【クマ取り整形】代表的な3つの手術「脱脂・脂肪注入・ハムラ法」の違いを解説

【クマ取り整形】代表的な3つの手術「脱脂・脂肪注入・ハムラ法」の違いを解説

目の下のクマやたるみが気になり、整形手術を検討している方は多いでしょう。代表的な3つの手術「経結膜脱脂法」「脂肪注入」「ハムラ法」は、それぞれ適応やダウンタイムが大きく異なります。

この記事では、3つの術式の仕組み・効果・リスク・回復期間を比較しながら、あなたの症状に合った手術を見つけるための情報をわかりやすくお伝えします。

目次

目の下のクマ取り整形で選べる3つの手術はどう違う?

クマ取り整形には「脱脂」「脂肪注入」「ハムラ法」という3つの代表的な手術があり、それぞれ目的も方法も異なります。

クマの種類によって効果的な手術は変わる

目の下のクマには、大きく分けて「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類があります。青クマは血行不良、茶クマは色素沈着、黒クマは皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出が主な原因です。

手術で改善が見込めるのは、主に黒クマに該当するケースです。眼窩脂肪が前方に飛び出してふくらみや影をつくっている状態には、外科的な治療が有効な選択肢となります。

茶クマや青クマは、レーザー治療や内服薬など手術以外のアプローチが適しているケースもあるため、まずは正確な診断を受けることが大切です。

脱脂・脂肪注入・ハムラ法それぞれの特徴を一言で表すと

経結膜脱脂法は「余分な眼窩脂肪を取り除く」手術です。脂肪注入は「くぼみやへこみにボリュームを補う」方法で、ハムラ法は「脂肪の位置を移動させて凹凸を整える」手術になります。

つまり、「引き算」「足し算」「移動」という3つの考え方が根底にあるといえるでしょう。どの手術が合っているかは、目の下の状態や年齢、求める仕上がりによって変わります。

3つの手術の基本比較

術式主な目的手術時間の目安
経結膜脱脂法眼窩脂肪の除去約30〜60分
脂肪注入くぼみの補填約60〜90分
ハムラ法脂肪の再配置約60〜120分

自分のクマがどのタイプか見分けるポイント

鏡を見ながら上を向いたとき、目の下のふくらみが目立つようなら黒クマの可能性が高いです。皮膚を軽く引っ張って色が薄くなれば青クマ、変わらなければ茶クマと判断する方法もあります。

ただし自己判断だけでは限界があるため、形成外科や美容外科で専門医の診察を受けることをおすすめします。正確な診断が、適切な手術選択につながります。

経結膜脱脂法はこんな人に向いている|クマ取り手術の中でも人気が高い術式

経結膜脱脂法は、まぶたの裏側(結膜側)から余分な眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚の表面に傷が残らないため、クマ取り手術の中でも特に人気があります。

経結膜脱脂法の手術の流れと所要時間

手術は局所麻酔で行われるのが一般的です。下まぶたの裏側を小さく切開し、突出している眼窩脂肪を適量取り出します。

所要時間は片側15〜30分程度で、両目合わせても1時間以内に終わるケースがほとんどです。

結膜側からのアプローチなので抜糸が不要な場合も多く、身体への負担が比較的少ない術式といえます。

脱脂術のメリットと気をつけたい注意点

大きなメリットは、顔の表面に傷跡が残らない点です。腫れや内出血も比較的軽く、社会復帰までの期間が短い傾向にあります。

一方で注意点もあります。脂肪を取りすぎると目の下がくぼんで、かえって老けた印象になることがあるのです。医師の技量と経験がそのまま結果に直結する手術だといえます。

脱脂だけでは改善しにくいケースもある

眼窩脂肪の突出だけでなく皮膚のたるみも進んでいる場合、脱脂のみでは十分な効果が得られないときがあります。脂肪を除去しても余った皮膚がシワとして残ってしまうためです。

