クマ取りで凹みすぎた!脂肪の取りすぎで失敗?原因と自然に修正する方法

クマ取りで凹みすぎた!脂肪の取りすぎで失敗?原因と自然に修正する方法

目の下のクマ取り施術を受けたあと、鏡を見て「凹みすぎた」と感じる方もいるようです。期待していた仕上がりとは違う自分の顔に、不安や後悔が押し寄せてくるかもしれません。

脂肪の除去量が多すぎると、目の下がくぼんで老けた印象になることがあります。ただし、凹みの程度や原因によっては自然に改善するケースもあり、医師の診察を受けたうえで適切な対処をとれば修正は十分に可能です。

この記事では、クマ取り後に凹みすぎてしまう原因から修正方法までを丁寧に解説します。今つらい思いをしている方にこそ、読んでいただきたい内容をまとめました。

目次

クマ取り後に目の下が凹みすぎた――その原因は脂肪の除去量にある

クマ取り後に目の下が凹む原因の多くは、眼窩脂肪(がんかしぼう=眼球のまわりを保護しているクッションのような脂肪)を必要以上に除去してしまったことにあります。

脂肪を取りすぎると、目の下にくぼみが生じて影が強くなり、かえって疲れた印象を与えてしまうでしょう。

眼窩脂肪を取りすぎるとなぜ凹むのか

目の下の脂肪は3つのパート(内側・中央・外側)に分かれています。それぞれの脂肪量には個人差があり、一律に同じ量を除去するとバランスが崩れやすくなります。

たとえば内側の脂肪を多く取りすぎると、涙袋の下に深いくぼみができます。眼球を支える脂肪が減って眼球の位置がわずかに下方・後方へ変化し、目全体がくぼんだ印象になることもあるのです。

術後の腫れが引いた直後は凹みが目立ちやすい

施術直後は腫れやむくみがあるため、目の下にボリュームが残って見えます。腫れが引く2〜4週間後になって初めて「思ったより凹んでいる」と気づく方が少なくありません。

ただし、術後3か月程度までは組織の回復が続くため、軽度の凹みであれば自然と目立たなくなる場合もあります。焦って判断せず、経過をしっかり観察することが大切です。

時期状態の変化対応の目安
術後1〜2週間腫れ・むくみが続く安静に過ごす
術後2〜4週間腫れが引き凹みが見えてくる経過観察を継続
術後1〜3か月組織が安定し最終形に近づく気になれば医師に相談
術後6か月以降ほぼ完成形修正の検討が可能に

加齢による脂肪萎縮が凹みを強調してしまうケース

年齢とともに顔全体の脂肪は減少していきます。施術時点ではちょうどよい除去量だったとしても、数年後に頬の脂肪が痩せてきたことで目の下のくぼみがより深く見えるようになるケースがあります。

特に40代以降の方はこの変化が起きやすいため、担当医との相談のなかで将来の変化も視野に入れた除去量の判断が求められます。

クマ取りの脂肪除去で失敗しやすい人に共通する特徴とは

凹みすぎのトラブルは、もともとの骨格や皮膚の厚さ、脂肪量といった個人差が大きく影響します。自分がどのタイプに当てはまるかを知ると、再発防止にもつながるでしょう。

もともと目の下の脂肪が少ないタイプ

眼窩脂肪の量が少ない方は、わずかな除去でもバランスが崩れやすい傾向にあります。脂肪が多く突出している方と同じ感覚で除去を行うと、結果的に取りすぎてしまう危険があるのです。

術前のカウンセリングでCTや触診による脂肪量の評価が丁寧に行われているかどうかが、仕上がりを左右する大きなポイントになります。

頬の骨が平坦で「ネガティブベクター」の骨格

横顔を見たとき、眼球の位置よりも頬骨が後方にあるタイプを「ネガティブベクター」と呼びます。この骨格の方はもともと目の下に影ができやすく、脂肪を除去するとくぼみが一層強調されてしまいます。

こうした骨格の特徴は自分では気づきにくいものです。経験豊富な医師であれば、術前に骨格の評価を行い、除去量を慎重に判断してくれます。

皮膚が薄く色素沈着がある方は凹みが目立ちやすい

目の下の皮膚は顔のなかでも特に薄い部位です。さらに皮膚が薄い方は、脂肪を除去したあとのくぼみが透けて見えやすくなります。

もとから茶色や紫色のクマがある場合、凹みの影と色素沈着が重なり、実際以上に深く凹んでいるように見えることもあるのです。

特徴凹みリスク注意点
脂肪量が少ない高い少量の除去でも影響が出やすい
ネガティブベクター骨格高いもともと影ができやすい構造
皮膚が薄いやや高いくぼみが透けて見えやすい
加齢で脂肪萎縮が進行中中程度数年後に凹みが顕在化する

