頬のたるみをグッと引き上げ!セルフケアから美容医療まで比較

頬のたるみをグッと引き上げ!セルフケアから美容医療まで比較

鏡を見るたびにフェイスラインのぼやけやほうれい線の深まりが目につき、気持ちまで沈んでしまうことはありませんか。頬のたるみは、コラーゲン減少や表情筋の衰え、皮下脂肪の下垂など複合的な要因で起こります。

セルフケアでコツコツ対策する方法から、美容医療で引き上げを目指す方法まで選択肢はさまざまです。

この記事では、自宅でできるケアと医療機関での施術を比較しながら、あなたに合った頬のたるみ対策を見つけるお手伝いをします。

目次

頬のたるみが起きる原因を正しく把握すれば、遠回りしない対策が見つかる

頬のたるみの原因は「加齢」のひと言では片づけられません。皮膚・脂肪・筋肉・骨の4つの層すべてが変化し、それらが重なり合って顔のラインを崩していきます。原因を正しく知ることが、効果的な対策への近道です。

コラーゲンとエラスチンの減少が皮膚のハリを奪う

皮膚の真皮層にはコラーゲンとエラスチンが網の目のように張り巡らされ、肌の弾力を支えています。30代を過ぎるとコラーゲンの産生量は徐々に減り、40代ではピーク時の約半分まで落ち込むといわれます。

弾力を失った皮膚は重力に逆らえなくなり、頬の位置が少しずつ下がっていくのです。

表情筋の衰えが頬を支えきれなくなる

頬を引き上げる働きをもつ大頬骨筋や小頬骨筋は、使わなければ萎縮します。デスクワークやマスク生活で表情を動かす機会が減ると、筋力低下が進みやすくなるでしょう。

表情筋が弱くなると皮膚や脂肪を支えきれなくなり、頬全体が垂れ下がった印象になります。笑ったときに頬の盛り上がりが薄くなったと感じたら、筋力低下のサインかもしれません。

たるみの原因影響を受ける層進行しやすい年代
コラーゲン減少真皮30代後半〜
表情筋の萎縮筋層40代〜
皮下脂肪の下垂脂肪層30代後半〜
骨吸収による骨格変化50代〜

皮下脂肪の移動と骨格の変化が輪郭を崩す

若い頃は頬骨の上にしっかり乗っていた脂肪のかたまり(メーラーファットパッド)が、加齢とともに下方向へずり落ちていきます。すると頬はこけたように見え、下に移動した脂肪がほうれい線をより深く刻みます。

さらに、あまり知られていませんが顔の骨も年齢とともに痩せていきます。土台が縮むことで皮膚や脂肪が余り、たるみが加速するという悪循環に陥ります。

紫外線・生活習慣が「光老化」を引き起こす

紫外線のUVA波は真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素を活性化させます。日常的な紫外線ダメージの蓄積は「光老化」と呼ばれ、自然な加齢以上に皮膚のハリを損なう原因です。

喫煙や睡眠不足、偏った食事も肌のターンオーバーを乱してたるみを進行させます。内側と外側の両方からケアすることが、たるみ予防には欠かせません。

自宅で今日から始められる頬のたるみ引き上げセルフケア

セルフケアは即効性こそ穏やかですが、毎日続けることで頬のハリ感を維持し、たるみの進行を緩やかにする効果が期待できます。コストを抑えながら地道に取り組みたい方に向いている方法です。

スキンケアで肌の土台を整える

頬のたるみ対策としてまず見直したいのが、毎日のスキンケアです。レチノール(ビタミンA誘導体)やナイアシンアミド(ビタミンB3)を配合した化粧品は、コラーゲンの産生を促す作用が報告されており、継続使用でハリ感の改善を実感しやすくなります。

また、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分で角層のうるおいを保つことも大切です。乾燥した肌はキメが乱れ、たるみがより目立ちやすくなるからです。

フェイスマッサージでめぐりを良くする

顔のリンパの流れが滞ると老廃物がたまり、むくみがたるみを悪化させることがあります。フェイスマッサージは、クリームやオイルで滑りをよくした状態で、頬骨に沿って内側からこめかみに向かって優しく持ち上げるように行いましょう。

