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アトピー性皮膚炎の保湿ケア|正しい保湿剤の選び方とやり方

アトピー性皮膚炎の肌は乾燥しやすく、外部刺激に弱いという特徴があります。土台となるのが「毎日の保湿」です。肌の水分を保ち、バリア機能を整えることで、かゆみや炎症が起こりにくい状態をつくることができます。
この記事では、アトピー肌に保湿が必要な理由から、保湿剤の種類、選び方、正しい塗り方、生活の注意点まで、やさしく分かりやすく解説します。

目次

1.アトピー性皮膚炎とは?乾燥しやすい肌の特徴

アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が弱いことで、刺激や乾燥にとても敏感になってしまう慢性的な皮膚疾患です。もともと肌のうるおいを保つ「セラミド」などの保湿成分が不足しやすい体質のため、水分が蒸発しやすく、わずかな刺激でも赤みやかゆみが起きやすい状態にあります。乾燥が進むと皮膚表面がざらついたり粉をふいたりするだけでなく、炎症が悪化してひび割れや強いかゆみを引き起こすこともあります。

さらに、アトピー肌は外部刺激に弱いため、汗・衣服の摩擦・気温や湿度の変化など、日常生活の小さな要因でも症状が悪化しやすく、調子の良い日と悪い日が大きく揺れ動くのが特徴です。乾燥と炎症が繰り返されることで肌のバリア機能はさらに弱まり、悪循環が続いてしまうため、スキンケアと生活習慣の両面から肌を守る工夫が必要になります。

アトピー性皮膚炎のケアには薬物療法もありますが、土台としてもっとも欠かせないのが毎日の保湿です。バリア機能を補い、肌をうるおいで満たすことで、刺激に耐えられる健康な状態へ近づけていくことができます。

2.アトピー性皮膚炎にはなぜ保湿が大切なのか ― 皮膚バリアを守るために

アトピー性皮膚炎の肌は、角層が薄く、水分を閉じ込める力が弱いため、常に乾燥しやすい状態にあります。乾燥すると皮膚のバリア機能がさらに低下し、外部からの刺激に敏感に反応して赤みやかゆみが生じやすくなります。
この悪循環を断ち切るために必要なのが「毎日の保湿」です。保湿は薬のように炎症を直接抑えるものではありませんが、肌を守り、症状が悪化しにくい環境を整えるための最も基本的で欠かせないケアです。

入浴後の10分以内に保湿する

入浴後の肌は水分が蒸発しやすく、時間が経つほど乾燥が進んでしまいます。
特にアトピー肌では角層の水分保持力が弱いため、入浴後は10分以内に保湿剤を塗ることが大切です。お風呂上がりは肌が柔らかく、保湿成分が浸透しやすいタイミングでもあります。
タオルでこすらず押さえるように水分をとったら、できるだけ早く身体全体に保湿剤をなじませることで、肌のうるおいを逃さずバリア機能をサポートできます。

患部だけでなく全身を保湿する

アトピーの症状がある部分だけに保湿するのではなく、全身に保湿剤を塗ることが重要です。アトピー肌は表面的に見える炎症部分だけでなく、皮膚全体が乾燥しやすく、いつ炎症が広がってもおかしくない状態にあります。
乾燥しやすい背中、腰、腕、脚などは特に重点的に保湿し、症状のない部位にもまんべんなく塗ることで、炎症の拡大や悪化を防ぎやすくなります。

毎日続けることが大切

アトピー性皮膚炎の肌を守るためには、保湿を「必要なときだけ行うもの」と考えるのではなく、毎日の習慣として続けることが欠かせません。保湿をやめてしまうと肌はすぐに乾燥し、かゆみや赤みがぶり返してしまいます。
日によって調子に波があっても、肌のバリアを維持するためには、症状が軽いときでも保湿を毎日行う必要があります。継続することで肌の状態が安定し、薬の量や使用回数を減らせる可能性もあります。

3.アトピー肌への保湿剤の種類と特徴

アトピー性皮膚炎の保湿ケアに使われる保湿剤には、軟膏・クリーム・ローション・フォームなどいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。
肌の状態や季節、塗りやすさによって使い分けることで、より快適に保湿を続けることができます。ここでは、それぞれの違いを理解することで、自分の肌に合ったテクスチャーを選ぶヒントになるように解説します。