目の下の凹みすぎを修正するヒアルロン酸注入という選択肢

クマ取り後の凹みに対して手軽に受けられる修正法のひとつが、ヒアルロン酸注入です。メスを使わず短時間で完了し、ダウンタイムも短いため、まず試してみたいという方に向いた方法といえます。

ヒアルロン酸注入で凹みを改善できる仕組み

ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分で、ジェル状の製剤を目の下のくぼんだ部分に注入することでボリュームを補います。注入直後から凹みが目立たなくなるため、即効性を実感しやすい施術です。

製剤には硬さや粘度にさまざまな種類があり、目の下のような皮膚が薄い部位には、柔らかく滑らかなタイプが使われます。硬すぎる製剤を使うとボコボコと不自然な仕上がりになる恐れがあるため、製剤選びも医師の腕の見せどころです。

項目ヒアルロン酸注入
施術時間10〜20分程度
持続期間およそ10〜18か月
ダウンタイム数日〜1週間(内出血が出る場合あり)
特徴万が一の場合はヒアルロニダーゼで溶解可能

目の下へのヒアルロン酸注入で気をつけたいリスク

目の下は血管が密集している繊細な部位です。注入時に血管を傷つけると内出血が起こることがあり、まれに血管内に製剤が入ってしまう「血管塞栓」のリスクも報告されています。

また、製剤が水分を吸って膨らむ性質があるため、注入量が多すぎるとむくんだような腫れぼったい仕上がりになるときがあります。経験豊富な医師に少量ずつ丁寧に注入してもらうことが安全への近道です。

ヒアルロン酸注入が向いている人・向いていない人

軽度から中程度の凹みで、まずは手軽に修正を試したい方にヒアルロン酸はよい選択肢です。効果が永続しないぶん、仕上がりを見ながら調整できるという利点もあります。

一方で、凹みが非常に深い場合や、皮膚のたるみが強い場合はヒアルロン酸だけでは十分な改善が得られないケースもあります。そのような方には、次に紹介する脂肪注入が候補に挙がるでしょう。

クマ取り後の凹みに脂肪注入で自然なボリュームを取り戻す方法

ヒアルロン酸よりも長期的な効果を期待できるのが、自分自身の脂肪を採取して目の下に注入する「自家脂肪注入」です。自分の組織を使うためなじみやすく、自然な仕上がりが得られやすいといわれています。

自家脂肪注入の流れと特徴

まず太ももやお腹などから少量の脂肪を吸引で採取します。採取した脂肪は遠心分離などの処理を経て不純物を取り除き、細いカニューレ(注入用の針)で目の下に少量ずつ注入していきます。

ヒアルロン酸と異なり、定着した脂肪は半永久的にボリュームを維持するとされています。

ただし、注入した脂肪の一部は体内に吸収されるため、最終的にどのくらい残るかには個人差があります。一般的には注入量の30〜50%程度が吸収されるといわれています。

脂肪注入で注意すべき合併症

脂肪の生着率にムラが生じると、凸凹した仕上がりになるときがあります。少量ずつ複数回に分けて注入する「マイクロファットグラフト」技術を用いると、こうした不均一さを軽減できます。

そのほか、脂肪採取部位の痛みや内出血、注入部位の腫れなどが起こる場合があります。感染のリスクもゼロではないため、清潔な環境での施術と術後の適切なケアが欠かせません。

脂肪注入が適しているのはどんなケース

凹みが中程度以上で、長期的な改善を望む方に脂肪注入は適しています。また、頬全体のボリュームロスが進んでいる場合は、目の下だけでなく頬にも同時に注入することで顔全体のバランスを整えることが可能です。

ヒアルロン酸で何度も繰り返し注入するよりも、脂肪注入のほうがトータルの費用を抑えられるケースもあるため、長い目で見たプランを医師と相談してみてください。

比較項目ヒアルロン酸注入自家脂肪注入
持続期間10〜18か月定着すれば半永久的
ダウンタイム数日〜1週間1〜2週間
仕上がりの自然さ高い非常に高い
修正のしやすさ溶解が可能溶解はできない