力の入れすぎは逆効果です。皮膚を強く引っ張るとシワの原因になりかねないため、やさしい圧で1日5分程度を目安にしてください。

紫外線対策と食生活の見直しで内側から支える

日焼け止めは季節を問わず毎日塗ることが、たるみ予防の基本です。SPF30以上・PA+++以上のものを選び、2〜3時間ごとに塗り直しましょう。

食事面では良質なタンパク質とビタミンCを意識的に摂るとコラーゲンの合成を助けます。抗酸化作用をもつビタミンEやポリフェノールも、肌のダメージを防ぐ心強い栄養素です。

セルフケアの種類期待される効果続けやすさ
レチノール配合化粧品コラーゲン産生促進
フェイスマッサージ血行・リンパ改善
紫外線対策光老化の予防
食事・栄養管理内側からの肌サポート

表情筋トレーニングで頬のたるみは本当に改善できるのか

表情筋トレーニング(フェイスエクササイズ)は、手軽さと費用ゼロという魅力がある一方で、科学的根拠はまだ十分とはいえない段階です。過度な期待は禁物ですが、正しいやり方で続ければ頬のボリューム感を維持する助けにはなるでしょう。

研究で報告されている表情筋トレーニングの効果

米国の研究グループが行った臨床試験では、40〜65歳の女性が20週間にわたり顔のエクササイズを継続した結果、上頬と下頬のふくらみが改善し、見た目年齢が平均で約3歳若く評価されたと報告されています。

頬の筋肉が肥大してボリュームが増すことで、たるんだ印象がやわらぐ可能性があるというわけです。ただし、被験者数が少ない予備的な研究である点には注意が必要です。

自己流トレーニングに潜むリスク

一方で、誤った方法で顔の筋肉を動かすとシワを深くするおそれがあります。とくに眉間や額に力を入れすぎると、表情ジワが定着しやすくなるため注意しましょう。

  • 力任せに頬を引っ張らない
  • 同じ部位を長時間刺激しすぎない
  • 痛みを感じたらすぐにやめる

どんな人に表情筋トレーニングが向いているか

医療機関を受診するほどではないが、予防的にケアを始めたい20〜30代の方や、美容医療の効果を維持する補助的な手段として取り入れたい方に適しています。

ただし、すでにたるみが進行して皮膚の余りが大きい場合は、トレーニングだけで満足いく改善を得るのは難しいかもしれません。そのような場合は美容医療との併用を検討してみてください。

美容医療で頬のたるみを引き上げたいなら知っておきたい施術の全体像

セルフケアや表情筋トレーニングで限界を感じたら、美容医療の力を借りるのも一つの選択肢です。注射系・機器系・外科系の大きく3つのカテゴリーがあり、たるみの程度や希望するダウンタイムに応じて選べます。

注射系の施術でボリュームを補う

ヒアルロン酸注入は、頬のくぼみやボリューム不足を補って若々しい輪郭を取り戻す手法です。ジェル状のヒアルロン酸を頬骨付近の深い層に注入することで、脂肪が下垂して凹んだ部分をふっくらさせます。

施術時間は15〜30分程度と短く、直後からある程度の効果を実感できます。ただし体内で徐々に吸収されるため、効果の持続は半年〜1年半ほどで、定期的なメンテナンスが前提になります。

機器系の施術で皮膚の土台を引き締める

HIFU(ハイフ・高密度焦点式超音波)やRF(ラジオ波・高周波)といったエネルギーデバイスは、皮膚の深層やSMAS筋膜(表在性筋膜)に熱を加え、コラーゲンの収縮と新生を促します。メスを使わないため、ダウンタイムがほとんどない点が大きな魅力です。

効果のピークは施術後2〜3か月で訪れ、半年から1年ほど持続するとされています。軽度〜中等度のたるみに向いており、定期的に受けると肌のハリを維持しやすくなります。

外科系の施術でしっかり引き上げる

中等度〜重度のたるみにはフェイスリフト手術があります。耳の周囲を切開してSMAS層ごと引き上げるため、持続期間は5〜10年と長く、劇的な変化が得られます。

一方でダウンタイムは数週間に及ぶことがあり、費用も高額です。他の施術を試してから検討する方が多い傾向にあります。

施術カテゴリー代表的な施術効果の持続目安
注射系ヒアルロン酸注入6〜18か月
機器系HIFU・RF6〜12か月
外科系フェイスリフト5〜10年

糸リフト(スレッドリフト)で頬のたるみをどこまで引き上げられるか

糸リフトは、体内で溶ける特殊な糸を皮下に挿入し、物理的に頬の組織を持ち上げる施術です。メスを使う手術よりダウンタイムが短く、注射だけでは得られないリフトアップ効果を求める方に人気があります。