軟膏:油分が多く、乾燥やひび割れが強い部位に適する

軟膏は油分が多く、水分を閉じ込める力が非常に高いという特徴があります。乾燥がひどく、皮膚がひび割れやすい部分に向いており、しっとりとした厚みのある塗り心地が保護膜のように肌を包み込んでくれます。
刺激が少なく、敏感な部位にも使いやすい反面、べたつきを感じることがあるため、日中よりも就寝前にしっかりケアしたい場面で使われることが多いタイプです。


クリーム:油分と水分のバランスがよく、季節を問わず使いやすい

クリームは軟膏よりも軽く、ローションよりしっとりとした質感で、油分と水分のバランスがとれています。保湿力が高いのにべたつきが少ないため、季節を問わず使いやすいのが魅力です。
腕や脚、体全体に広く使いやすく、朝晩の保湿にも適しています。乾燥がある程度強いときにも、軽度の揺らぎ肌のときにも対応しやすい万能なタイプといえます。


ローション:軽い使い心地で広範囲に塗りやすい

ローションは水分量が多く、さらっとした軽い塗り心地が特徴です。広範囲に塗りたいときや、暑い季節でしっとりしすぎる保湿剤が使いにくいときに便利です。肌が敏感になっているときにも刺激を感じにくく、日中にこまめに塗り直す場合にも適しています
ただし、軟膏やクリームに比べると保湿力は控えめなため、乾燥が強い時期には重ね塗りや他のタイプと併用することも大切です。


フォーム(泡タイプ):敏感肌でも摩擦を減らして使用できる

フォームタイプは泡状で出てくるため、肌に塗るときの摩擦が少ないという点が大きなメリットです。アトピー肌は刺激に弱いため、摩擦は症状悪化につながりやすく、できるだけ負担を減らすことが重要です。
フォームはふんわりとした泡が肌に広がり、やさしく伸ばすだけで保湿ができるため、子どもや敏感肌の人でも使いやすいタイプです。塗り心地が軽いため、季節を問わず使いやすく、患部が広い場合にも便利です。

4.アトピー肌に合った保湿剤の選び方

アトピー性皮膚炎の保湿ケアでは、「どの保湿剤を使うか」が肌の状態を大きく左右します。アトピー肌は刺激に弱く、合わない保湿剤を使うと赤みやかゆみが悪化してしまうこともあります。
そのため、成分や質感、肌へのやさしさを考慮して選ぶことがとても重要です。ここでは、アトピー肌の人が保湿剤を選ぶときのポイントを、わかりやすく解説します。

低刺激処方(無香料無着色アルコールフリー)

アトピー肌はバリア機能が弱いため、刺激となる成分を避けることが第一です。香料や着色料、アルコールは、乾燥した肌に刺激を与えてかゆみや炎症を悪化させることがあります。無香料・無着色・アルコールフリーの製品は、余計な刺激が少なく、肌に負担をかけにくいという点で安心して使いやすい特徴があります。
とくに肌が荒れやすい時期や、赤みが強いときには、成分の“やさしさ”を最優先に選ぶことが大切です。


セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているもの

アトピー肌にはうるおいを補い、バリア機能を助ける成分が欠かせません。セラミドは角層の水分を保つ役割を持ち、乾燥を防ぎながら外部刺激から肌を守る要の存在です。ヒアルロン酸は高い保水力があり、乾燥して水分を失いやすい肌にうるおいを与えるのに適しています。
これらの成分が配合されている保湿剤は、アトピー肌の弱点である「水分保持力の低さ」を補う助けになります。保湿しながら肌そのものの環境を整えるためにも、成分表を確認して選ぶことが重要です。


ノンステロイド医薬部外品タイプで長期使用しやすいもの

毎日、そして長期間にわたって使用する保湿剤は、安心して続けられるものを選びたいところです。ステロイド薬は炎症を抑える効果がある一方で、日常的に長く使うものではありません。
しかし、ノンステロイドの医薬部外品タイプなら、症状の有無にかかわらず毎日使いやすく、アトピー肌のベースケアとして取り入れやすい特徴があります。肌を落ち着かせる成分が配合されているものや、医療機関推奨の商品もあり、症状が軽度のときや維持期に特に効果的です。


