頬のたるみに効く!自宅で簡単リフトアップエクササイズ

頬のたるみに効く!自宅で簡単リフトアップエクササイズ

年齢を重ねるにつれて、フェイスラインがぼやけてきたと感じる方は少なくありません。

頬のたるみは、表情筋の衰えや皮膚のハリの低下が重なって進行します。しかし、自宅で毎日数分のエクササイズを続けるだけで、頬まわりの筋肉を鍛え、リフトアップにつなげることができるのをご存じでしょうか。

この記事では、医学的な根拠をもとに、無理なく続けられるエクササイズや日常生活の工夫まで、頬のたるみ改善に役立つ情報を丁寧にお伝えします。

目次

頬がたるんでしまう原因は表情筋と皮膚のダブルパンチだった

頬のたるみは、表情筋(ひょうじょうきん=顔を動かすための筋肉)が衰えることと、皮膚そのものの弾力が失われることの2つが同時に起こって生じます。どちらか一方だけが原因ではなく、両方が絡み合って進行していくのが特徴です。

表情筋が使われなくなると頬は下がる一方になる

顔には約30種類の表情筋があり、笑ったり怒ったりするたびに細かく動いています。しかし、デスクワーク中心の生活やマスクの着用が続くと、表情筋を動かす機会が大幅に減ってしまいます。

使われなくなった筋肉は徐々に薄くなり、頬を支える力も弱まっていきます。とくに大頬骨筋(だいきょうこつきん)や小頬骨筋(しょうきょうこつきん)は、口角を引き上げて頬のふっくら感を保つ筋肉です。

この筋肉が痩せてしまうと、頬全体が重力に逆らえず下に垂れてしまうでしょう。

コラーゲンとエラスチンの減少が肌のハリを奪う

皮膚の内側にある真皮層(しんぴそう)には、コラーゲンとエラスチンという線維状のタンパク質が網の目のように張り巡らされています。この2つが肌のハリや弾力を支えているのですが、加齢や紫外線のダメージによって年々減少していきます。

30代後半からコラーゲンの産生量は目に見えて落ちはじめ、40代・50代ではエラスチンの変性も加わります。すると、肌全体が「伸びたゴム」のように弾力を失い、重力に引っ張られて頬がたるんでいくのです。

年代別に見る頬のたるみの進行度

年代たるみの主な原因見た目の変化
20〜30代表情筋の使用不足、紫外線蓄積毛穴の開き、軽い輪郭のゆるみ
40代コラーゲン減少、筋力低下ほうれい線の深まり、頬の位置低下
50〜60代皮下脂肪の移動、SMAS(表在性筋膜)のゆるみフェイスラインの崩れ、マリオネットライン

SMAS(表在性筋膜)のゆるみが頬のたるみを加速させる

顔の筋肉と皮膚の間には、SMAS(スマス=表在性筋腱膜システム)と呼ばれる薄い膜が広がっています。この膜は顔全体の組織を支えるハンモックのような存在で、若いうちはピンと張って頬を持ち上げています。

加齢が進むとSMASそのものがゆるみ、支える力が弱まります。筋肉の衰え・皮膚の弾力低下・SMASのゆるみという3つが重なることで、頬のたるみは加速度的に進んでしまうのです。

表情筋トレーニングで頬のたるみは改善できると研究でも報告されている

表情筋を意識的にトレーニングすることで、筋肉の厚みが増し、頬のたるみ改善につながる可能性があると複数の研究で報告されています。手術やエステに頼らず、自分自身の力で変化を感じられる方法として注目されています。

20週間の顔エクササイズで見た目年齢が約3歳若返った研究がある

アメリカのノースウェスタン大学が行った臨床試験では、40〜65歳の女性16名が20週間にわたって顔のエクササイズを実践しました。その結果、第三者の皮膚科医が評価したところ、上頬と下頬のふくらみが改善し、見た目年齢が平均で約3歳若く見えたと報告されています。

この研究は顔エクササイズの効果を盲検法(ブラインド評価)で初めて検証したもので、表情筋トレーニングにある程度の根拠があることを示した画期的な論文といえます。

筋肉の断面積が増えるとフェイスラインが引き締まる

韓国の延世大学の研究チームは、50名の女性に専用デバイスを使った表情筋エクササイズを8週間実施してもらいました。超音波検査で計測した結果、大頬骨筋の断面積が有意に増加し、顔の下部の表面積と体積が減少したことがわかっています。

