糸リフト嫌いだった私が初めて納得して導入した施術【ヴィーナスリフト】の全貌
糸リフトは怖い?失敗する?美容皮膚科医が語る「糸リフトの真実」
糸リフトに対して、
「怖い治療ではないの?」
「失敗することが多いのでは?」
このような不安を持っている方は少なくありません。実際にインターネットで検索すると、「糸リフト 失敗」「糸リフト やらなきゃよかった」といった言葉が出てくることも多く、ネガティブなイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、現在の糸リフトは技術や素材が大きく進化しています。この記事では、糸リフトに関する誤解や過去の問題、そして現在の安全性や効果について、美容皮膚科医の視点から解説します。

糸リフトのイメージが悪くなった理由
実は、糸リフトは以前から評価が高かったわけではありません。
過去には大手クリニックでトラブルが相次ぎ、患者さんによる集団訴訟が話題になったこともありました。これは非常に有名な出来事で、当時の糸リフトのイメージを大きく下げる原因になりました。
その背景にはいくつかの問題がありました。
例えば、
・低コストで製造された質の低い糸を使用していた
・大量の本数を入れることで売上を作るビジネスモデル
・新人医師のデビュー施術として多く使われていた
といった事情があり、結果としてトラブルが多発してしまったのです。
そのため、糸リフトに対して「怖い治療」という印象を持っている方が今でも多いのが現状です。

実は糸リフトは比較的安全な治療
しかし、医学的に見ると糸リフトは比較的安全性の高い治療です。
例えばヒアルロン酸注入の場合、血管に薬剤が入ってしまうと血流障害が起こり、最悪の場合は失明など重大な合併症につながる可能性があります。
一方、糸リフトではそのような重大なリスクは基本的に起こりません。
もちろん、
・感染
・凹み
・糸の違和感
といったトラブルが起こる可能性はありますが、生命や重大な機能に関わるような合併症は非常に稀です。
そのため医療側としても、比較的導入しやすい施術の一つと言えます。

糸リフトは技術と製品の進化で大きく変わった
糸リフトの評価が変わってきた大きな理由は、製品の進化です。
以前はトラブルの多かった糸リフトですが、現在は多くのメーカーが改良を重ね、より安全で効果的な製品が開発されています。
その中でも特徴的な糸として知られているのが、メッシュ構造を持つ糸リフトです。
このタイプの糸には次のような特徴があります。
・組織との接触面積が広い
・安定して固定できる
・広範囲に刺激を与えられる
通常の糸リフトは、コグ(トゲ)によって皮膚に引っかかることでリフトアップします。しかしメッシュ構造の糸では、糸そのものが組織に密着し、より安定したリフト効果が得られます。
その結果、従来よりも自然なリフトアップが可能になりました。

糸リフトで最も重要なのは「デザイン」
糸リフトの結果を左右する最も重要なポイントは、デザインです。
糸を入れる位置や方向を適切に設計しなければ、理想的なリフトアップは得られません。
現在の糸リフトでは、
・狙った位置に正確に挿入できる
・計算通りに引き上げられる
といった改良が進んでおり、技術とデザインが合わさることで、より安定した結果が得られるようになっています。

有名な糸リフト「テスリフト」との違い
糸リフトの中でも有名なものに「テスリフト」があります。
テスリフトの特徴は、脂肪を動かすことができる点です。脂肪の位置を移動させることで、フェイスラインをすっきり見せる効果があります。
ただし脂肪が多い場合は、そもそも脂肪を減らさなければリフトアップしにくいという問題があります。
そのため多くのクリニックでは、
・HIFU
・脂肪溶解注射
などを併用して、まず脂肪量を減らすアプローチを行うことが多いです。
脂肪の重みが強い状態では、どのリフト治療でも効果が出にくくなるためです。

糸リフトの素材による違い
糸リフトは素材によって特徴が変わります。
主な素材には次のようなものがあります。
PDO(ポリジオキサノン)
柔らかくダウンタイムが少ない
PLLA(ポリ乳酸)
持続期間は長いが痛みが出やすい
一般的にはPLLAの方が持続期間は長いとされていますが、馴染むまでの痛みや違和感が出やすいことがあります。
PDOは比較的ダウンタイムが少なく、自然に馴染むため、多くのクリニックで使用されています。

糸リフトの効果はどのくらい持続する?
PDOの糸は約9ヶ月ほどで体内に吸収されます。
しかし糸が溶けた後も、
・コラーゲン生成
・組織の固定
といった効果が残るため、実際の持続期間は1年〜1年半程度と言われています。
そのため、多くの方は年に1回程度のメンテナンスでリフトアップ効果を維持しています。

糸リフトの本数はどのくらい必要?
糸リフトの本数は、年齢や皮膚の状態によって変わります。
一般的には、
・最低6本
・理想は8本以上
とされることが多いです。
本数が多いほどリフト力は高くなるため、しっかり変化を出したい場合は8本以上がおすすめです。

糸リフトは単独より複合治療が効果的
糸リフトは単独でも効果がありますが、他の治療と組み合わせることでさらに効果が高まります。
例えば
・ヒアルロン酸注入
・HIFU
・高周波治療
・ニードル治療
などを併用することで、より自然で長持ちする若返りが可能になります。
特に目元などは糸だけでは引き上げにくいため、ヒアルロン酸との組み合わせが効果的です。
これからの糸リフトのトレンド
これからの美容医療では、
「痛みを我慢してまで若返る」
という時代ではなくなっていくと考えられます。
その代わりに、
・自然な変化
・ダウンタイムの少なさ
・生活への影響の少なさ
といった要素が重要視されるようになるでしょう。
糸リフトはその流れに合った治療の一つです。

まとめ
糸リフトは過去にトラブルが多かったことから、今でも不安を感じている方が多い施術です。
しかし現在は糸の構造や素材が大きく進化し、安全性や効果も改善されています。
また、ヒアルロン酸やHIFUなどと組み合わせることで、より自然で効果的な若返りが可能になります。
糸リフトは怖い治療ではありません。正しい製品と技術を選ぶことで、自然なリフトアップを実現できる美容医療の選択肢の一つと言えるでしょう。
