そのヒアルロン酸、たるみを悪化させるかも。目の下のたるみ治療で失敗しない注入法

そのヒアルロン酸、たるみを悪化させるかも。目の下のたるみ治療で失敗しない注入法

目の下のたるみ治療としてヒアルロン酸注射を検討していませんか?

手軽に見えるヒアルロン酸ですが、目の下のたるみの状態によっては、注入することでかえってたるみが目立ったり、不自然な仕上がりになったりする危険性があります。

特に、たるみの原因が「脂肪の膨らみ」である場合、ヒアルロン酸で隠そうとすると余計に悪化させることも。

この記事では、目の下のたるみにヒアルロン酸注射を打つことのリスクと、本当に満足できる治療法を選ぶための知識を詳しく解説します。

失敗しない治療選びのために、まずはご自身のたるみの原因を知ることが重要です。

目次

目の下のたるみにヒアルロン酸が推奨されない理由

目の下のたるみの主な原因が「脂肪(眼窩脂肪)の膨らみ」である場合、ヒアルロン酸の注入は根本的な解決にならず、かえって状態を悪化させる可能性があります。

たるみを隠すために注入したヒアルロン酸が、時間の経過とともに重力で下がり、膨らみを助長することがあるためです。

たるみの根本原因は脂肪の膨らみ

目の下のたるみは、多くの場合、眼球を支えている眼窩脂肪が、加齢などによって手前に押し出されてくることで発生します。

皮膚のすぐ下に脂肪の膨らみ(目袋)ができるため、その下が影になってクマのように見えたり、たるみとして認識されたりします。

この脂肪の膨らみ自体を取り除かない限り、たるみの根本的な改善は難しいのです。

ヒアルロン酸が逆効果になるケースとは

脂肪の膨らみが大きい(たるみが顕著な)状態で、その膨らみの下の「くぼみ」だけにヒアルロン酸を注入するとどうなるでしょうか。

一時的にくぼみは浅くなるかもしれませんが、膨らみ自体は残っているため、目の下全体が平坦でのっぺりとした、不自然な印象になることがあります。

さらに、注入量が多すぎたり、注入箇所が不適切だったりすると、ヒアルロン酸が脂肪の膨らみと一体化し、より大きな「たるみ」として見えてしまうのです。

たるみのタイプ別ヒアルロン酸のリスク

たるみのタイプヒアルロン酸注入のリスク解説
脂肪の膨らみが大きい高い膨らみを助長し、余計にたるんで見える。
皮膚のゆるみが強い中〜高いヒアルロン酸の重みでさらに皮膚が伸びる可能性。
くぼみが主体低い(適応の可能性あり)くぼみを埋める目的で適量を使用するのは有効。

「チンダル現象」のリスク

目の下の皮膚は非常に薄いため、ヒアルロン酸を浅い層に注入しすぎると、製剤が透けて青白く見えてしまう「チンダル現象」を引き起こすことがあります。

これは、たるみが改善するどころか、新たな悩み(青クマ)を生み出すことになりかねません。

経験豊富な医師は皮膚の薄さを考慮して注入しますが、誰にでも起こり得るリスクとして認識しておく必要があります。

注入したヒアルロン酸の将来的な移動

ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されますが、目の下は組織が柔らかいため、注入したヒアルロン酸が時間の経過とともに重力や表情筋の動きによって、意図しない場所へ移動(下垂)することがあります。

注入直後は良くても、数ヶ月後、数年後に形が崩れ、かえってたるみがひどくなったように感じることがあるのはこのためです。

なぜ「目の下のたるみにヒアルロン酸」が提案されるのか

目の下のたるみに対してヒアルロン酸が必ずしも第一選択ではないにも関わらず、多くのクリニックで提案されるのには理由があります。

それは、治療の手軽さや、医師の診断基準、そして一部の「くぼみ」タイプのクマには有効であるという側面があるためです。

手軽さとダウンタイムの短さ

ヒアルロン酸注入の最大のメリットは、注射だけで完了し、ダウンタイムが非常に短いことです。手術(脱脂など)と比べると、施術時間も短く、費用も抑えられる傾向にあります。

