物ではない、生着すれば半永久的、痩身効果も |
| 糸リフト | たるみを引き上げる(リフト) | たるみが原因の場合に有効、肌のハリ改善も期待 |
ダウンタイムの比較
施術を受けたくても、仕事や日常生活への影響が気になる方は多いでしょう。ダウンタイム(回復期間)の長さは、施術選びの重要な要素です。
一般的に、最もダウンタイムが短いのはヒアルロン酸注入です。内出血がなければ、翌日から普段通りの生活が送れることも少なくありません。
次に短いのは糸リフトですが、本数や引き上げの強さによっては、数日間の腫れやつっぱり感が目立つ場合があります。
最もダウンタイムが長くなる傾向があるのは脂肪注入です。顔の腫れに加えて、脂肪を採取した部位のダウンタイムも考慮に入れる必要があります。まとまった休みが取れる時期に計画するのがよいでしょう。
ダウンタイムの比較
| 施術法 | 主な症状 | 回復期間の目安 |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 赤み、腫れ(軽度)、内出血 | 数日~2週間(内出血) |
| 脂肪注入 | 腫れ(中等度)、内出血、痛み(採取部) | 1~3週間(顔)、数週間(採取部) |
| 糸リフト | 腫れ、痛み、つっぱり感、内出血 | 1~2週間 |
費用(コストパフォーマンス)の比較
1回あたりの費用が安いのはヒアルロン酸注入です。しかし、ヒアルロン酸は効果が永久ではないため、維持するためには定期的な再注入が必要です。長期的に見ると、トータルの費用は高額になる可能性があります。
脂肪注入は1回あたりの費用は高額ですが、生着した脂肪は半永久的な効果が期待できるため、長期的なコストパフォーマンスは良いと言えるかもしれません。
糸リフトも定期的なメンテナンスが必要ですが、ヒアルロン酸とは異なる「たるみ改善」という側面があるため、単純な費用比較は難しいです。
ご自身の予算と、どれくらいの期間効果を維持したいかを考慮して選びましょう。
自分に合った施術の選び方
最終的にどの施術を選ぶかは、以下の点を総合的に判断します。
ゴルゴラインの原因は何か
くぼみが主な原因であれば「注入治療(ヒアルロン酸、脂肪)」。たるみが主な原因であれば「糸リフト」。両方であればコンビネーション治療、というように、原因に合った方法を選ぶのが基本です。
ダウンタイムはどれくらい許容できるか
休みが取れない方は「ヒアルロン酸」。1〜2週間休める方は「脂肪注入」や「糸リフト」も選択肢に入ります。
効果の持続性はどれを望むか
まずは試してみたい、効果が永久でなくても良い方は「ヒアルロン酸」。長期的な効果を望む方は「脂肪注入」。
これらの判断はご自身だけでは難しいため、必ず医師の診察を受け、プロの目でご自身の状態に最適な「ゴルゴライン 整形」の方法を提案してもらうことが重要です。
施術を受ける当日の流れとアフターケア
実際にゴルゴラインの整形施術を受けると決めた場合、当日の流れや施術後のケアについて知っておくと安心です。
カウンセリングから施術まで
まず、予約した日時にクリニックへ行きます。通常、施術前にもう一度医師との最終確認(カウンセリング)があります。ここで、治療内容、効果、リスクについて再確認し、同意書にサインします。
次に、洗顔をしてメイクを落とします。施術前の写真撮影を行うことが多いです。
施術室に移動し、注入部位や糸を挿入する部位のデザイン(マーキング)を行います。痛みへの配慮として、麻酔クリームを塗布したり、局所麻酔の注射を行ったりします。
脂肪注入の場合は、静脈麻酔などを使用することもあります。
麻酔が効いたことを確認した後、医師が丁寧に施術を行います。施術中は、痛みや違和感がないか確認しながら進めることが一般的です。
施術が終了したら、冷却(クーリング)を行い、炎症を抑えます。
施術後の過ごし方
施術直後は、麻酔の影響や注入による腫れがあります。クリニックで鏡を見て仕上がりを確認し、問題がなければ帰宅できます(脂肪注入で静脈麻酔を使用した場合は、回復室で少し休む時間が必要です)。
帰宅後は、できるだけ安静に過ごします。施術当日は、飲酒、長時間の入浴、激しい運動など、血行が良くなる行為は避けるよう指示があります。これらは腫れや内出血を悪化させる可能性があるためです。