つまり、表情筋が厚くなると、その上にある皮膚が内側から押し上げられ、フェイスラインが引き締まる効果が期待できるのです。筋力アップがたるみ改善の鍵を握っているといえるでしょう。

エビデンスはまだ発展途上だが、やる価値は十分ある

一方で、顔エクササイズの研究はまだ規模が小さく、大規模な無作為化比較試験は十分に行われていません。2014年に発表されたシステマティックレビューでも「現時点のエビデンスでは有効性を断定できない」と結論づけられています。

とはいえ、副作用のリスクが低く費用もかからない方法であるため、日常のセルフケアとして取り入れる価値は十分にあります。過度な期待は禁物ですが、毎日コツコツ続けると小さな変化を積み重ねていけるでしょう。

顔エクササイズに関する主な研究一覧

研究対象主な結果
Alam et al. (2018)40〜65歳女性16名・20週間上頬・下頬のふくらみ改善、見た目年齢の低下
Hwang et al. (2018)女性50名・8週間大頬骨筋の断面積増加、下顔面の体積減少
Van Borsel et al. (2014)9文献のレビューエビデンスは不十分だが否定もされていない

自宅でできる頬のリフトアップエクササイズ5選を今日から実践しよう

頬のたるみに効くエクササイズは、特別な道具を使わず自宅で簡単に行えます。ここから紹介する5つのエクササイズは、いずれも1〜2分で終わるものばかりです。無理のない範囲で毎日継続してみてください。

「あいうえお」体操で口まわり全体の筋肉を目覚めさせる

口を大きく開きながら「あ・い・う・え・お」と一音ずつゆっくり発声するエクササイズです。それぞれの音で5秒間キープするのがポイントで、口まわりの筋肉だけでなく頬全体の表情筋に刺激が入ります。

「あ」では口を縦に大きく開いて頬を伸ばし、「い」では口角を横に引いて頬の筋肉を収縮させます。

「う」では口をすぼめて口輪筋(こうりんきん)を鍛え、「え」では口角を上げて大頬骨筋に負荷をかけましょう。朝の洗顔後など、1日1回の習慣にすると続けやすくなります。

頬ふくらまし運動で内側から筋肉を押し上げる

口を閉じたまま片方の頬だけに空気を入れ、5秒間キープしてからもう片方に移します。これを左右交互に5回ずつ繰り返してください。頬の筋肉を内側から外側へ押し広げることで、ふだん使わない筋線維まで刺激できます。

慣れてきたら、空気を上唇の上や下唇の下にも移動させてみましょう。口まわり全体の筋肉をまんべんなく動かすと、バランスよく引き締めることが期待できます。

頬のリフトアップエクササイズ比較

エクササイズ主に鍛える筋肉所要時間
あいうえお体操口輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋約1分
頬ふくらまし運動頬筋、口輪筋約1分
笑顔キープ大頬骨筋、眼輪筋約1分
舌回し運動舌骨筋群、顎二腹筋約2分
口角引き上げ口角挙筋、大頬骨筋約1分

笑顔キープトレーニングで大頬骨筋を集中的に鍛える

鏡の前で口角を最大限に引き上げ、目も細めて「全力の笑顔」を作ります。その状態を10秒キープしてゆっくり戻し、これを5回繰り返すだけです。大頬骨筋を集中的に収縮させるため、頬のリフトアップに直結するトレーニングといえます。

ポイントは、歯を見せながら頬の一番高い位置を意識すること。手で頬に触れて筋肉が動いていることを確認すると、より効果的に負荷をかけられます。

舌回し運動でフェイスライン全体をすっきりさせる

口を閉じたまま、舌先で歯茎の外側をなぞるように大きく円を描きます。右回り20回、左回り20回を1セットとし、1日2セットを目安に行いましょう。舌を動かすと、口まわりだけでなく顎の下や首の前側の筋肉まで刺激が伝わります。

最初は10回でもかなりきつく感じるかもしれません。無理をせず少しずつ回数を増やしていけば大丈夫です。舌回しは頬だけでなくフェイスライン全体の引き締めに効果が見込めます。

フェイスマッサージを加えると血行が促進されて頬のたるみケアが加速する

エクササイズに加えてフェイスマッサージを取り入れると、皮膚の血行が良くなり、たるみケアの効果をさらに高めることが期待できます。CT撮影を用いた研究でも、マッサージによって頬の皮下組織に変化が生じたことが報告されています。

フェイスローラーは1日5分で血流量を25%アップさせる

東京工業大学の研究チームが実施した実験では、フェイスローラーで5分間マッサージするだけで頬の皮膚血流量が最大25%増加し、その効果が10分以上持続したと報告されています。血流が増えると、酸素や栄養素が皮膚細胞に行き渡りやすくなり、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促されます。