患者さんにとって「まずは手軽に試したい」という需要と、クリニックにとって「提供しやすい」という供給側の事情が合致するのです。

医師の技術や経験による見立ての違い

医師が「目の下のたるみにヒアルロン酸注射が有効」と判断する背景には、その医師の診断基準が影響します。

たるみの原因が脂肪の膨らみか、骨格的な「くぼみ」か、あるいはその両方かを見極める目が必要です。

脂肪の膨らみが軽度で、くぼみを埋めるだけで改善が見込めると判断した場合、ヒアルロン酸が選択されることがあります。

すべてのたるみにヒアルロン酸が不向きなわけではない

誤解を恐れずに言えば、ヒアルロン酸が「絶対悪」というわけではありません。

問題は「適応」です。目の下のたるみの原因が多岐にわたるため、自分の状態にヒアルロン酸が合っているのかを見極めることが重要です。

脂肪の膨らみはほとんどないものの、加齢で骨が萎縮し、目の下が「くぼんで」影ができているタイプ(いわゆる黒クマ)には、ヒアルロン酸でボリュームを補う治療が非常に有効な場合があります。

ヒアルロン酸が適応となる可能性のある目の下の状態

状態ヒアルロン酸の有効性注意点
骨格的な「くぼみ」が強い高い膨らみ(たるみ)が併発していないか確認が必要。
脱脂手術後の微調整中〜高い脂肪を取りすぎた場合の「くぼみ」補正。
軽度の影(黒クマ)脂肪の膨らみが原因でない場合。

クマの種類とヒアルロン酸の適応

目の下の「クマ」と「たるみ」は混同されがちですが、原因は異なります。ヒアルロン酸が目の下のたるみ治療で推奨されにくいのは、たるみ(=脂肪の膨らみ)への効果が限定的だからです。

一方で、クマの種類によってはヒアルロン酸が有効です。

クマの種類別治療法の一般例

クマの種類主な原因ヒアルロン酸の適応
黒クマ(影クマ)たるみによる影、または「くぼみ」くぼみタイプには有効。たるみタイプには不向き。
青クマ血行不良・皮膚が薄い適応外(悪化の可能性あり)。
茶クマ色素沈着適応外。

失敗しないための目の下のたるみ治療の選択肢

目の下のたるみで失敗しないためには、ヒアルロン酸注入に固執せず、たるみの根本原因にアプローチする治療法を知ることが大切です。

多くのたるみの原因である「脂肪の膨らみ」に対応する治療法が、根本的な改善への近道となります。

たるみの原因(眼窩脂肪)へのアプローチ

たるみの原因である眼窩脂肪の膨らみを取り除く、あるいは適切な位置に移動させる治療が、最も効果的とされています。

ヒアルロン酸のように「隠す」のではなく、原因そのものを「なくす」という考え方です。その結果、目の下はスッキリとし、将来的なたるみの悪化予防にもつながります。

脱脂手術(経結膜脱脂法)の概要

経結膜脱脂法は、まぶたの裏側(結膜)を小さく切開し、そこからたるみの原因となっている眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚の表面には一切傷がつかないため、傷跡の心配がありません。

膨らみがなくなることで、その下の影(黒クマ)も同時に改善することが期待できます。

脂肪注入によるボリューム調整

脱脂手術で脂肪の膨らみを取り除くと、人によっては目の下が「くぼみ」すぎてしまうことがあります。

特に、元々くぼみが強い骨格の場合、脱脂だけでは平らになりすぎたり、やつれた印象になったりする懸念があります。

その場合、脱脂と同時に、ご自身の太ももなどから採取した脂肪(微細に加工した脂肪)を、くぼみが目立つ部分に注入(脂肪注入)することで、滑らかで自然な仕上がりを目指します。

