サーマクールは頬のたるみに効く?脂肪を引き締める小顔効果と持続期間

サーマクールは頬のたるみに効く?脂肪を引き締める小顔効果と持続期間

「頬のたるみが気になるけれど、メスを入れるのは怖い」と感じていませんか。サーマクールは高周波エネルギーを用いて、肌の深部からコラーゲンの収縮と再生をうながす非侵襲的な引き締め治療です。

頬まわりの脂肪層にも熱が届くため、フェイスラインの引き締めや小顔効果を期待できます。施術後すぐにメイクや日常生活へ戻れる手軽さも人気の理由でしょう。

この記事では、サーマクールが頬のたるみにどう作用するのか、効果の持続期間や施術時の注意点まで、診療経験をもとに詳しくお伝えします。

目次

サーマクールとは?頬のたるみに高周波で働きかける引き締め治療

サーマクールは、高周波(RF=ラジオ波)エネルギーを皮膚の深層に届け、コラーゲンの収縮と新生をうながすことで頬のたるみを改善する治療です。メスを使わず、ダウンタイムもほとんどありません。

高周波(RF)エネルギーが肌の奥深くまで届く理由

サーマクールは6.78MHzの高周波を皮膚表面から照射し、真皮層から皮下脂肪層まで均一に加熱します。表皮には冷却スプレーを吹きつけて保護するため、やけどのリスクを抑えながら深部へ熱を届けられる仕組みです。

熱が真皮に到達すると、コラーゲン線維がただちに収縮を起こします。この収縮が施術直後から感じられる「引き締まり感」のもとになります。

FDA(米国食品医薬品局)が認可した非侵襲的たるみ治療

サーマクールはFDA(米国食品医薬品局)からしわ・たるみに対する治療機器として認可を受けています。2002年に眼周囲の治療で承認されて以降、頬や顎下、首などの適応が広がりました。

10,000例以上の施術実績をもとに安全性のデータが蓄積されており、副作用の頻度は低く、一過性の赤みや腫れ程度にとどまると報告されています。

サーマクールの主な特徴

項目内容
治療原理高周波(RF)による真皮・皮下の加熱
FDA認可2002年に初回承認
施術時間の目安約30〜90分(部位による)
ダウンタイムほぼなし
対象部位頬、顎下、額、首など

サーマクールが頬のたるみ治療で注目される背景

近年、外科的な手術を避けたいという方が増えており、切らないたるみ治療への需要が高まっています。

サーマクールは1回の施術で真皮から皮下組織まで広範囲に熱を届けられるため、頬全体の引き締め効果を得やすい治療として多くのクリニックで導入されています。

加齢によって頬の脂肪が下垂すると、ほうれい線やマリオネットラインが目立つようになります。サーマクールはこうした悩みに対して、肌のハリを内側から取り戻すアプローチとして選ばれるケースが多いといえるでしょう。

サーマクールで頬の脂肪が引き締まるしくみとコラーゲン再生の流れ

サーマクールの効果は「即時的なコラーゲン収縮」と「中長期的なコラーゲン新生」の2段階で現れます。頬の脂肪層にも作用することでフェイスラインが整い、たるみの改善につながります。

照射直後に起こるコラーゲン収縮のはたらき

高周波エネルギーが真皮のコラーゲン線維に届くと、熱によってたんぱく質が変性し、線維が収縮します。この反応は施術直後から始まるため、照射を終えた時点で肌の引き締まりを感じる方もいます。

組織学的な検証でも、照射部位のコラーゲン線維径が太くなり、境界がやや不明瞭になる変化が確認されています。冷却なしの条件では表面から1mm以内のコラーゲンが広範に影響を受け、6mmの深さまで変化が及ぶこともあるとされています。

施術後数か月かけて進むコラーゲンの新生と肌質の変化

照射による熱ダメージが引き金となり、体内ではコラーゲンの新生と組織修復が動き出します。TGF-β(トランスフォーミング増殖因子ベータ)などの成長因子が活性化し、新しいコラーゲン線維が生成されるためです。

この再構築は施術から約2〜6か月かけて進行し、肌のハリや弾力が徐々に向上します。臨床試験では、施術4週後から皮膚の硬度が有意に増加し、12週後・24週後にもさらなる改善が認められました。

