頬骨下ヒアルロン酸注入の効果は?下がった頬骨を改善する方法

頬骨下ヒアルロン酸注入の効果は?下がった頬骨を改善する方法

年齢を重ねるにつれ、ふっくらしていた頬が痩せてきた、頬骨の位置が以前より下がったように感じる――そんなお悩みを抱える方は少なくありません。

頬骨周辺のボリュームが失われると、顔全体がくぼんだ印象になり、実年齢より老けて見られることもあるでしょう。頬骨下へのヒアルロン酸注入は、メスを使わずにこうした加齢による変化を改善できる治療法として注目を集めています。

この記事では、頬骨が下がる原因から施術の流れ、効果の持続期間、リスク、そしてセルフケアまでを幅広く解説します。

目次

頬骨が下がるとどうなる?加齢で頬がたるむ原因を徹底解説

頬骨が下がったように見える原因は、骨の吸収と脂肪の萎縮・下垂が複合的に進むことにあります。加齢に伴い頬骨周辺の骨量が減少し、それを覆う脂肪組織も薄くなるため、頬のボリュームが目に見えて失われます。

頬骨の構造と加齢による骨吸収の影響

頬骨(きょうこつ)は、顔の中央部を支える土台のような存在です。若い頃は骨密度が十分にあるため、頬がしっかりと持ち上がって見えます。

しかし加齢により頬骨の外縁部分から骨吸収が進みます。土台が縮めば、その上にある皮膚や脂肪も支えを失い、頬全体が平坦に見えるようになるのです。

皮下脂肪の萎縮と下垂がたるみを加速させる

頬の脂肪は浅い層と深い層に分かれており、加齢によってそれぞれ異なるペースで萎縮と下垂を起こします。深い層の脂肪が減ると頬骨の突出感がなくなり、浅い層の脂肪が下がるとほうれい線やゴルゴラインが目立ち始めます。

脂肪を支えている靭帯(じんたい)も弱まるため、頬全体が重力に負けて垂れ下がりやすくなるでしょう。

加齢による頬のボリューム変化の要因

変化の要因影響する部位見た目の変化
骨吸収頬骨(上顎骨含む)頬の高さが低くなる
深部脂肪の萎縮頬骨直下の脂肪層頬のくぼみ、平坦化
浅部脂肪の下垂頬表面の脂肪層ほうれい線の深化
靭帯の弛緩支持靭帯全般たるみの進行
皮膚弾力の低下真皮のコラーゲンハリの喪失

コラーゲン減少と皮膚弾力の低下が引き起こす連鎖

真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンは、30代から年間約1%ずつ減少するといわれています。これらの線維が減ることで、皮膚が薄くなりハリが失われます。

骨・脂肪・皮膚のすべてが同時に衰えるため、どれか一つだけを改善しても見た目の変化は限定的です。頬のたるみ改善には、この三層すべてを考慮したアプローチが求められます。

頬骨下ヒアルロン酸注入で得られる効果はどれほどか

頬骨下へのヒアルロン酸注入は、失われたボリュームを直接補い、頬のリフトアップ効果をもたらします。施術直後から変化を実感でき、ダウンタイムが短い点も大きな利点です。

ボリューム補充で頬の高さと立体感が復活する

ヒアルロン酸を頬骨の下に注入すると、萎縮した脂肪層に代わってボリュームが加わります。頬の高い位置にふくらみが戻り、顔全体に若々しい立体感が生まれるのが特徴です。

注入直後から効果が目に見えるため、仕上がりのイメージを医師と共有しやすいといえます。微調整がしやすい点もヒアルロン酸ならではの長所でしょう。

ほうれい線やゴルゴラインの改善にもつながる

頬骨下にボリュームを足すと、頬の位置が持ち上がります。その結果、間接的にほうれい線やゴルゴライン(目頭の下から斜めに走る溝)が浅くなる効果が期待できます。

頬だけでなく目の下のくぼみまで目立ちにくくなるケースもあり、顔全体の印象が明るくなるのを実感される方が多い傾向です。

メスを使わない治療法として人気が高い理由

外科手術に比べてダウンタイムが圧倒的に短いことが、ヒアルロン酸注入の人気を支えています。施術時間は30分前後で終わるケースが多く、直後からメイクも可能です。

また、万が一仕上がりに納得がいかないときは、ヒアルロニダーゼ(分解酵素)で溶かせます。修正が効くという安心感は、初めて美容医療を受ける方にとって心強い要素でしょう。