脱脂と脂肪注入の比較

治療法アプローチ対象となる悩み
経結膜脱脂法余分な脂肪を取り除く(マイナス)脂肪の膨らみ、たるみ
脂肪注入足りない部分にボリュームを足す(プラス)くぼみ、へこみ、脱脂後の微調整

その他の治療法(レーザー・高周波など)

たるみの原因が脂肪ではなく、皮膚の「ゆるみ」や「ちりめんジワ」が主体の場合、ヒアルロン酸や脱脂手術の適応とは異なることがあります。

その場合は、高周波(サーマクールアイなど)やレーザー治療(フラクショナルレーザーなど)を用いて、皮膚の引き締めやコラーゲンの生成を促す治療が選択されることもあります。

ただし、これらは脂肪の膨らみ自体をなくすものではありません。

ヒアルロン酸注入が適している目の下の状態

ヒアルロン酸は目の下のたるみ(脂肪の膨らみ)には不向きですが、特定の状態においては非常に有効な治療法です。

それは、たるみではなく「くぼみ」が影の主な原因である場合や、他の手術後の微調整として用いる場合です。

「たるみ」ではなく「くぼみ」が主症状の場合

脂肪の膨らみはほとんどない、あるいは全くないにも関わらず、目の下がくぼんで影ができている(黒クマ)場合があります。

これは生まれつきの骨格や、加齢による骨の萎縮が原因です。この「くぼみ」に対しては、ヒアルロン酸でボリュームを補うことで、くぼみを浅くし、影を劇的に改善できる可能性があります。

この見極めが最も重要です。

軽度の影クマ(青クマ・黒クマ)

皮膚が薄いために血管が透けて見える「青クマ」や、軽度の「黒クマ(くぼみタイプ)」の場合、ヒアルロン酸を適切な層に注入することで、皮膚に厚みを持たせ、色味や影を目立ちにくくする効果が期待できます。

ただし、青クマの場合、前述のチンダル現象のリスクと表裏一体であるため、非常に慎重な注入技術が求められます。

適切な注入層と製剤の選択

目の下にヒアルロン酸を注入する場合、失敗しないためには「注入層」と「製剤の硬さ」が重要です。皮膚が薄いため、柔らかすぎると広がりやすく、硬すぎると凸凹しやすくなります。

一般的に、骨の上など深い層にはやや硬めの製剤を、皮膚に近い浅い層には非常に柔らかく馴染みの良い製剤を選ぶ必要があります。

目の下に使用するヒアルロン酸製剤の選択基準

注入層求められる製剤の特性目的
深い層(骨膜上)適度な硬さ・形成力土台(くぼみ)の持ち上げ
浅い層(皮下)非常に柔らかい・馴染みが良い皮膚のハリ・細かいシワの改善

脱脂手術後の微調整としての使用

経結膜脱脂法などで脂肪を取り除いた後、「もう少しだけボリュームが欲しい」といった微調整や、左右差の調整、時間の経過とともに出てきた小さなくぼみに対して、ヒアルロン酸が使用されることがあります。

手術と注入を組み合わせることで、より完成度の高い仕上がりを目指す考え方です。

目の下のヒアルロン酸注射で後悔しないためのクリニック選び

目の下のたるみ治療でヒアルロン酸注射を選ぶにせよ、他の治療法を選ぶにせよ、満足のいく結果を得るためにはクリニック選びが極めて重要です。

「目の下」は解剖学的に非常に複雑でデリケートな部位であり、医師の技量が結果に直結します。

目の下の構造に精通した医師を選ぶ

目の下には、薄い皮膚、眼輪筋、眼窩脂肪、神経、血管などが複雑に存在します。これらの構造を熟知し、安全かつ効果的な治療を行える医師を選ぶ必要があります。

形成外科専門医であるか、目の下の治療経験が豊富であるかなどを確認すると良いでしょう。

カウンセリングの丁寧さと説明の十分さ

流れ作業のようなカウンセリングではなく、ご自身の悩みをしっかりと聞き、たるみの原因が「脂肪」なのか「くぼみ」なのか「皮膚のゆるみ」なのかを的確に診断してくれる医師を探しましょう。

