ジェンバー糸とは?効果・デメリット・糸リフトとの違いと向いている人
ドクター美佐栄ジェンバー糸は、コイル(スプリング)状の吸収糸を皮下へ挿入し、内側から組織を持ち上げて支えながら、ボリュームを補うことを目指す治療です。コグ(トゲ)のついた一般的な糸リフトが組織を引っかけて「引き上げる」のに対し、ジェンバー糸は頬のコケ、ほうれい線周辺、口横などのボリューム低下を「支える・補う」ことを得意とします。一方、強いフェイスラインの下垂や皮膚のゆるみなどでは、通常の糸リフトやRF・HIFUなど別の治療が適する場合があります。たるみ治療は糸の種類から選ぶのではなく、ボリューム不足・脂肪・皮膚・支持組織のどこに原因があるのかを診断して選ぶことが重要です。
「糸リフトを受けたいけれど、強く引っ張られたような仕上がりにはしたくない」「頬のコケやほうれい線も一緒に整えたい」という方から注目されているのが、ジェンバー糸です。
ただし、ジェンバー糸は一般的な糸リフトの“上位版”ではありません。
引き上げる治療と、内側から支える治療では得意な悩みが異なるため、自分のたるみの原因に合っているかを確認することが大切です。
この記事では、ジェンバー糸の仕組み、通常の糸リフトとの違い、メリット・デメリット、向いている人・向いていない人まで解説します。
1.ジェンバー糸とは?コイル状の糸で内側から「支える」治療
ジェンバー糸は、韓国発のコイル(スプリング)状の特殊な吸収糸を皮下へ挿入する治療です。
ミサクリニックでは、従来のコグ付き糸のように組織を強く引っかけて引き上げるのではなく、皮膚の内側から「持ち上げて支える」治療として使用しています。


治療名:ジェンバー糸 8本
料金:¥264,000(ボリュームディスカウントあり)
効能:リフトアップ、ボリュームアップ、コラーゲン生成、肌質改善
リスク・合併症:痛み、腫れ、赤み、内出血、一時的な引きつれ感など
通常の糸リフトとの大きな違いは「構造」
一般的な糸リフトには、糸の表面にコグと呼ばれる突起があり、皮下組織へ引っかけて上方向へ移動させます。
一方、ジェンバー糸はコイル状の構造自体にボリュームがあります。
皮下へ挿入すると、組織の内側から支えながら厚みを補うため、「強く引っ張る」というより、失われたボリュームを支えながら位置を整えることを目的としています。
また、吸収糸による刺激によって、施術後にコラーゲン生成が促され、ハリ感の変化が期待されます。

2.ジェンバー糸と通常の糸リフトは何が違う?
ジェンバー糸と一般的なコグ付き糸リフトでは、治療の目的が異なります。
| ジェンバー糸 | 一般的な糸リフト | |
|---|---|---|
| 主な構造 | コイル・スプリング状 | コグ(トゲ)付き |
| 主な役割 | 支える・補う | 引き上げる |
| 得意な悩み | 頬コケ、浅いくぼみ、ほうれい線周辺、口横 | フェイスライン、頬の下垂、強いもたつき |
| ボリューム補正 | 得意 | 主目的ではない |
| 引き上げ | 穏やか | より明確な引き上げを狙いやすい |
| 向いている仕上がり | 自然な立体感を整えたい | 位置をしっかり上げたい |
ミサクリニックでは、通常の糸リフトとしてヴィーナスリフトも取り扱っています。
「ジェンバーとヴィーナスリフトのどちらが優れているか」ではなく、ボリュームを補う必要があるのか、組織そのものを上方向へ移動させる必要があるのかで使い分けます。

3.ジェンバー糸はどんな悩みに向いている?
頬コケ・ボリュームロス
年齢とともに頬の脂肪や骨格のボリュームが変化すると、頬がこけたり、顔が平坦に見えたりすることがあります。
ジェンバー糸は、ボリュームが不足している部分を内側から支えるため、頬コケを自然に整えたい場合に検討できます。ミサクリニックでも、頬コケはジェンバー糸の主な適応の一つとして案内しています。
ほうれい線・口横のもたつき
ほうれい線や口横のもたつきは、単純に「皮膚が下がった」だけで起こるわけではありません。
頬のボリューム減少や脂肪の位置変化によって段差ができ、影が強く見えている場合があります。
このようなケースでは、強く引き上げるよりも、ジェンバー糸で内側から支えることで自然に整えられることがあります。
マリオネットラインには「ジェンバーM」も
ミサクリニックでは2026年6月から、マリオネットラインへの治療を目的とした「ジェンバーM」も導入しています。
通常のジェンバー糸と同様に、口元周辺を内側から支えながら整える治療ですが、どちらを使用するかは口横の脂肪量、ボリューム低下、皮膚のゆるみなどを診察して判断します。
4.ジェンバー糸のメリット