5週間にわたって毎日使い続けた長期実験でも、血管の拡張反応が改善したという結果が得られました。マッサージは一時的な効果だけでなく、続けることで血管の機能そのものを底上げする可能性があるのです。

正しいマッサージの方向は「下から上」「内から外」が鉄則

マッサージの際は、リンパの流れと重力に逆らう方向を意識してください。顎先から耳の下へ、口角からこめかみへ、小鼻から耳の前へと、常に「下から上」「内から外」に向かって指を滑らせます。

強く押しすぎると皮膚を引っ張ってしまい、かえってたるみを悪化させるおそれがあります。指の腹を使い、肌が動かない程度のやさしい圧で行うことが大切です。オイルやクリームを塗って摩擦を軽減してから始めましょう。

マッサージとエクササイズを組み合わせると相乗効果が生まれる

まずマッサージで頬の血行を高めてからエクササイズを行うと、筋肉がほぐれた状態で動かせるため、より効率よくトレーニングできます。

マッサージ3分+エクササイズ5分で合計8分ほどの短時間で済むので、お風呂上がりの習慣に組み込みやすいでしょう。

逆にエクササイズの後にマッサージを行えば、筋肉の緊張をやわらげてリラックス効果も得られます。どちらの順番でもかまいませんので、自分の生活リズムに合うやり方を見つけてみてください。

マッサージ方法の特徴

方法期待できる効果注意点
フェイスローラー血流促進、むくみ改善強く押しすぎない
かっさ(グアシャ)リンパ流の改善、輪郭引き締め肌荒れ時は控える
指圧マッサージツボ刺激、筋肉のコリほぐし爪を短く整えてから行う

エクササイズの効果を何倍にも高める毎日の生活習慣はこれだ

頬のたるみをケアするには、エクササイズだけでなく日常の生活習慣を見直すことが大切です。睡眠・食事・紫外線対策の3つを整えるだけで、エクササイズの成果がぐっと出やすくなります。

睡眠不足は肌の修復時間を奪いたるみの回復を妨げる

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌細胞の修復やコラーゲンの生成に深く関わっています。慢性的な睡眠不足が続くと、せっかくエクササイズで筋肉を刺激しても、回復が追いつかず効果が半減してしまいかねません。

理想は毎日7〜8時間の睡眠を確保すること。寝る1時間前にはスマートフォンの画面を見るのを控え、リラックスできる環境を整えてから布団に入りましょう。

タンパク質とビタミンCを意識して摂ると肌の土台が強くなる

コラーゲンの原料はアミノ酸(タンパク質)であり、その合成にはビタミンCが欠かせません。肉・魚・大豆製品・卵などの良質なタンパク質を毎食しっかり摂り、柑橘類やブロッコリーなどでビタミンCを補給する食事を意識してみてください。

  • タンパク質の目安は体重1kgあたり1.0〜1.2g/日
  • ビタミンCの推奨量は成人で1日100mg以上
  • ビタミンAやビタミンEも皮膚の健康維持を助ける

紫外線対策を怠ると表情筋トレーニングの成果が台無しになる

紫外線は、皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊する大きな要因です。とくにUVA(長波長紫外線)は真皮層まで到達し、慢性的なダメージを蓄積させます。

エクササイズで筋肉を鍛えても、肌そのものが傷んでいてはリフトアップ効果を十分に発揮できません。

外出時は日焼け止めを塗り、帽子や日傘でカバーすることを習慣にしましょう。曇りの日でもUVAは降り注いでいますので、天候に関係なく紫外線対策を続けることが大切です。

長時間のスマートフォン操作は「スマホたるみ」の原因になる

下を向いてスマートフォンを見続ける姿勢は、重力によって頬が引き下げられるだけでなく、首の前側の筋肉を過度に縮めてしまいます。1日何時間もこの姿勢を取ると、頬のたるみやフェイスラインのもたつきが進行しやすくなります。

スマートフォンはできるだけ目の高さまで持ち上げて使い、30分に1回は顔を上げて首をゆっくり回すストレッチを取り入れましょう。小さな意識の積み重ねが、将来のたるみ予防につながります。