脂肪層への熱作用が頬のボリュームを整える

高周波エネルギーは真皮だけでなく皮下脂肪層にも到達します。脂肪細胞内のトリグリセリド(中性脂肪)がグリセロールと遊離脂肪酸に分解される作用が報告されており、頬の余分なボリュームを穏やかに減少させる可能性があります。

ただし、脂肪を大幅に減らす治療ではなく、輪郭を自然に整える程度の変化にとどまります。脂肪量が多い場合は、脂肪溶解注射や脂肪吸引など他の治療を検討したほうが良いでしょう。

サーマクールの作用が現れる時間軸

時期主な変化
施術直後コラーゲン収縮による引き締まり感
2〜4週後皮膚の硬度・弾力の向上が始まる
2〜3か月後コラーゲン新生が本格化し効果がピークへ
6か月後肌質改善が継続し安定期へ移行

サーマクールの小顔効果はどこまで期待できるのか

サーマクールで得られる小顔効果は「骨格を変える」ものではなく、皮膚と皮下組織の引き締めによってフェイスラインをシャープに見せるものです。

施術前後で劇的な変化を求める方にはやや物足りない場合もありますが、自然な若返りを望む方には適した治療といえます。

フェイスラインの引き締めで得られる見た目の変化

頬からあごにかけてのもたつきが解消されると、正面だけでなく斜め横から見たときの輪郭が引き締まります。ほうれい線や口角まわりの影も軽減されるため、顔全体が明るく若々しい印象に変わるでしょう。

臨床研究では、施術後12週の時点で頬骨比率が約49%向上したというデータが報告されています。数値にすると小さな変化でも、鏡を見たときに「フェイスラインがすっきりした」と実感できる差です。

小顔効果を実感しやすい人の特徴

サーマクールの効果を感じやすいのは、軽度から中程度のたるみがある方です。年齢としては30代後半〜50代前半で、皮膚の厚みがほどよくある方ほどRFエネルギーが効率よく伝わります。

一方で、たるみが高度に進行している方や、皮膚が極端に薄い方は効果を実感しにくい傾向があります。事前のカウンセリングで医師に肌の状態を確認してもらうことが大切です。

  • 軽度〜中程度のたるみ(ほうれい線・フェイスラインのもたつき)
  • 皮膚に一定の厚みがある
  • 30代後半〜50代前半
  • 大きなダウンタイムを避けたい

小顔効果を長持ちさせるためのセルフケア

施術後の効果を長く保つためには、紫外線対策と保湿が基本です。紫外線はコラーゲンの分解を促進するため、日焼け止めの塗布を習慣にしてください。

バランスの良い食事と十分な睡眠も、コラーゲンの産生をサポートします。喫煙はコラーゲンの劣化を早めるため、禁煙を心がけることもお肌の状態維持につながるでしょう。

サーマクールの効果が続く持続期間と施術回数の目安

サーマクールの効果は一般的に6か月〜1年程度持続します。効果の出方には個人差がありますが、適切なタイミングで繰り返し施術を受けることで、たるみの進行を緩やかにしながらハリのある肌を維持できます。

1回の施術で効果はいつ頃から実感できるのか

施術直後に軽い引き締まりを感じる方も少なくありませんが、本格的な変化が目に見えてくるのは施術後4週間ほどからです。コラーゲン新生が始まり、肌のハリや弾力が少しずつ増していきます。

4週後の時点で「なんとなく顔がすっきりした」と感じる方が多く、鏡を見るたびに変化を実感できるようになるのは2〜3か月後が目安です。

効果のピークはいつ訪れるのか

多くの臨床報告で、施術後約3か月が効果のピークとされています。このタイミングでコラーゲンの新生量が頂点に達し、頬の引き締まりや肌質の改善がもっとも実感しやすくなります。

ピークを過ぎた後も急激にたるみが戻るわけではなく、6か月〜1年かけてゆるやかに元の状態へ近づいていきます。加齢によるコラーゲン減少は避けられないため、効果を保ちたい場合は定期的な施術を検討すると良いでしょう。