- 施術内容 ジェンバー糸
- 使用量 片側2本
- 料金 ¥44,000/1本(ボリュームディスカウントあり)
- 効能 リフトアップ、ボリュームアップ、コラーゲン生成、肌質改善
- リスク・合併症 痛み、腫れ、赤み、内出血、一時的な引きつれ感など
- 監修医師 寺井美佐栄
ボリューム補正と持ち上げを同時に目指せる
ジェンバー糸の大きな特徴は、組織を支えるだけでなく、コイル状の糸自体によってボリュームを補えることです。
「頬を強く引き上げたい」というより、「痩せて見える部分を少しふっくらさせながら位置も整えたい」という場合に適しています。
自然な変化を目指しやすい
コグ付きの糸で強いテンションをかける治療とは設計が異なるため、ジェンバー糸では必要な部分を支えながら自然な立体感を整えることを目指します。
ただし、自然に仕上がるかどうかは糸そのものだけで決まるわけではありません。
挿入する位置・深さ・本数を、顔全体のボリュームバランスに合わせて設計することが重要です。
切開せずに治療できる
皮膚を大きく切開する治療ではありません。
施術時間もミサクリニックでは15分程度が目安となっており、外科的なフェイスリフトに比べると日常生活へ取り入れやすい治療です。
5.ジェンバー糸のデメリット・注意点
強いたるみを大きく引き上げる治療ではない
ジェンバー糸は「支える・補う」ことを得意とするため、強い下垂を大きく上方向へ移動させたい場合には、通常の糸リフトなどの方が適している場合があります。
治療後の変化に対する期待値と、ジェンバー糸の役割を事前に合わせておくことが重要です。
ボリュームを足さない方がよい顔もある
頬コケには向いている一方、脂肪量が多い部分へ必要以上にボリュームを追加すると、顔が重く見える可能性があります。
そのため「たるみがある=ジェンバー糸」という選び方はしません。
腫れ・内出血・痛みなどが起こることがある
施術後には、腫れ、痛み、内出血、一時的な引きつれ感などが起こる可能性があります。
ミサクリニックでは、多くの場合、腫れや痛み、内出血は数日〜1週間程度で落ち着くと案内しています。洗顔・入浴は当日、メイクは翌日から可能です。治療当日から1週間は長時間の入浴、激しい運動、飲酒を避け、強い顔のマッサージは約1か月控えます。
6.ジェンバー糸が向いている人・別の治療も検討したい人
ジェンバー糸が向いている可能性があるのは、
- 頬のコケや軽いくぼみが気になる
- ほうれい線や口横にボリューム低下がある
- 強く引っ張るより自然に整えたい
- ボリューム補正と持ち上げを同時に検討したい
といったケースです。
一方で、
- フェイスラインの下垂が強い
- 顔の脂肪量が多くボリュームを足す必要がない
- 皮膚や支持組織のゆるみが主原因
- 大きなリフトアップを希望している
場合は、ヴィーナスリフト、ATTIVA、HIFUなど別の治療が適する可能性があります。
年齢だけで「40代だからジェンバー」「50代だから通常の糸」と決めることはありません。

ミサクリニックではこう考えます|たるみは「上に引けばよい」とは限らない
たるみが気になると、「下がったものを上へ引き上げればよい」と考えがちです。
しかし、実際には、
ボリュームが減っている場所、脂肪が移動している場所、皮膚や支持組織がゆるんでいる場所、逆に脂肪が多い場所が、一つの顔の中に混在しています。
そのためミサクリニックでは、たるみ治療を
「補う」
「支える」
「引き締める」
「引き上げる」
という複数の方法から選びます。
ジェンバー糸は、その中でも特に「補う・支える」ことを得意とする治療です。
強い下垂であればヴィーナスリフト、皮膚・皮下組織のゆるみであればATTIVAやウルトラセルZi(HIFU)、深いボリューム不足であればヒアルロン酸など、原因に合わせて治療を組み合わせます。
目指すのは、すべてを強く持ち上げることではありません。
顔全体のバランスを見ながら、必要な部分だけを整えることです。