頬のたるみエクササイズで失敗しないために守るべき注意点

エクササイズは正しいやり方で行えば安全で効果的ですが、誤った方法で続けると逆効果になる場合もあります。始める前にぜひ確認しておきたい注意点をまとめました。

力を入れすぎると逆にシワが深くなるリスクがある

表情筋エクササイズで多い失敗は、必要以上に力を込めてしまうことです。過剰な筋収縮は皮膚を何度も折りたたむことになり、額や目尻にシワを刻んでしまう場合があります。

「筋肉が動いている」と感じる程度の力加減で十分です。痛みを感じるほど強く動かす必要はありませんので、鏡を見ながらリラックスした状態で行ってください。

毎日やるなら1回5〜10分を目安にし、やりすぎは禁物

早く効果を出したいからと1日に何十分もエクササイズを行う方がいますが、筋肉の疲労回復には適度な休息も必要です。1回あたり5〜10分を目安にし、疲れを感じたらその日は短めに切り上げましょう。

研究でも、1日30分程度のエクササイズを週3〜5回行うペースで効果が確認されています。毎日でなくても、週に数回のペースで長く続けるほうが成果につながりやすいかもしれません。

肌トラブルがあるときはエクササイズを一時中断する

ニキビや湿疹、ひどい乾燥など肌にトラブルが起きているときは、エクササイズやマッサージを控えてください。炎症がある状態で皮膚を動かすと、症状を悪化させてしまうおそれがあります。

肌が落ち着いてから再開すれば問題ありません。無理に続けるよりも、肌のコンディションを優先することが長期的なケアにおいて大切です。

  • 力を入れすぎない(痛みが出たら中止する)
  • 1回5〜10分を目安にし、長時間行わない
  • 肌に炎症やトラブルがあるときは休む
  • 左右均等に行い、片側だけに偏らせない

セルフケアだけでは限界を感じたら迷わず医師に相談しよう

エクササイズやマッサージでは改善しきれないたるみもあります。セルフケアを数か月続けても変化を感じられないときは、医療機関への相談を検討してみてください。

エクササイズでカバーできるたるみとできないたるみがある

表情筋トレーニングが効果を発揮しやすいのは、筋肉の衰えが主な原因の「初期〜中程度」のたるみです。筋肉を鍛えることで頬にボリュームが戻り、フェイスラインが引き締まる変化は期待できます。

しかし、皮膚が大幅にたるんでいたり、皮下脂肪の量が大きく変動している場合は、エクササイズだけでは見た目の変化が乏しいケースもあるでしょう。たるみの程度によって適切なケアは異なりますので、自分の状態を正しく把握することが第一歩です。

セルフケアと医療の適用範囲

たるみの程度セルフケアの効果医療相談の目安
軽度(毛穴の開き、わずかなゆるみ)改善が期待できる必要性は低い
中程度(ほうれい線、頬の下垂)進行を遅らせる効果あり気になるなら相談を推奨
重度(フェイスラインの崩れ)効果が限定的早めに受診したほうがよい

医師に相談するタイミングは「3か月続けても変化がないとき」

表情筋エクササイズを3か月以上継続しても変化が実感できない場合は、皮膚科や形成外科への受診を検討してもよいでしょう。

たるみの原因が筋肉以外の組織(皮膚の過剰なゆるみ、脂肪分布の偏り)にある場合、エクササイズだけでは対処が難しいことがあります。

医師は専門的な診察を通じて、たるみの原因を正確に見きわめたうえで、一人ひとりに合ったケアの方向性を提案してくれます。セルフケアと医療は対立するものではなく、組み合わせるとより良い結果を目指せるはずです。

セルフケアは「予防と維持」として医療と併用することで真価を発揮する

医療的な処置を受けた後も、毎日のエクササイズやマッサージを続けることには大きな意味があります。施術の効果を長持ちさせたり、再発を予防したりするうえで、セルフケアは「メンテナンス」として欠かせない存在です。

治療だけに頼りきるのではなく、自分でもできる努力を積み重ねていくことが、長い目で見たときに満足度の高い結果をもたらすでしょう。焦らず地道に続けてください。

頬のたるみに戻る

部位別たるみ治療ガイドTOP

よくある質問

頬のたるみエクササイズは1日何分行えば効果が期待できますか?

頬のたるみ対策としてのエクササイズは、1日5〜10分を目安に行いましょう。研究では1日30分のプログラムを実施した例もありますが、継続しやすい時間設定が何よりも大切です。

短時間でも毎日続けると、表情筋に適度な負荷がかかり、少しずつ筋肉が鍛えられていきます。逆に長時間行いすぎると筋肉疲労や皮膚への負担につながるおそれがありますので、無理は禁物です。

頬のたるみ改善のための表情筋トレーニングは何歳から始めるべきですか?