効果を維持するための施術間隔と回数

効果を持続させたい場合、半年〜1年に1回の施術が一般的な目安です。韓国の皮膚科医を対象とした調査では、治療間隔を1年と回答した医師が半数以上を占めました。

ただし、たるみの程度や肌質によって理想的な間隔は異なります。初回の効果を確認したうえで、担当医と相談しながら次回の施術時期を決めることをおすすめします。

持続期間と推奨施術間隔

項目目安
効果の実感開始施術後約4週間
効果のピーク施術後約3か月
効果の持続期間約6か月〜1年
推奨施術間隔6か月〜1年に1回

サーマクールの施術の流れと痛み・ダウンタイムを徹底解説

サーマクールの施術は、カウンセリングから照射完了まで含めて約60〜90分が目安です。痛みやダウンタイムが少ないため、仕事帰りに受ける方もいます。

カウンセリングから施術完了までの一連の流れ

まず医師によるカウンセリングで肌の状態やたるみの程度を確認し、照射範囲とエネルギー設定を決定します。洗顔後、照射部位にグリッドマーキング(格子状の印)を施し、冷却ジェルを塗布します。

照射中はチップを皮膚に密着させながら高周波エネルギーを送り込みます。1回の照射ごとに冷却と加熱が交互に行われるため、やけどのリスクを抑えつつ深部まで熱を届けられます。照射後はマーキングを拭き取り、すぐにメイクをして帰宅できます。

施術中の痛みはどの程度か

個人差はありますが、照射時に「じんわりとした熱さ」や「軽い痛み」を感じる方がほとんどです。骨に近い部位(こめかみや顎の輪郭付近)はやや強い痛みを感じやすい傾向があります。

痛みが心配な方には表面麻酔クリームを塗布することもできますが、麻酔によって熱の感じ方が鈍くなると治療効果に影響する場合があるとの報告もあります。痛みへの対処は担当医としっかり相談してください。

痛みとダウンタイムの比較

項目サーマクール外科的フェイスリフト
施術中の痛み軽度〜中程度の熱感全身麻酔が必要
ダウンタイムほぼなし2〜4週間
日常復帰当日可能1〜2週間後
赤み・腫れ数時間〜翌日に消退数週間持続

ダウンタイムの少なさが支持される理由

サーマクールは表皮を傷つけずに真皮以下へ作用するため、施術後の赤みや腫れは軽度かつ短時間で治まります。600例以上を対象にした後ろ向き研究でも、副作用は稀で自然に回復する程度のものだったと報告されています。

仕事や家事で長期の休みを取れない方にとって、日常生活への影響がほとんどない点は大きなメリットです。施術直後にメイクや洗顔ができることから「ランチタイム施術」と呼ばれる場合もあります。

サーマクールが向いている人と注意が必要な人

サーマクールはすべての方に同じ効果が出るわけではありません。たるみの程度や肌質によって効果の出方が異なるため、施術前に適応を見極めることが大切です。

施術効果を得やすい肌質と年齢層

中程度のたるみを感じ始めた30代後半〜50代前半の方が、もっとも効果を実感しやすい層といえます。皮膚にほどよい厚みとコラーゲン量が残っている状態であれば、RFエネルギーに対する反応が良好です。

肌のフィッツパトリック分類によるスキンタイプを問わず施術が可能で、アジア人の肌でも安全性と有効性が確認されています。

ただし、年齢が上がるにつれてコラーゲンのクロスリンク(架橋結合)が不可逆的に進行するため、反応がやや鈍くなるケースもあるでしょう。

施術を受ける前に医師へ確認すべきポイント

ペースメーカーなどの体内埋め込み型医療機器を使用している方は、高周波エネルギーが機器に干渉するおそれがあるため施術を受けられません。妊娠中・授乳中の方も安全性が確認されていないため、施術は控えてください。

治療部位に金属プレートやインプラントが入っている場合も要注意です。施術を希望する際はカウンセリングで必ず既往歴と現在の健康状態を正確に伝えましょう。

サーマクールだけでは難しいケースとは

たるみが高度に進行して皮膚が大きく余っている場合、サーマクールだけで満足のいく結果を得るのは困難です。骨格の左右差やかみ合わせの問題が原因で顔が大きく見える場合も、RFだけでは根本的な改善は難しいといえます。

重度のたるみには外科的なフェイスリフトや糸リフトとの組み合わせが選択肢になることもあります。サーマクールの適応かどうか、まずは専門医に相談してみてください。

  • ペースメーカーなど体内埋め込み型機器のある方は施術不可
  • 妊娠中・授乳中は安全性が未確認のため非対象
  • 治療部位に金属プレートやインプラントがある場合は要相談
  • 重度のたるみや骨格由来の左右差には別の治療が必要