ヒアルロン酸注入と他の施術の比較

項目ヒアルロン酸注入外科的リフト
施術時間約15~30分約2~4時間
ダウンタイム数日~1週間2~4週間
効果の持続約6~18か月数年以上
修正のしやすさ分解酵素で溶解可能再手術が必要
費用の目安数万~十数万円数十万~百万円超

頬骨下ヒアルロン酸の注入方法と施術の流れを知っておこう

施術は、カウンセリングからアフターケアまで含めても1時間ほどで完了するのが一般的です。注入の手技や使用する製剤によって仕上がりが変わるため、医師との事前相談が大切になります。

カウンセリングで仕上がりのゴールを共有する

まずは医師が顔全体のバランスを確認し、頬骨下のどの位置にどれだけの量を注入するかを決めます。鏡を見ながら希望を伝え、自然な仕上がりになるよう入念にすり合わせます。

このとき、過去にフィラー注入やボトックスなどの施術を受けた経験があれば、正直に伝えてください。既存の注入物との兼ね合いを考慮すると、トラブルを未然に防げます。

ニードルとカニューレ、2つの注入器具の違い

ヒアルロン酸の注入には針(ニードル)と鈍針(カニューレ)の2種類が使われます。ニードルは細かいポイントに正確に注入でき、カニューレは広い範囲に均一に入れられるのが特徴です。

頬骨の直上に近い深い層へはニードルで注入し、頬の広い面にはカニューレで入れるなど、部位によって使い分ける医師も少なくありません。どちらが適しているかは、骨格や脂肪の状態を見て判断されます。

注入層による仕上がりの違い

注入層適した目的製剤の特性
骨膜上(深層)頬骨の高さを出す硬めの製剤が適する
深部脂肪層くぼみの補正中程度の硬さの製剤
浅部脂肪層輪郭の微調整柔らかい製剤が適する

施術当日から翌日にかけてのアフターケア

施術後は注入部位を強く押さないよう注意が必要です。軽い腫れや内出血が出る場合もありますが、通常1~2週間で落ち着きます。

施術当日は激しい運動やサウナ、飲酒は控えてください。血行が良くなりすぎると腫れが強まる場合があるためです。翌日からは普段どおりの生活に戻れるケースがほとんどでしょう。

頬骨下ヒアルロン酸注入のリスクと副作用を見逃さない

ヒアルロン酸注入は比較的安全性の高い施術ですが、まったくリスクがないわけではありません。起こりうる副作用を事前に知っておくと、冷静な判断ができるようになります。

腫れ・内出血・圧痛は一時的なもの

注入直後に生じる腫れや赤み、軽い圧痛は、ほとんどの場合2週間以内に収まります。内出血が起こることもありますが、コンシーラーで隠せる程度の範囲にとどまるのが一般的です。

冷やしすぎは逆効果になる場合もあるため、医師から指示された方法で適度にアイシングを行いましょう。

しこり・左右差が生じた場合の対応

注入量や層の深さにわずかなズレがあると、しこりや左右差として現れるときがあります。しこりはマッサージで改善する軽度のものもあれば、ヒアルロニダーゼで溶かす必要があるものもあります。

気になる場合は自己判断でマッサージを強く行わず、施術を受けたクリニックに相談してください。術後2週間を目安に再診を受けると安心です。

血管閉塞など重篤な合併症を避けるために

ごくまれに、注入したヒアルロン酸が血管を圧迫または血管内に入り込み、血流障害を起こすことがあります。皮膚の色が白く変わったり、強い痛みを感じたりした場合は、すぐに医師へ連絡しなければなりません。