脂肪除去ではなく脂肪再配置でクマ取りの凹みを防ぐ考え方

近年のクマ取り施術では、脂肪を単純に取り除くのではなく「再配置(リポジショニング)」する術式が広がっています。凹みのリスクを下げながらクマを改善できるこの方法は、修正を考えるうえでも知っておきたい選択肢です。

脂肪再配置とは何をする施術なのか

眼窩脂肪が飛び出してふくらみを作っている部分の脂肪を、そのまま下方にずらして目の下のくぼみ(ティアトラフ)を埋めるように移動させる方法です。脂肪を捨てるのではなく有効活用するため、術後に凹みが生じにくくなります。

経結膜アプローチ(まぶたの裏側からの切開)で行うことが多く、外側に傷跡が残りません。脂肪の血流を維持したまま移動させるため、脂肪注入に比べて生着率が高い点も強みです。

すでに凹みが出ている人にも脂肪再配置は有効か

  • 初回施術で脂肪を取りすぎた場合は、残存する脂肪量によって再配置の可否が変わる
  • 残存脂肪がある程度残っていれば、再配置によって凹みを平坦にできる可能性がある
  • 脂肪がほとんど残っていない場合は、脂肪注入やヒアルロン酸と併用する必要がある

修正手術として脂肪再配置を検討する場合、前回の手術でどの程度脂肪が残っているかを正確に評価する必要があります。画像診断や触診によって残存脂肪量を確認し、再配置が現実的かどうかを判断する流れです。

脂肪再配置と脂肪除去を比較したときの仕上がりの違い

脂肪を除去するだけの施術では、目の下の膨らみはなくなりますが、もともとくぼみがあった部分は改善されません。結果として「膨らみが消えた代わりに、くぼみが目立つようになった」という状況が起きやすくなります。

脂肪再配置は膨らみの解消とくぼみの充填を同時に行えるため、目の下から頬にかけて滑らかなラインを作りやすいといえるでしょう。

ただし、高い技術を持つ医師でなければ脂肪の固定がうまくいかず、仕上がりに左右差が出るリスクもあるため、術者の経験値は慎重に見極めてください。

クマ取り後に凹んだ目の下を悪化させないためのセルフケア

凹みが気になるとつい触ったりマッサージしたくなるかもしれませんが、不適切なケアはかえって症状を悪化させます。術後の回復をスムーズに進めるために、日常生活で意識したいポイントをまとめました。

術後の目元を強くこすったり押したりしない

術後の組織はまだ安定していません。強い圧力を加えると脂肪の位置がずれたり、内出血が悪化したりする恐れがあります。洗顔やスキンケアの際もやさしく触れるよう心がけてください。

コンタクトレンズの着脱時にも下まぶたを強く引っ張るのは避け、できれば眼鏡で過ごすのが安心です。

血行が急激に上がる行動はしばらく控える

激しい運動やサウナ、長時間の入浴は血行を促進し、腫れや内出血を助長する可能性があります。術後2週間程度はこうした行動を控え、シャワー中心の生活にするとよいでしょう。

飲酒も血管を拡張させるため、むくみの原因になります。回復が落ち着くまではアルコールも控えることをおすすめします。

紫外線と乾燥から目元を守る

紫外線は色素沈着を悪化させ、凹みの影をより濃く見せてしまいます。日焼け止めやサングラスで目元をしっかり保護しましょう。

乾燥もまた皮膚のハリを低下させ、くぼみが目立つ原因になります。保湿力の高いアイクリームを使い、目元の潤いを保つ工夫が回復の助けになるでしょう。

セルフケア具体的な行動期間の目安
圧迫を避けるこすらない・押さない・うつぶせ寝をしない術後1か月
血行促進を控える激しい運動・サウナ・飲酒を控える術後2週間
紫外線対策日焼け止め・サングラスを使用する継続的に
保湿ケアアイクリームで乾燥を防ぐ継続的に

クマ取りの凹みすぎを繰り返さない|修正手術で医師を選ぶときの基準

修正手術は初回以上に難易度が高くなります。一度失敗した経験があるからこそ、次の医師選びでは妥協してほしくありません。後悔しない選択をするためのチェックポイントを整理しました。

修正手術の実績が豊富な医師を探す

  • 修正手術の症例数が年間どの程度あるか
  • 脂肪注入・脂肪再配置・ヒアルロン酸のいずれの術式に精通しているか
  • 眼瞼形成に関する学会発表や論文の実績があるか