表情筋の衰えは20代後半から少しずつ始まりますので、早い段階から習慣にしておくと将来のたるみ予防に役立ちます。30代以降で頬のゆるみを感じ始めた方はもちろん、40代・50代からでも遅すぎることはありません。

年齢に関係なく、表情筋を動かす習慣を持つことが頬のハリを維持するうえで助けになります。ご自身のペースで無理なく取り組んでみてください。

頬のたるみ向けのフェイスマッサージはエクササイズの前と後のどちらに行うとよいですか?

どちらの順番でも問題ありませんが、エクササイズの前にマッサージを行うと筋肉がほぐれた状態でトレーニングに入れるため、動きがスムーズになりやすいです。お風呂上がりなど血行がよい状態で行うとさらに効果的でしょう。

一方、エクササイズの後にマッサージを行えば、筋肉の緊張をやわらげてリラックスする効果も得られます。ご自身の生活リズムに合う順番で継続してください。

頬のリフトアップエクササイズで逆にシワが増えることはありますか?

適切な力加減で行えば、エクササイズが原因でシワが増える心配は基本的にありません。ただし、眉間や額を強くしかめるなど、過度な力を繰り返しかけると、その部位に折りジワが刻まれるリスクはあります。

鏡を見ながら余計なシワが寄っていないか確認し、痛みを感じない範囲で行うように心がけてください。リラックスした状態で頬まわりの筋肉だけを意識的に動かすのがコツです。

頬のたるみケアのためのエクササイズはどれくらいの期間で効果を実感できますか?

個人差はありますが、毎日続けた場合、早い方で4〜6週間ほどで「少し引き締まったかも」という変化を感じはじめるケースがあります。研究では8〜20週間の継続で統計的に有意な変化が確認されています。

すぐに目に見える劇的な変化を求めるのではなく、数か月単位でじっくり取り組むことが大切です。3か月以上続けても変化が感じられない場合は、医師への相談も一つの選択肢として検討してみてください。

参考文献

Hwang, U. J., Kwon, O. Y., Jung, S. H., Ahn, S. H., & Gwak, G. T. (2018). Effect of a facial muscle exercise device on facial rejuvenation. Aesthetic Surgery Journal, 38(5), 463–476. https://doi.org/10.1093/asj/sjx238

Alam, M., Walter, A. J., Geisler, A., Roongpisuthipong, W., Sikorski, G., Tung, R., & Poon, E. (2018). Association of facial exercise with the appearance of aging. JAMA Dermatology, 154(3), 365–367. https://doi.org/10.1001/jamadermatol.2017.5142

Van Borsel, J., De Vos, M. C., Bastiaansen, K., Welvaert, J., & Lambert, J. (2014). The effectiveness of facial exercises for facial rejuvenation: A systematic review. Aesthetic Surgery Journal, 34(1), 22–27. https://doi.org/10.1177/1090820X13514583

De Vos, M. C., Van den Brande, H., Boone, B., & Van Borsel, J. (2013). Facial exercises for facial rejuvenation: A control group study. Folia Phoniatrica et Logopaedica, 65(3), 117–122. https://doi.org/10.1159/000354083

Miyaji, A., Sugimori, K., & Hayashi, N. (2018). Short- and long-term effects of using a facial massage roller on facial skin blood flow and vascular reactivity. Complementary Therapies in Medicine, 41, 271–276. https://doi.org/10.1016/j.ctim.2018.09.009

Caberlotto, E., Ruiz, L., Miller, Z., Poletti, M., & Tadlock, L. (2017). Effects of a skin-massaging device on the ex-vivo expression of human dermis proteins and in-vivo facial wrinkles. PLoS ONE, 12(3), e0172624. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0172624

Okuda, I., Takeda, M., Taira, M., Kobayashi, T., Inomata, K., & Yoshioka, N. (2022). Objective analysis of the effectiveness of facial massage using breakthrough computed tomographic technology: A preliminary pilot study. Skin Research and Technology, 28(3), 472–479. https://doi.org/10.1111/srt.13152

Nishimura, H., Okuda, I., Kunizawa, N., Inoue, T., Nakajima, Y., & Amano, S. (2017). Analysis of morphological changes after facial massage by a novel approach using three-dimensional computed tomography. Skin Research and Technology, 23(3), 369–375. https://doi.org/10.1111/srt.12345

Abe, T., & Loenneke, J. P. (2019). The influence of facial muscle training on the facial soft tissue profile: A brief review. Cosmetics, 6(3), 50. https://doi.org/10.3390/cosmetics6030050

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

目次