こうしたリスクを減らすには、顔の解剖学に精通した経験豊富な医師を選ぶことが何より大切です。カニューレの使用や、注入前のアスピレーション(吸引テスト)を行うとリスクを低減できます。

  • 施術前にアレルギー歴・既往歴を医師に必ず伝える
  • 施術後に異常な痛みや皮膚の変色があればすぐ受診する
  • 解剖学の知識が豊富な医師かどうかを事前に確認する
  • 安すぎる施術には製剤の品質リスクが伴う場合がある

頬骨下ヒアルロン酸注入はどれくらい持続する?再注入のタイミング

ヒアルロン酸の効果は永久ではなく、体内で徐々に吸収されていきます。一般的に6か月から18か月が持続期間の目安ですが、使用する製剤や注入量、代謝の個人差によって幅があります。

製剤の種類によって持続期間が変わる

ヒアルロン酸フィラーには、架橋(かきょう)の度合いや粒子の大きさが異なる多くの製品があります。架橋度が高い製剤ほど体内での分解が遅く、効果が長持ちする傾向にあります。

頬骨下への注入には、ボリューム補充を目的とした高架橋の製剤が選ばれるのが一般的です。製剤ごとに特性が異なるため、担当医と相談のうえ選択するのがよいでしょう。

初回注入と2回目以降で必要量は変わる

初回の施術では、年齢によるボリュームロスをしっかり補うため、ある程度まとまった量を注入します。2回目以降は残存しているヒアルロン酸に追加するかたちになるため、必要量が少なく済むのが通例です。

持続期間に影響する主な要素

要素持続への影響
製剤の架橋度高いほど持続しやすい
注入量多いほど効果が長続き
注入する層の深さ深層ほど吸収が緩やか
個人の代謝速度代謝が速いと吸収も早い
日常の運動量激しい運動で吸収促進の可能性

再注入の目安と適切な間隔

完全に吸収される前にメンテナンス注入を行うと、頬のボリュームを安定的に維持できます。多くのクリニックでは初回から12か月前後での再注入を推奨しています。

定期的に通院して医師に状態を確認してもらえば、過剰注入を防ぎつつ自然な見た目を保つことが可能です。「まだ残っているうちに少量追加する」という方針が、結果的に費用も抑えやすくなります。

頬骨下ヒアルロン酸注入を受ける前に確認したい医師選びのポイント

施術の成功を左右するのは、製剤の品質もさることながら、注入する医師の技術と経験です。大切な顔への施術だからこそ、クリニック選びには慎重になるべきでしょう。

顔の解剖学に詳しい医師を選ぶべき理由

頬骨周辺には表情筋や血管、神経が複雑に走行しています。どの深さにどの角度で注入するかは、解剖学の知識があってこそ正しく判断できます。

経験豊富な医師であれば、患者さん一人ひとりの骨格や脂肪の付き方を見極め、自然な仕上がりへ導いてくれます。症例数の多さだけでなく、学会発表やトレーニング歴なども参考になるでしょう。

カウンセリングの質で信頼できるか判断する

良いクリニックでは、施術のメリットだけでなくリスクや限界についても率直に説明があります。「絶対にこうなります」と断言する医師よりも、「この範囲の改善が見込めます」と正直に話す医師のほうが信頼できます。

カウンセリングに十分な時間をかけてくれるかどうかも、判断材料の一つです。流れ作業のように短時間で終わる場合は、別のクリニックも検討してみてください。

使用する製剤の種類と品質を確かめる

ヒアルロン酸フィラーには厚生労働省の承認を受けた製品と、未承認の製品があります。承認製品は安全性と有効性が公的に確認されているため、初めての施術では承認品を扱うクリニックを選ぶと安心です。

施術前に、どのメーカーのどの製品を使うのかを必ず確認しましょう。製品名をあいまいにするクリニックは避けたほうが賢明です。

  • 施術実績が豊富で症例写真を公開している
  • 使用製剤のメーカー名・製品名を明示している
  • リスクや副作用の説明が丁寧で具体的
  • アフターケアの体制が整っている