その上で、なぜその治療法を勧めるのか、他の選択肢はないのか、リスクや限界はどこにあるのかを、分かりやすく説明してくれることが大切です。

ヒアルロン酸以外の治療法も提案できるか

ヒアルロン酸注入「しか」提案してこないクリニックは注意が必要です。そのクリニックがヒアルロン酸注入を得意としているだけか、あるいは手術に対応できないだけかもしれません。

目の下のたるみにヒアルロン酸が適していないと判断した場合、正直に「あなたには脱脂手術の方が合っている」と、ヒアルロン酸以外の選択肢(脱脂や脂肪注入など)も公平に提示できるクリニックが信頼できます。

クリニック選びのチェックポイント

  • 医師の経験・専門性(特に目の下)
  • カウンセリングの質(診断の的確さ、説明の丁寧さ)
  • 治療法の選択肢(ヒアルロン酸以外も提案可能か)

使用するヒアルロン酸製剤の種類と安全性

ヒアルロン酸と一口に言っても、様々なメーカーから多種多様な製剤が販売されています。

目の下の薄い皮膚に適した、安全性が高く、アレルギー反応などのリスクが低い、高品質な製剤を使用しているかどうかも確認すべき点です。

安価な治療費を提示している場合、どのような製剤を使用しているか確認するのも一つの方法です。

ヒアルロン酸注入のリスクと副作用を理解する

目の下のヒアルロン酸注射は手軽さが魅力ですが、医療行為である以上、リスクや副作用がゼロではありません。

特に目の下は、他の部位への注入と比べても、合併症が目立ちやすい部位です。治療を受ける前に、マイナスの側面もしっかりと理解しておく必要があります。

内出血や腫れの発生

注射針を使用するため、内出血や腫れは一定の確率で発生します。目の下は血管が豊富で皮膚が薄いため、内出血が目立ちやすい傾向があります。

通常は1〜2週間程度で吸収されますが、大切な予定の直前は避けるべきです。

凸凹(でこぼこ)になる可能性

注入量が多すぎたり、注入層が不適切だったりすると、皮膚の表面が凸凹になることがあります。また、注入したヒアルロン酸が均一に馴染まず、しこりのように感じられることもあります。

特に笑った時など、表情を動かした時に不自然な膨らみとして現れることもあります。

アレルギー反応

ヒアルロン酸自体は体内に存在する成分ですが、製剤に含まれる架橋剤(ヒアルロン酸の形を保つための成分)などに対してアレルギー反応を起こす可能性が稀にあります。

注入部が異常に腫れたり、赤みやかゆみが続いたりする場合は、すぐに医師に相談する必要があります。

万が一の場合の溶解注射(ヒアルロニダーゼ)

ヒアルロン酸注入の大きな利点の一つは、「ヒアルロニダーゼ」という溶解酵素の注射によって、注入したヒアルロン酸を溶かして元に戻す(あるいは減らす)ことが可能な点です。

仕上がりに満足できなかったり、凸凹やチンダル現象が起こったりした場合の修正手段があることは安心材料です。ただし、溶解注射にも腫れやアレルギーのリスクは伴います。

ヒアルロン酸注入の主なリスク

リスク・副作用発生頻度対処法
内出血・腫れ普通時間経過で改善。
凸凹・しこり時々溶解注射(ヒアルロニダーゼ)。
チンダル現象溶解注射(ヒアルロニダーゼ)。
アレルギー反応ごく稀アレルギー治療、溶解注射。