赤ちゃんや敏感肌向けの表示を目安に選ぶ

アトピー肌は敏感で揺らぎやすいため、刺激の少ない製品を選ぶことが大切です。「赤ちゃん用」「敏感肌用」と表示されている保湿剤は、刺激となる成分を極力避け、肌にやさしい処方になっているものが多い傾向があります。
とくに乾燥が強い冬場や、肌の調子が不安定なときには、こうした表示のある製品を目安にすると失敗しにくく、自分の肌に合ったものを選びやすくなります。

5.アトピーのときの正しい保湿のやり方

アトピー性皮膚炎の肌は常に乾燥しやすく、外部刺激にも弱いため、保湿の「やり方」そのものが改善の鍵になります。たとえ保湿剤の選び方が合っていても、塗るタイミングや方法を誤ると十分な効果が得られません。
保湿は毎日の治療の土台となる重要なケアです。ここでは、アトピー肌を守るための正しい保湿方法を順番に解説します。

入浴またはシャワー後、すぐに保湿剤を塗布する

アトピー肌は入浴後に急速に水分が蒸発しやすく、放置するほど乾燥が進んでしまいます。そのため、入浴またはシャワーを浴びた後は、できるかぎり早く保湿を行うことが大切です。理想は10分以内ですが、可能であればタオルで軽く水分を押さえたらすぐに保湿剤を手に取り、肌がまだ柔らかく温かい状態のうちに塗り広げましょう
このタイミングを習慣化するだけで、乾燥によるかゆみや炎症の悪化を防ぎやすくなります。


手のひら全体を使ってやさしくなじませる

保湿剤を塗るときは、指先だけでなく手のひら全体を使い、肌を包み込むようにして広げるのがポイントです。アトピー肌は摩擦に弱いため、強くこするように塗ると刺激になり、かゆみや赤みを引き起こすことがあります。
手のひらでゆっくりと温めるように伸ばしていくことで、保湿剤が均一になじみ、肌の負担を最小限に抑えながらうるおいを与えられます。


乾燥しやすい部位(肘膝首顔まわり)は重ね塗り

アトピー性皮膚炎が起きやすい場所は、もともと乾燥しやすい傾向があります。肘の内側や膝の裏、首、顔まわりは特に乾燥が強く出ることが多いため、他の部位よりも丁寧にケアする必要があります。
まず全身に薄く保湿剤を広げたあと、乾燥が気になる部分にはもう一度重ねて塗ることで、うるおいをしっかりキープできます。


肌の調子や季節に合わせて軟膏⇄ローションを使い分ける

保湿剤は一種類に固定するのではなく、肌の状態や季節に応じて使い分けることで、より快適に保湿ケアを続けられます。冬の乾燥が強い時期には軟膏やクリームのような油分の多いタイプが適しており、肌をしっかり守ってくれます。
一方、夏場や汗をかきやすい季節には、ローションやフォームの軽いテクスチャーのほうがベタつきが少なく、塗り広げやすい利点があります。肌の状態に合わせて柔軟に切り替えることで、過剰な刺激を与えることなく保湿ができます


塗り方の目安

保湿剤は「たっぷり塗る」のが基本ですが、必要以上に厚く塗るとベタつきが気になる人もいます。目安としては、塗ったときに肌が白く軽く光る程度で十分です。肌に薄い膜ができたように感じるくらいが最適で、乾燥が強い部分はこの量より少しだけ多めに重ねて構いません。
反対に、塗った直後から何も塗っていないかのように肌がすぐに乾いてしまう場合は、量が不足しているサインですので、もう一度適量を重ねると効果的です。

6.アトピーのときに日常生活で気をつけたいポイント

アトピー性皮膚炎の症状は、スキンケアだけでなく、日常生活のあらゆる環境や習慣によっても大きく左右されます。肌が乾燥しやすく刺激に弱いアトピー肌では、毎日の暮らしのなかで少し意識を変えるだけでも、かゆみや炎症の悪化を抑える助けになります。
ここでは、アトピー肌をより穏やかに保つために、日常生活で特に気をつけたいポイントを順番に解説します。