そのような場合は、脂肪注入やハムラ法との併用が検討されます。カウンセリングの段階で、複数の選択肢を提示してもらうと安心です。

経結膜脱脂法のメリット・注意点まとめ

項目メリット注意点
傷跡表面に残らない結膜側に小切開
ダウンタイム比較的短い内出血が出る場合あり
仕上がりふくらみが解消取りすぎるとくぼむ

脂肪注入でクマ取りと同時に目の下のハリを取り戻す

脂肪注入は、自分の体から採取した脂肪を目の下に注入し、くぼみやへこみを改善する手術です。脱脂と組み合わせると、ふくらみとくぼみの両方に対処できます。

脂肪注入の手術内容と脂肪の採取方法

注入する脂肪は、太ももやお腹など脂肪が豊富な部位から吸引によって採取します。採取した脂肪は遠心分離や洗浄で不純物を取り除き、細かいカニューレ(注入管)を使って目の下に少量ずつ注入していきます。

手術時間は両目で60〜90分程度が目安です。脂肪の採取と注入の2工程があるため、脱脂単独よりもやや時間がかかります。

脂肪注入が向いている目の下の状態

目の下のくぼみが目立つ方や、脱脂後に凹みが生じるリスクがある方に脂肪注入は向いています。加齢によって目の下全体のボリュームが減っている場合にも効果的です。

自分自身の脂肪を使うため、アレルギーや拒絶反応のリスクが極めて低いのも利点のひとつです。

脂肪注入と他の注入系治療の違い

治療法注入物持続期間
脂肪注入自家脂肪半永久的(定着分)
ヒアルロン酸製剤約6〜12か月
コラーゲン注射製剤約3〜6か月

脂肪注入のリスクと術後に気をつけたいこと

注入した脂肪のすべてが定着するわけではありません。一般的に30〜50%程度は体内に吸収されるといわれており、思った以上にボリュームが減ることもあるでしょう。

まれに脂肪がしこりになったり、左右差が出たりするケースも報告されています。術後は強くこすったり圧迫したりせず、医師の指示に従って経過を見守ることが大切です。

ハムラ法は目の下のクマ・たるみを根本から改善できる手術

ハムラ法は、突出した眼窩脂肪を除去するのではなく、その脂肪を目の下のくぼみに移動させて凹凸を平らに整える術式です。たるみとくぼみを同時に改善できるため、根本的な治療として評価されています。

ハムラ法の手術内容と表ハムラ・裏ハムラの違い

ハムラ法には「表ハムラ法」と「裏ハムラ法」の2種類があります。表ハムラ法は下まぶたの皮膚側を切開し、脂肪の移動と同時に余った皮膚のたるみも取り除ける手術です。

裏ハムラ法は結膜側から切開するため、皮膚の表面に傷が残りません。ただし皮膚のたるみを同時に処理するのは難しく、たるみが軽度の方に向いています。

ハムラ法が適応になる方の特徴

目の下のふくらみとくぼみの段差が大きい方や、皮膚のたるみも同時に改善したい方にハムラ法は適しています。特に40代以降で複合的な悩みをお持ちの方に選ばれやすい術式です。

脱脂だけでは凹みが目立ちそうな場合にも、脂肪を「捨てずに再利用する」ハムラ法が有効な選択肢になります。

ハムラ法の術後経過と回復までの期間

表ハムラ法の場合、抜糸は術後5〜7日目に行います。腫れや内出血は脱脂よりもやや強く出る傾向があり、1〜2週間ほど続く方が多いです。

完全に腫れが引いて仕上がりが安定するまでには、1〜3か月程度を見込んでおくと安心です。裏ハムラ法は表ハムラ法と比べて腫れが軽い傾向にありますが、個人差がある点は覚えておいてください。