糸リフトに使われるPDO素材とは

現在主流の吸収性糸はPDO(ポリジオキサノン)という医療用の素材でできています。もともと外科手術の縫合糸に使われてきた素材で、体内で6〜8か月かけて分解・吸収されます。

糸が溶ける過程で周囲にコラーゲンの増生が起こるため、糸が吸収されたあとも半年〜1年程度はリフト効果が残ると報告されています。物理的な引き上げとコラーゲン刺激のダブル効果が、この施術の特長といえるでしょう。

期待できる効果とダウンタイム

施術直後から引き上げ効果を実感しやすく、軽度〜中等度の頬のたるみに適しています。施術時間は30分〜1時間程度で、局所麻酔下で行います。

ダウンタイムは腫れや内出血が1〜2週間続くケースが多いとされます。まれにつっぱり感やくぼみが生じる場合もあるため、経験豊富な医師のもとで受けることが大切です。

  • 施術直後からリフトアップを実感しやすい
  • ダウンタイムは1〜2週間が目安
  • 効果の持続は1〜2年程度
  • コラーゲン増生による肌質改善も期待

糸リフトを受ける際に確認すべきポイント

糸リフトは手技の影響が大きい施術です。使用する糸の種類や本数、挿入方向によって仕上がりに差が出ます。カウンセリングでは、どのような糸を何本使い、自分のたるみに対して期待できる効果はどの程度かを具体的に確認しましょう。

施術後のフォロー体制がしっかりしているクリニックを選ぶのも重要です。万一合併症が生じた際に迅速に対応してもらえるかどうかは、安心感に直結します。

HIFUやRF(高周波)を使って頬のたるみ引き上げを目指す具体的な方法

HIFUとRFは、切らないたるみ治療の代表格です。どちらも熱エネルギーを利用しますが、到達する深さや適応が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分の肌状態に合った施術を選ぶことが満足度を高めるカギとなります。

HIFU(ハイフ)の仕組みと頬のたるみへの効果

HIFUは超音波エネルギーを皮膚の深い層(真皮深層〜SMAS筋膜)に集中させ、60〜70℃の熱凝固点をつくります。この熱でコラーゲン繊維が収縮し、治癒反応で新しいコラーゲンが生成されることで、引き締め効果が生まれます。

メタ解析では、HIFU施術後の改善率は80%を超え、頬からフェイスラインにかけてのたるみに対する有効性が報告されています。施術中のチクチクとした熱感は麻酔クリームで対応可能です。

RF(ラジオ波・高周波)の仕組みとたるみケア

RFは電磁波の一種で、組織の抵抗によって生じる熱(40〜65℃程度)で真皮のコラーゲンを収縮・再生させます。HIFUよりやや浅い層にアプローチし、肌の引き締めやハリの改善に効果を発揮します。

痛みがほとんどなくダウンタイムもごくわずかなため、初めてたるみ治療を受ける方や、こまめに通院してコンディションを維持したい方に選ばれる傾向があります。

項目HIFURF
エネルギー超音波高周波(電磁波)
到達する深さSMAS層まで真皮〜皮下浅層
痛みやや強いほぼ感じない
効果持続目安6〜12か月3〜6か月
施術頻度半年〜1年ごと月1回程度

HIFUとRFの併用で相乗効果を狙える

近年は、HIFUとRFを同じセッションで組み合わせる複合治療も注目されています。深い層をHIFUで、浅い層をRFでカバーすることで、たるみの改善範囲をより広くとれるという考え方です。

韓国の研究では、HIFU単独よりもHIFUとRFの併用群のほうが、肌の弾力や毛穴の改善度が高かったと報告されています。

ただし施術の組み合わせは肌質やたるみの程度によって調整が必要なため、担当医としっかり相談してから決めましょう。

セルフケアと美容医療を賢く組み合わせて頬のたるみを効率よく改善しよう

セルフケアだけ、あるいは美容医療だけに頼るよりも、両方を組み合わせるほうが頬のたるみ改善の満足度は高まりやすいといえます。日常のケアで土台を整え、医療の力で一段上の変化を手に入れる「ハイブリッド戦略」がおすすめです。