汗をかいたら優しく拭き取り、清潔を保つ

汗は放置すると皮膚を刺激し、かゆみや炎症を引き起こす原因になります。特に夏場や運動後は汗量が増えるため、アトピー肌には負担が大きくなります。汗をかいたときは、ゴシゴシこすらず、やわらかいタオルでそっと押さえるように拭き取ることが大切です。
また、汗を吸収しやすい肌着を選んだり、汗をかいたあとは早めに着替えるなど、肌を清潔に保つ工夫をすることで、症状の悪化を防ぎやすくなります


通気性のよい綿素材の衣類を選ぶ

アトピー肌にとって、衣類の素材はとても重要です。化学繊維は摩擦が起きやすく、汗がこもりやすいため、肌を刺激してかゆみを悪化させることがあります。
綿素材は肌触りがやわらかく、通気性にも優れているため、アトピー肌でも快適に過ごしやすい素材です。特に肌に直接触れるインナーやパジャマは、できるだけ綿やガーゼなどのやさしい素材を選ぶことで、肌への負担を軽減できます。


室内の湿度を50〜60%に保つ

湿度が低い環境では肌の水分が奪われやすく、アトピー肌の乾燥が一段と進んでしまいます。冬場の暖房や夏の冷房は空気を乾燥させるため、室内の湿度管理が欠かせません。
湿度は50%から60%を目安に保つと肌にとって快適な状態となり、乾燥によるかゆみも軽減しやすくなります。
加湿器を活用するのはもちろん、濡れタオルを室内に干したり、観葉植物を置いたりするなど、工夫次第で湿度を保ちやすい環境をつくることができます


ストレスや睡眠不足を避ける

ストレスや睡眠不足は自律神経に影響を与え、炎症を悪化させる原因になることがあります。アトピーの症状が強くなると睡眠が妨げられ、さらに悪化するという悪循環に陥りやすいため、心身の休息を意識的に確保することが大切です。
短時間でも深く眠れる環境を整えたり、リラックスできる習慣を取り入れたりすることで、肌の調子が安定しやすくなります。ストレスを完全になくすことはできなくても、負担を減らす小さな工夫を積み重ねるだけで、アトピーの悪化を防ぐ助けになります。


食生活ではバランスの取れた栄養を意識する

肌の状態は食事からも大きく影響を受けます。アトピー肌を整えるためには、偏った食事ではなく、バランスよく栄養を摂ることが必要です。とくに皮膚の修復に欠かせないタンパク質、乾燥を防ぐ必須脂肪酸、炎症のコントロールに役立つビタミン類などを意識すると、肌の調子が整いやすくなります。
逆に、スナック菓子や油分の多い食事、糖質の摂りすぎは炎症を招く可能性があるため控えめにするとよいでしょう。毎日の食事を少しずつ調整することで、内側からアトピー肌をサポートすることができます。

7.美容クリニックでできるアトピー肌向け保湿サポート

アトピー性皮膚炎のケアは、基本的には自宅での保湿と生活習慣の見直しが中心になりますが、症状が安定しにくい場合や乾燥が慢性的に続く場合には、美容クリニックでのサポートが役立つことがあります。
クリニックでは、肌に負担をかけずに水分保持力を高めたり、炎症を落ち着かせたりする施術があり、アトピー肌の悩みに合わせて医師が適切なサポートを提供できます。ここでは、アトピー肌でも受けやすい施術について解説します。

エレクトロポレーション(導入治療):ヒアルロン酸やセラミドを肌内部へ浸透

エレクトロポレーションは、微弱な電流を使って肌の細胞間に一時的な隙間をつくり、保湿成分を肌の奥へ届ける施術です。アトピー肌はバリア機能が弱く、水分が保持しにくいため、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分を深層まで届けられるエレクトロポレーションは、水分不足による乾燥を改善する助けになります。
針を使わない施術のため、刺激が少なく、敏感な肌でも受けやすいという点も大きな特徴です。


光治療(LED):炎症を抑え、肌の再生を促す

LEDによる光治療は、弱い光のエネルギーを使って肌の炎症を落ち着かせる施術です。アトピー肌はかゆみや赤みといった炎症が続きやすいため、炎症を抑える作用を持つLED治療は、肌を穏やかな状態へ導く助けになります。
光による刺激は非常に弱く、熱もほとんど感じないため、敏感肌でも安心して受けられるのが特徴です。継続的に行うことで、肌の生まれ変わりをサポートし、バリア機能の回復に役立つことが期待できます。