サーマクールと他のたるみ治療を比較して自分に合う方法を選ぶ

たるみ治療にはサーマクール以外にもHIFU(ハイフ)、糸リフト、フェイスリフト手術など複数の選択肢があります。それぞれの特徴を把握したうえで、ご自身の悩みと希望に合った方法を選んでください。

HIFU(ハイフ)との違い

HIFU(高密度焦点式超音波)はサーマクールと並んで人気のある非侵襲的たるみ治療です。もっとも大きな違いはエネルギーの届く深さで、HIFUは筋膜層(SMAS層)まで到達し、サーマクールは真皮〜皮下脂肪層に作用します。

HIFUは点状に集中して熱を与えるのに対し、サーマクールは広範囲を均一に加熱する特性があります。たるみの原因が筋膜レベルにある方はHIFU、皮膚のハリや脂肪の引き締めを求める方はサーマクールが適しているでしょう。

サーマクールとHIFUの比較

項目サーマクールHIFU
エネルギー種類高周波(RF)高密度焦点式超音波
主な作用層真皮〜皮下脂肪層筋膜層(SMAS層)
加熱パターン広範囲を均一に加熱点状に集中加熱
得意な悩み肌のハリ・小顔効果深層からのリフトアップ

糸リフトやフェイスリフト手術との違い

糸リフトは吸収糸を皮下に挿入して物理的に組織を引き上げる方法です。サーマクールよりも即効性のあるリフト効果を得やすい反面、施術後に腫れや内出血が出ることがあり、ダウンタイムが長めになります。

フェイスリフト手術は外科的にSMAS層まで操作するため、もっとも強力なたるみ改善が期待できます。しかし全身麻酔が必要で回復期間も数週間かかるため、負担の大きさとリスクを十分に考慮する必要があるでしょう。

組み合わせ治療で効果を高める方法

サーマクール単独で十分な効果が見込めない場合は、HIFUや糸リフトとの併用が選択肢に入ります。HIFUで深層のリフトアップを行い、サーマクールで表層のハリを出すという「上下挟み撃ち」の考え方は多くのクリニックで採用されています。

また、ヒアルロン酸注入やボトックスとの組み合わせにより、たるみだけでなくボリュームロスやしわにも同時にアプローチできます。

どの組み合わせが良いかは個人の状態によって異なりますので、信頼できる医師と一緒に治療計画を立てることをおすすめします。

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よくある質問

サーマクールの施術は何歳から受けられますか?

サーマクールに法律上の年齢制限はありませんが、一般的には頬のたるみが気になり始める30代以降に受ける方が多い傾向です。20代で施術を受ける場合はたるみの程度が軽いため、効果を実感しにくいかもしれません。

年齢だけでなく肌の厚みやコラーゲンの状態も効果に影響しますので、まずは医師にご相談ください。

サーマクールの施術後に気をつけるべきことはありますか?

施術後は特別な制限はほとんどなく、当日からメイクや洗顔が可能です。ただし、施術直後は肌が敏感になっているため、強い紫外線を浴びるのは避けてください。

日焼け止めをこまめに塗り直すことと、保湿を十分に行うことがポイントです。サウナや激しい運動は施術当日は控えたほうが安心でしょう。

サーマクールを受けると顔が腫れたりしませんか?

軽い赤みが出るときはありますが、通常は数時間から翌日には自然に治まります。大きな腫れや内出血が生じるケースは稀です。

600例以上を対象とした研究でも副作用は軽微で自然に回復する程度だったと報告されています。万が一気になる症状が続く場合は、施術を受けたクリニックに連絡してください。

サーマクールは1回の施術で効果が出ますか?

はい、サーマクールは1回の施術でも効果を実感できるケースがほとんどです。施術直後にわずかな引き締まりを感じ、その後2〜3か月かけてコラーゲン新生が進みます。

効果を長く維持するために半年〜1年に1回の間隔で繰り返し施術を受ける方も多くいらっしゃいます。

サーマクールとHIFUはどちらが頬のたるみに向いていますか?

たるみの原因や深さによって適した治療が変わります。サーマクールは真皮から皮下脂肪層を広範囲に加熱して肌のハリを出すのが得意で、HIFUは筋膜層まで届くため深層からのリフトアップに強みがあります。

軽度〜中程度のたるみで肌全体の引き締めを望む場合はサーマクール、より深い組織からのリフトアップを求める場合はHIFUが候補になります。医師と相談のうえ、ご自身の症状に合った治療を選択してください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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