7.ジェンバー糸の施術の流れ
まず診察で、たるみの原因と顔全体のボリュームバランスを確認します。
その後、必要な本数と挿入位置をデザインし、局所麻酔を行って専用の針からジェンバー糸を挿入します。
施術時間は15分程度が目安です。
施術直後は腫れや軽い左右差が出ることもあるため、その時点だけで最終的な仕上がりを判断せず、経過を確認します。
8.ジェンバー糸の料金
現在のミサクリニックでの料金は以下です。
ジェンバー糸
| ジェンバー糸 1本 | ¥44,000 (税込) |
|---|---|
| ジェンバー糸 4本 | ¥38,500 (税込) ※1本あたり |
| ジェンバー糸 10本 | ¥27,500 (税込) ※1本あたり |
| ジェンバー糸 20本 | ¥22,000 (税込) ※1本あたり |
| ジェンバーM 1本 | ¥66,000 (税込) |
※ボリュームディスカウントあり
9.ジェンバー糸後のスキンケア
施術後は、糸を挿入した部分を強く押したり、マッサージしたりしないことが重要です。
洗顔は当日から可能ですが、こすらずやさしく行い、乾燥を防ぐための保湿と日中の紫外線対策を続けましょう。
院長寺井美佐栄が開発したDo skinには、乾燥やハリ不足が気になる肌をうるおいで整える「リバースセラム」と、日中の紫外線対策に使用する「ピュアUVディフェンスミルク」があります。
施術後に使用する場合は、注入部位・糸の挿入口を強く押さずにやさしくなじませ、赤みや痛みが強い場合は施術後の指示を優先してください。
動画で見る|ジェンバー糸は普通の糸リフトと何が違う?
院長寺井美佐栄が、ジェンバー糸の構造や特徴を動画で解説しています。
【リフトアップ】韓国で大流行のジェンバー糸を美容皮膚科医が解説します
マリオネットラインや口横のもたつきが気になる方は、2026年に導入されたジェンバーMについても診察時にご相談いただけます。
10.ジェンバー糸に関するよくある質問
ジェンバー糸は普通の糸リフトより効果が高いですか?
単純に比較できません。
ジェンバー糸はボリュームを補いながら支えること、コグ付き糸は組織を引き上げることを得意とします。たるみの原因に合う方を選びます。
頬コケにも使えますか?
頬のボリューム低下によるコケは、ジェンバー糸を検討しやすい悩みの一つです。
ただし、骨格的なボリューム不足が強い場合はヒアルロン酸など別の治療が適することもあります。
ほうれい線はジェンバー糸だけで消えますか?
ほうれい線の原因は一つではありません。
頬のボリューム低下、脂肪の位置、皮膚のゆるみ、骨格などによって治療が異なります。ジェンバー糸が適する場合もあれば、ヒアルロン酸やRF・HIFUなどを組み合わせる場合もあります。
ジェンバー糸のダウンタイムは何日ですか?
腫れ、痛み、内出血などが出た場合、多くは数日〜1週間程度で落ち着きます。
詳しい経過はジェンバー糸のダウンタイムの記事をご覧ください。
メイクはいつからできますか?
ミサクリニックでは、メイクは翌日から可能です。
洗顔・入浴は当日からできますが、患部を強くこすらないようにしてください。
ジェンバー糸は何歳から受ける治療ですか?
年齢だけで適応を決める治療ではありません。
30代でもボリューム低下が強い方はいますし、50代・60代でもジェンバー糸が適する部分があります。脂肪量、皮膚、骨格、下垂の程度を診断して判断します。
まとめ|ジェンバー糸は「引き上げる」より「支える・補う」が得意
ジェンバー糸は、コイル状の吸収糸を皮下へ挿入し、内側から組織を支えながらボリュームを補うことを目指す治療です。
頬コケ、浅いくぼみ、ほうれい線周辺、口横など、ボリューム低下が関係する悩みに向いている可能性があります。
一方で、強い下垂、皮膚のゆるみ、脂肪量の多さが主原因の場合は、通常の糸リフトやATTIVA、HIFUなど別の治療が適する場合があります。
「ジェンバー糸が新しいから選ぶ」のではなく、自分のたるみがなぜ起きているのかを診断し、必要な治療を選ぶことが重要です。
ジェンバー糸・たるみ治療を相談したい方へ
ミサクリニックでは、糸ありきで治療を決めず、脂肪・ボリューム・皮膚・支持組織・骨格を確認し、顔全体のバランスに合わせて治療をご提案します。
ジェンバー糸
ミサクリの切らないたるみ治療
ヴィーナスリフト
ATTIVA(アッティバ)
関連記事
ジェンバー糸のダウンタイムは?糸リフト後の経過や過ごし方
ほうれい線・口横のもたつき改善に!ジェンバー糸
糸リフトのほうれい線への効果とは?
ジェンバー糸の効果はいつから?持続期間を解説
公式SNS・音声配信
ミサクリニック公式Instagram
院長寺井美佐栄Instagram
Voicy「綺麗になるのを怖がらないで」
この記事を書いた人

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医