すでに注入したヒアルロン酸とたるみの悩み

すでに目の下にヒアルロン酸を注入し、その結果たるみが悪化したように感じている、あるいは不自然な膨らみに悩んでいる場合でも、修正や根本治療への道は残されています。

まずは現状をリセットし、改めて最適な治療法を検討することが重要です。

ヒアルロン酸溶解注射によるリセット

現在の目の下の状態が、注入されたヒアルロン酸によって引き起こされている(あるいは悪化している)と考えられる場合、まずはヒアルロニダーゼ(溶解注射)でヒアルロン酸を溶かし、一度「何もない状態」に戻すことを検討します。

このようにして、ご自身の本来のたるみの状態(脂肪の膨らみや骨格のくぼみ)が明らかになります。

溶解後のたるみ治療の再検討

ヒアルロン酸を溶解して素の状態に戻ったら、改めて「なぜたるんで見えるのか」を正確に診断してもらう必要があります。

溶解前はヒアルロン酸の膨らみで隠れていた、本来の脂肪の膨らみが明らかになるかもしれません。その場合、次なる一手として、経結膜脱脂法などの根本治療を検討します。

溶解せずに脱脂手術は可能か

「ヒアルロン酸が残っている状態で脱脂手術はできますか?」という質問は多く寄せられます。結論から言うと、可能ですが推奨されません。

ヒアルロン酸が残っていると、本来の脂肪の膨らみとの境界が不明瞭になり、手術の際に取り除くべき脂肪量を正確に判断するのが難しくなります。

結果として、脂肪の取り残しや取りすぎにつながるリスクが高まるため、多くの経験豊富な医師は、まず溶解を勧めています。

ヒアルロン酸注入後の治療ステップ

ステップ内容目的
1.現状把握専門医による診察(ヒアルロン酸の残存確認)不満の原因を探る
2.溶解ヒアルロニダーゼで注入物をリセット本来の目の下の状態に戻す
3.再診断溶解後の状態でたるみの原因を再評価脂肪・くぼみ・皮膚のゆるみを見極める
4.根本治療診断に基づき脱脂・脂肪注入などを検討最適な治療法を選択する

セカンドオピニオンの重要性

ヒアルロン酸を注入したクリニックで修正を相談しにくい、あるいは提案された修正法に納得がいかない場合、ためらわずに他のクリニックでセカンドオピニオンを求めることが大切です。

目の下の修正治療は、初回の治療よりも難易度が上がることが多いため、目の下の治療と修正に精通した医師の意見を聞くことが、悩み解決への最短距離となります。

よくある質問

目の下のヒアルロン酸注射は痛いですか?

痛みには個人差がありますが、注射針を刺すチクッとした痛みを感じます。目の下は皮膚が薄くデリケートなため、他の部位より痛みを感じやすいこともあります。

多くのクリニックでは、痛みを和らげるために麻酔クリームや極細の針を使用するなどの工夫をしています。

ダウンタイムはどのくらい必要ですか?

ヒアルロン酸注入は、手術と比べてダウンタイムが短いのが特徴です。

個人差はありますが、大きな内出血や腫れが出なければ、当日からメイクも可能で、日常生活にほとんど支障はありません。

内出血が出た場合は、消えるまでに1〜2週間かかることがあります。

効果はどのくらい持続しますか?

使用するヒアルロン酸の製剤の種類や、個人の体質(代謝の速さ)によって異なりますが、一般的には6ヶ月から1年半程度とされています。

目の下は比較的動きが少ない部位のため、他の部位(口元など)に比べて長持ちする傾向があります。

注入後、元に戻すことはできますか?

はい、可能です。

万が一、仕上がりが気に入らなかったり、凸凹になってしまったりした場合は、「ヒアルロニダーゼ」というヒアルロン酸を分解する酵素の注射を打つことで、注入したヒアルロン酸を溶かし、元の状態に近づけることができます。

これはヒアルロン酸治療の大きなメリットの一つです。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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