ハムラ法を受ける前に確認したいこと

  • 表ハムラと裏ハムラのどちらが自分に合うか
  • 術後に想定されるダウンタイムの長さ
  • 仕事や日常生活への復帰時期
  • 費用の総額と追加料金の有無

クマ取り整形のダウンタイムを手術別に比較する

クマ取り整形を検討するうえで、ダウンタイムの長さは多くの方が気にするポイントでしょう。術式によって腫れや内出血の程度、回復までの期間は大きく異なります。

脱脂術のダウンタイムは比較的短い

経結膜脱脂法のダウンタイムは、一般的に3〜7日程度です。腫れのピークは術後2〜3日目で、その後は徐々に落ち着いていきます。

内出血が出た場合でも、コンシーラーやメガネで隠せる程度であることが多いです。デスクワークであれば翌日から復帰する方もいらっしゃいます。

脂肪注入は採取部位のケアも忘れずに

脂肪注入のダウンタイムは、目の下だけでなく脂肪を採取した部位にも生じます。目元の腫れは1〜2週間程度が目安ですが、太ももやお腹の採取部位には1〜2週間の痛みやあざが残るときもあります。

圧迫固定が必要になるケースもあるため、採取部位のアフターケアについても事前に確認しておくことが大切です。

ダウンタイムの目安比較

術式腫れの期間仕上がり安定
経結膜脱脂法3〜7日約1か月
脂肪注入1〜2週間約2〜3か月
ハムラ法1〜2週間約1〜3か月

ハムラ法のダウンタイムが長めになる理由

ハムラ法は脂肪の移動に加えて骨膜への固定や皮膚の切除を伴うため、組織への影響が大きくなりがちです。そのため腫れや内出血が他の術式よりも長引く傾向にあります。

特に表ハムラ法では下まぶたの皮膚を切開するため、抜糸までの間はメイクが制限されます。大事な予定がある場合は、余裕をもったスケジュール調整が欠かせません。

クマ取り手術で後悔しないためのクリニック選び

手術の結果は、担当する医師の技量とクリニックの体制に大きく左右されます。費用の安さだけで決めてしまうと、思わぬトラブルにつながるかもしれません。

症例写真と医師の経歴を必ず確認する

クリニックのウェブサイトやSNSに掲載されている症例写真は、医師の技術力を判断するうえで貴重な情報です。術前・術後の変化が明確に示されているか、自分と似た症状の症例があるかを確認しましょう。

担当医が形成外科や美容外科の専門医資格を持っているかどうかも、信頼性を測る大切な指標になります。

カウンセリングで納得できるまで質問する

良いクリニックは、カウンセリングの時間を十分に確保してくれます。手術のメリットだけでなく、リスクやデメリットもしっかり説明してくれる医師は信頼に値します。

「この手術で本当に改善するのか」「他に方法はないのか」など、疑問に思ったことは遠慮なく聞いてください。納得しないまま手術に進むべきではありません。

費用だけで選ぶと後悔しやすい

クマ取り手術の費用はクリニックによって幅があります。あまりに安い価格を打ち出しているクリニックでは、経験の浅い医師が担当したり、アフターケアが手薄だったりするところもあります。

費用の内訳をしっかり確認し、麻酔代やアフターケアの費用が含まれているかどうかを事前にチェックすることが大切です。

クリニック選びで確認すべき項目

  • 担当医の専門医資格と目の下の手術の経験年数
  • 自分と近い年代・症状の症例写真の有無
  • カウンセリングの丁寧さとリスク説明の充実度
  • 術後のアフターフォロー体制と再施術の対応

自分に合ったクマ取り整形を見極めるための判断基準

3つの手術にはそれぞれ長所と短所があり、「誰にでも合う万能な術式」は存在しません。自分の年齢・症状・ライフスタイルに合った方法を選ぶことが、満足度の高い結果につながります。