ドクターズコスメ処方:医療機関専売の低刺激保湿クリームの提案

クリニックでは、市販では購入できない医療機関専売のドクターズコスメを提案してもらえることがあります。アトピー肌向けに作られた低刺激処方の保湿クリームやローションには、セラミドやヒアルロン酸など肌に必要な成分が高濃度で配合されている場合が多く、長期的なスキンケアとして取り入れやすいのが特徴です。
また、医師が肌の状態を見て必要なタイプを選んでくれるため、自己判断で合わない製品を使って症状を悪化させてしまうリスクも減らせます。

8.アトピー肌に関するよくある質問

アトピー性皮膚炎のケアでは、保湿剤の選び方や使い方、薬との併用について疑問を抱く人が多くいます。症状を悪化させないためには、正しい知識を持ってケアを続けることが大切です。
ここでは、アトピー肌の人からよく寄せられる質問に答える形で、安心して保湿ケアを続けられるように解説します。

Q. アトピー肌でも市販の保湿剤を使っていい?

アトピー肌でも、市販の保湿剤を使うことは可能です。ただし、どれでも良いわけではなく、肌に負担をかけない低刺激処方のものを選ぶ必要があります。無香料・無着色・アルコールフリーの製品であれば刺激が少なく、アトピー肌にも使いやすい傾向があります。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている製品は、肌の水分保持を助けてくれるため特におすすめです。
反対に、香りの強いクリームやアルコール入りの化粧水は刺激になることがあるため、肌が敏感な時期には避ける方が安心です。


Q. 保湿はどのくらいの頻度で行うべき?

保湿は、基本的に 毎日、朝と夜の2回 行うのが理想です。特に入浴後は水分が蒸発しやすく、乾燥が一気に進むため、できるだけ早く保湿剤を塗ることが重要です。肌の乾燥が強いときや冬場など空気が乾燥しやすい季節には、必要に応じて日中にも保湿を追加して構いません。
アトピー肌は乾燥しやすく刺激に弱いため、保湿を継続しないと症状が悪化しやすくなります。できる範囲でよいので、毎日続ける習慣をつくることが肌の安定につながります。


Q. ステロイドと保湿剤は一緒に使える?

ステロイドと保湿剤は併用が可能であり、むしろ正しく一緒に使うことで治療効果を高めることができます。一般的には、まずステロイドを患部に塗り、その後に周辺を含め広い範囲に保湿剤を塗る方法が勧められます。
ステロイドを塗った直後に保湿剤を重ねても問題ありませんが、広範囲にベタつくのが気になる場合は、ステロイドがなじんでから保湿を行っても構いません。
大切なのは、炎症を抑える治療薬と、肌を守ってうるおいを保つ保湿剤の役割を分けて考え、両方を適切に使い続けることです。

9.まとめ

アトピー性皮膚炎の肌は、もともとバリア機能が弱く水分を保持する力も低いため、乾燥しやすく刺激に敏感です。そのため、薬による炎症のコントロールだけでなく、日々の生活のなかで「肌を守るケア」を続けることがとても重要になります。その中心となるのが保湿であり、毎日続けることで肌の状態は大きく変わります。入浴後の早いタイミングで保湿を行うこと、全身をまんべんなくケアすること、肌に合った保湿剤を選ぶことなど、基本的なケアを丁寧に積み重ねることで、乾燥による悪化を防ぎ、肌を落ち着いた状態へ導くことができます。

また、生活習慣や環境の工夫も欠かせません。汗の処理や衣類の選び方、室内の湿度管理、ストレス・睡眠の見直しなど、日常の小さな積み重ねが肌への負担を大幅に減らします。セルフケアだけでは改善しにくい場合には、美容クリニックでの導入治療やLED治療、ドクターズコスメの提案など、医師のサポートを受けながら、より効率的に肌の状態を整えることも可能です。

アトピー肌は調子の良い日と悪い日があり、揺らぎやすい特徴がありますが、正しい知識とケアを続けることで、悪化しにくく穏やかな状態へと安定させることができます。無理のない範囲で保湿を習慣にし、自分の肌に合ったケアを見つけながら、少しずつ健康な肌の状態を取り戻していきましょう。

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