初回の施術と修正手術では求められるスキルが異なります。修正手術では、前回の手術でできた瘢痕(はんこん=傷あとの硬い組織)をかき分けながら繊細な操作を行う必要があるため、初回以上に解剖学の知識と手技の正確さが問われます。

カウンセリングで「できないこと」も正直に伝えてくれるか

「どんな凹みでも完全に元通りにできます」と断言する医師には注意が必要です。修正手術には限界があり、凹みの程度や組織の状態によっては100%の改善が難しいケースもあります。

リスクやデメリットも含めて率直に説明してくれる医師こそ、信頼に値します。複数のクリニックでカウンセリングを受け、説明内容を比較するのも大切な判断材料です。

術前シミュレーションや画像診断を活用しているか

修正手術では、現在の脂肪の残量や瘢痕の範囲を正確に把握することが成功のカギを握ります。

画像診断や3Dシミュレーションを導入しているクリニックであれば、術前に仕上がりのイメージを共有しやすく、医師と患者さんの認識のズレを減らせるでしょう。

「なんとなく良くなるはず」ではなく、客観的なデータに基づいて治療方針を決めてくれるかどうかは、クリニック選びの大きな判断基準です。

よくある質問

クマ取り後の凹みはどのくらいの期間で安定しますか?

クマ取り施術後の腫れやむくみが完全に引くまでには、一般的に1〜3か月程度かかります。術後まもない時期は組織がまだ変化の途中にあるため、見た目の凹み具合も日によって異なることが珍しくありません。

最終的な仕上がりが安定するのは、術後6か月前後が目安です。それまでの間に凹みが気になる場合でも、焦って修正に踏み切るよりも担当医と相談しながら経過を見守りましょう。

クマ取りで凹んだ目の下にヒアルロン酸を入れた場合、効果はどのくらい続きますか?

目の下に注入したヒアルロン酸の持続期間は、使用する製剤の種類や注入量、個人の代謝によって異なりますが、おおむね10〜18か月程度といわれています。

目の下は表情の動きが比較的少ない部位のため、他の部位よりもやや長持ちする傾向があります。

効果が薄れてきたと感じたタイミングで再注入を行うと、凹みのない状態を維持できます。万が一仕上がりに違和感がある場合はヒアルロニダーゼ(溶解酵素)で溶かすことも可能ですので、修正しやすい点も安心材料になるでしょう。

クマ取り後の凹みすぎに対する脂肪注入は何回くらい必要ですか?

多くの場合、1回の脂肪注入で満足のいく改善が得られます。ただし、注入した脂肪の30〜50%程度は体内に吸収されるため、凹みの程度が深い方や脂肪の生着率が低かった方は、2回目の注入が必要になるケースもあります。

2回目以降の注入は初回から3〜6か月ほど間隔を空けて行うのが一般的です。脂肪がどの程度定着したかを十分に見極めてから追加注入の判断をするため、少し時間がかかるかもしれませんが、仕上がりの精度を高めるうえで大切な期間です。

クマ取りの修正手術を受ける場合、初回手術からどのくらい期間を空けるべきですか?

修正手術を検討する場合は、初回手術から少なくとも6か月、理想的には1年程度の期間を空けることが望ましいとされています。術後の組織が十分に安定し、瘢痕が成熟するまで待つと、修正手術の精度を高められるからです。

術後間もない状態で修正手術を受けると、組織の腫れや硬さによって正確な評価ができず、再度の修正が必要になるリスクが高まります。急ぎたい気持ちはよくわかりますが、焦らず体が落ち着いてから判断することが、納得のいく結果への近道です。

クマ取りの脂肪除去と脂肪再配置では、どちらが凹みにくい仕上がりになりますか?

脂肪再配置のほうが凹みにくい仕上がりになる傾向があります。脂肪を除去するだけの施術では、取った分だけボリュームが減るため、目の下にくぼみができやすくなります。

一方で脂肪再配置は、飛び出している脂肪をくぼみの部分に移動させるため、膨らみの解消とくぼみの充填を同時に行えます。

ただし、脂肪再配置は術者の技量に左右される部分が大きく、すべてのクリニックで対応できるわけではありません。自分の状態に合った術式を選ぶためにも、複数の医師の意見を聞いたうえで判断されることをおすすめします。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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