年代・肌質・クマの原因から手術を絞り込む

20〜30代で皮膚のたるみが少なく脂肪の突出が主な原因であれば、経結膜脱脂法が第一選択になることが多いでしょう。くぼみを伴う場合は脂肪注入の併用も視野に入ります。

40代以降でたるみも気になる方には、ハムラ法が有力な選択肢です。ただし回復期間が長くなる点を考慮し、仕事や家庭のスケジュールとの兼ね合いも考えておきましょう。

年代別・症状別のおすすめ術式

年代・症状おすすめ術式理由
20〜30代・脂肪突出経結膜脱脂法短いダウンタイム
30〜40代・くぼみ併発脱脂+脂肪注入凹凸を同時に補正
40代以降・たるみ顕著ハムラ法根本的な改善が期待

複数の術式を組み合わせるという選択肢

クマ取り整形では、単独の術式だけでなく複数の手術を組み合わせるケースも珍しくありません。

たとえば脱脂で余分な脂肪を取り除いたあと、くぼんだ部分に脂肪注入を行う「脱脂+脂肪注入」の組み合わせは広く行われています。

組み合わせるとより自然な仕上がりが期待できますが、手術時間やダウンタイムは長くなる点も考慮が必要です。

迷ったら複数のクリニックでカウンセリングを受けてみる

どの手術が自分に合っているか判断がつかない場合は、2〜3か所のクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめです。医師によって推奨する術式やアプローチが異なることも珍しくありません。

複数の意見を聞くと客観的に判断できるようになりますし、自分が安心して任せられる医師との出会いにもつながります。焦って一か所で即決するのではなく、比較検討する時間をしっかり確保してください。

よくある質問

クマ取り整形の脱脂手術は何歳くらいから受けられる?

クマ取りの脱脂手術に明確な年齢制限はありませんが、一般的には18歳以上であれば受けられるクリニックが多い傾向です。20代で眼窩脂肪の突出が目立つ方もいるため、年齢よりも目の下の状態で判断されます。

未成年の場合は保護者の同意が求められるのが通常です。まずは医師の診察を受けて、手術が必要な状態かどうか相談してみましょう。

クマ取り整形で脂肪注入した脂肪はどれくらい定着する?

脂肪注入で目の下に注入した脂肪は、一般的に50〜70%程度が定着するといわれています。残りの脂肪は術後数か月かけて体内に吸収されていきます。

定着率には個人差があり、注入技術や脂肪の処理方法によっても変わります。定着した脂肪は半永久的に維持されるため、一度定着すればヒアルロン酸のように繰り返し施術する必要はありません。

ハムラ法の術後に目の下がつっぱる感覚はいつまで続く?

ハムラ法の術後に感じるつっぱり感は、組織が回復する過程で起こる正常な反応です。多くの場合、術後2〜4週間で徐々に和らいでいきます。

表ハムラ法では皮膚の切開を伴うため、裏ハムラ法よりもつっぱり感が長引く傾向にあるでしょう。3か月を過ぎても強い違和感が続く場合は、担当医に相談されることをおすすめします。

クマ取り整形のダウンタイム中にメイクはいつから可能?

経結膜脱脂法や裏ハムラ法の場合、アイメイク以外であれば翌日から可能なクリニックが多い傾向です。アイメイクは術後3〜5日程度で許可されるのが一般的です。

表ハムラ法は抜糸が完了するまで目元のメイクが制限される場合がほとんどです。抜糸後も傷口が完全に落ち着くまでは、刺激の少ない化粧品を使うよう心がけてください。

クマ取り手術を受けた後に再発することはある?

クマ取り手術後にクマが再発する可能性はゼロではありません。脱脂手術では取り残した脂肪が再び突出することがまれにありますし、加齢によって新たなたるみが生じるケースも考えられます。

ハムラ法は脂肪の位置を根本的に移動させるため、再発のリスクは比較的低いといわれています。術後の生活習慣や加齢の進行によっても変わるため、長期的な視点で経過を見守ることが大切です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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