頬骨が下がるのを防ぐためのセルフケアと日々の生活習慣

ヒアルロン酸注入はあくまで「補う」治療です。注入の効果を長持ちさせ、新たなたるみの進行を遅らせるには、毎日のセルフケアと生活習慣の見直しが欠かせません。

紫外線対策がたるみ予防の基本になる

紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、皮膚の弾力を奪います。たるみ予防の第一歩は、年間を通じた紫外線対策です。

日常で取り入れやすい紫外線対策

対策ポイント
日焼け止めSPF30以上を毎朝塗り、2~3時間ごとに塗り直す
帽子・日傘UVカット率の高い素材を選ぶ
サングラス目元の皮膚も紫外線のダメージを受けやすい

栄養バランスと睡眠の質が肌を支える

ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、タンパク質は肌の材料そのものになります。バランスの良い食事を心がけるだけで、肌のターンオーバーは安定しやすくなるものです。

良質な睡眠も肌の回復には欠かせません。成長ホルモンが分泌される深い睡眠の時間帯に、肌は日中のダメージを修復しています。夜更かしを続けると回復が追いつかず、たるみが進みやすくなります。

過度な表情グセや頬杖に注意する

片側ばかりで頬杖をつく、歯を食いしばるなどのクセは、頬骨周辺の皮膚や筋肉に偏った負荷をかけます。左右のバランスが崩れると、たるみの進行にも左右差が出やすくなるため注意しましょう。

日中デスクワークで無意識に頬杖をついている方は、意識的に姿勢を正すことから始めてみてください。小さな習慣の積み重ねが、長い目で見て大きな差を生みます。

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よくある質問

頬骨下のヒアルロン酸注入に痛みはありますか?

注入前に局所麻酔のクリームを塗布するか、製剤自体に麻酔成分(リドカイン)が含まれているため、施術中の痛みは多くの場合軽度です。

チクッとした刺入時の感覚や、注入時の圧迫感を覚える方もいますが、耐えられないほどの痛みになることはほとんどありません。

痛みに敏感な方は、事前にカウンセリングで伝えておくとブロック麻酔などの追加対応をしてもらえる場合があります。

頬骨下ヒアルロン酸注入の効果が出るまでどのくらいかかりますか?

注入直後からボリュームの変化は目に見えますが、腫れやむくみが引いて本来の仕上がりが安定するまでには約2週間かかります。施術直後は少しふっくらしすぎて見えることもありますが、日数の経過とともに自然なラインに落ち着きます。

2週間後の状態が施術の最終的な仕上がりと考えてよいでしょう。気になる点があれば、このタイミングで担当医に相談するのが適切です。

頬骨下ヒアルロン酸注入は何歳から受けられますか?

年齢制限を明確に定めているクリニックは少なく、一般的には20代後半以降で頬のボリュームロスが気になり始めた方が対象となります。ただし、20代前半でも骨格的に頬が平坦で悩んでいる方が相談に来られるケースはあります。

年齢よりも頬骨周辺の状態や悩みの内容に応じて適応を判断しますので、気になる方はまず医師に相談されることをおすすめします。

頬骨下ヒアルロン酸注入を受けた後、表情は不自然になりませんか?

適切な量を正しい層に注入すれば、笑ったり話したりする際の表情に違和感が出ることは通常ありません。柔軟性のある製剤を浅い層に、硬めの製剤を深い層に使い分けると、動きに合わせた自然な仕上がりが得られます。

過剰に注入した場合は不自然さが目立つときがありますが、経験豊富な医師であれば、少量ずつ慎重に調整してくれるため安心です。

頬骨下ヒアルロン酸注入と他のたるみ治療を併用できますか?

ヒアルロン酸注入と、高周波や超音波によるたるみ治療を組み合わせることは可能です。注入でボリュームを補い、エネルギーデバイスで皮膚を引き締めるという二方向からのアプローチは、より高い満足度につながりやすいといえます。

ただし施術の順番や間隔は医師の判断によります。同日に行えるケースもあれば、数週間空ける必要がある場合もあるため、カウンセリング時に相談してみてください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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