セルフケアを土台にして美容医療の効果を長持ちさせる

美容医療の施術を受けたあとも、紫外線対策やスキンケア、栄養管理を怠れば効果の持続期間は短くなります。丁寧なセルフケアを続ければ、コラーゲンの分解を抑え、施術で得たハリを長くキープできるでしょう。

レチノールやビタミンCを含むスキンケアは施術後の肌回復にも有用です。ただし施術直後は肌が敏感なため、使用再開のタイミングは担当医に確認してください。

年代別・たるみ度別に考える対策の組み合わせ例

20〜30代でたるみが気になり始めた段階なら、スキンケアと紫外線対策を徹底しつつ、年に1回程度HIFUで予防的に引き締めるというプランが考えられます。

40〜50代でほうれい線やフェイスラインのもたつきが明確になってきたら、ヒアルロン酸注入でボリュームを補いつつ、HIFUやRFで皮膚を引き締める組み合わせが効果的です。

たるみがさらに進行した場合は、糸リフトやフェイスリフト手術も視野に入れましょう。

まずはカウンセリングで自分のたるみタイプを見極めてもらう

頬のたるみの原因や程度は一人ひとり異なります。実際に医師の診察を受けて、自分のたるみが「脂肪の下垂」「皮膚のゆるみ」「骨格の変化」のどれが主因なのかを明らかにしてもらうことが、遠回りしないためのポイントです。

多くのクリニックでは初回カウンセリングを無料で行っています。複数のクリニックで意見を聞くセカンドオピニオンも有効ですので、焦らず納得のいく選択をしてください。

年代おすすめの組み合わせ受診頻度の目安
20〜30代セルフケア+HIFU年1回
40〜50代セルフケア+注入+HIFU/RF半年〜1年ごと
50代以降セルフケア+糸リフト or 手術医師と相談

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よくある質問

頬のたるみ引き上げに効果的なセルフケアは何歳から始めるべきですか?

頬のたるみの予防は、早ければ早いほど効果的です。コラーゲンの減少は20代後半から始まるため、20代のうちから紫外線対策と保湿を習慣にしておくと、将来のたるみ進行を緩やかにできます。

30代からはレチノール配合の化粧品や表情筋トレーニングも視野に入れてみてください。40代以降で明らかなたるみを感じたら、美容医療を含めた総合的な対策を検討するとよいでしょう。

頬のたるみにHIFU(ハイフ)を受けた場合、効果はどのくらい持続しますか?

HIFUの効果は一般的に6か月〜1年程度持続します。施術直後よりも2〜3か月後にコラーゲンの新生がピークを迎え、そのタイミングでもっとも引き締め効果を実感しやすいでしょう。

効果を長く維持するには紫外線対策や保湿ケアを丁寧に行い、半年〜1年ごとの再施術が目安です。肌質やたるみの程度で持続期間は異なるため、担当医と相談しながら通院計画を立てましょう。

頬のたるみに対する糸リフトにはどのようなリスクがありますか?

糸リフトは比較的安全な施術ですが、術後に腫れや内出血が1〜2週間続くことがあります。まれに皮膚のくぼみ(ディンプリング)、糸の露出、感染なども報告されています。

吸収性の糸(PDO)は非吸収性に比べて合併症が起こりにくいとされています。リスクを減らすには経験豊富な医師のもとで受け、術後の指示を守ることが大切です。

頬のたるみに表情筋トレーニングを毎日行えば美容医療は不要になりますか?

表情筋トレーニングは頬の筋肉量を維持し、見た目のふくらみ感を保つ効果が期待できます。けれども、進行した皮膚のゆるみや脂肪の下垂を元に戻す力は限定的です。

軽度のたるみ予防としては有効ですが、中等度以上ではやはり美容医療が必要になるケースが多いでしょう。トレーニングと美容医療は併用で互いの効果を高める関係にあります。

頬のたるみ改善のためにヒアルロン酸注入と糸リフトを同時に受けられますか?

ヒアルロン酸注入と糸リフトの同時施術は、医師の判断のもとで可能です。糸で物理的に持ち上げた後、ボリューム不足の部分にヒアルロン酸で補填するという手順で行われることが多いでしょう。

引き上げ効果とボリューム補充を同時に得られるメリットがあります。ただしダウンタイムが長くなる可能性もあるため、スケジュールに余裕をもって計画してください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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