痛みがある場合は、処方された鎮痛剤を服用します。就寝時は、枕を高くして寝ると、顔のむくみや腫れを軽減するのに役立ちます。
アフターケアで大切なこと
施術後のアフターケアは、仕上がりの美しさやダウンタイムの短縮に影響します。
最も大切なのは「触りすぎない」ことです。特にヒアルロン酸や脂肪を注入した部位は、安定するまでに時間がかかります。
気になって強く押したり、マッサージしたりすると、注入物が移動したり変形したりする原因になります。糸リフトの場合も同様に、顔を強くこすったりしないよう注意が必要です。
また、紫外線対策も重要です。施術後の肌はデリケートになっており、内出血が起きた部位は色素沈着のリスクがあるため、日焼け止めや帽子で肌を守りましょう。
施術後の一般的な注意点
施術法によって詳細は異なりますが、多くの治療で共通する注意点をまとめます。
施術後の過ごし方 注意点
| 項目 | 注意点 | 目安期間(施術法による) |
|---|---|---|
| メイク | 注入部位(針穴)を避ければ当日から可能な場合が多い | 当日~翌日 |
| 入浴・シャワー | シャワーは当日から可。入浴(湯船)は翌日以降 | 当日~数日 |
| 飲酒・運動 | 血行が良くなる行為は控える | 3日~1週間 |
| 顔のマッサージ | 注入部位や施術部位への強い刺激は避ける | 1ヶ月程度 |
※上記はあくまで一般的な目安です。必ず施術を受けたクリニックの医師の指示に従ってください。
ゴルゴライン整形に関するよくある質問 (FAQ)
最後に、ゴルゴラインの整形(ゴルゴ線 整形)を検討している方から寄せられる、よくある質問にお答えします。
- 施術中に痛みはありますか?
-
痛みは、ゴルゴライン整形の多くの方が心配される点です。どの施術(ヒアルロン酸、脂肪注入、糸リフト)でも、痛みを最小限に抑えるために麻酔を使用します。
一般的には、麻酔クリーム(表面麻酔)や局所麻酔(注射)を行います。麻酔の注射の際にチクッとした痛みを感じますが、施術中の痛みはほとんど感じないか、我慢できる程度であることが多いです。
脂肪注入の場合は、静脈麻酔で眠っている間に施術を行うクリニックもあります。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安が強い方はカウンセリングで医師に相談してください。
- 施術後、メイクはいつからできますか?
-
施術法やクリニックの方針にもよりますが、ヒアルロン酸注入や糸リフトの場合、注射の針穴や糸の挿入点以外は、当日からメイク可能な場合が多いです。
ただし、施術部位を強くこすらないよう注意が必要です。脂肪注入の場合は、腫れが他の施術より出やすいため、翌日以降、あるいは腫れが少し引いてからを推奨されることもあります。
ファンデーションやコンシーラーで内出血を隠すことは可能です。詳細は施術を受けるクリニックに確認してください。
- 効果はどれくらい続きますか?
-
効果の持続期間は、選んだ施術法によって大きく異なります。ヒアルロン酸注入は、使用する製剤によりますが半年から1年半程度が目安で、効果維持には定期的な再注入が必要です。
糸リフト(溶ける糸)も、半年から2年程度が目安で、こちらも定期的なメンテナンスが推奨されます。脂肪注入は、注入した脂肪が生着すればその効果は半永久的に続きます。
ただし、生着率は個人差があり、また加齢による変化が止まるわけではありません。ご自身のライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
- 失敗したり、不自然になったりしませんか?
-
ゴルゴライン整形での「失敗」や「不自然な仕上がり」は、主に注入量が多すぎたり、注入する層が浅すぎたりして起こる「膨らみすぎ(ミミズ腫れ)」や「左右差」が挙げられます。
糸リフトの場合は、引き上げすぎによる「つっぱり感」や「ひきつれ」、皮膚の「へこみ」などです。これらのリスクは、医師の技術力や経験、美的センスに大きく左右されます。
解剖学を熟知し、顔全体のバランスを見て自然な仕上がりを追求してくれる医師を選ぶことが、失敗を避けるために最も重要です。
カウンセリングで、医師の症例写真などを見せてもらうのも良いでしょう。
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