1.コラーゲン減少型とは?
コラーゲン減少型のたるみは、加齢とともに真皮層のコラーゲンが減少することで、肌のハリや弾力が失われ、顔全体のたるみやしわが目立つ状態を指します。特に目立ちやすい箇所として、ほうれい線のたるみ、マリオネットラインのたるみ、瞼のたるみなどが挙げられます。
コラーゲンは肌の構造を支える重要なタンパク質であり、その量が減少することでたるみが顕著になります。この状態は自然な老化プロセスの一部であり、避けられない現象ですが、美容医療にはコラーゲン減少型のたるみを改善するためのさまざまな治療方法があります。
2.コラーゲン減少型の治療方法
1. RF(ラジオ波)治療
RF治療は、皮膚の真皮から脂肪層にかけて熱を加えることでコラーゲン生成を刺激するため、肌のハリや弾力が増します。ミサクリニックではサーマジェンのご用意があります。施術直後から引き締まりの効果があると共に、2~3カ月かけて肌の内側でコラーゲンが生成され、肌のハリ・弾力が向上していきます。
2.ショッピングリフト(ショートスレッド)
医療用の溶ける糸が入った針を皮膚に挿入して、たるみを引き締めリフトアップします。いわゆる糸リフトとは異なり、非常に短い糸を使用し、50本以上入れることも可能です。
単に引き締めるだけではなく、皮膚に穴を空けた後の自然治癒力によって肌を活性化、コラーゲンの生成を促進できます。
PDRNやボトックス等の薬剤を含んだ糸もあり、より効果を高めることもできます。
3.スネコス注入
スネコスは、非架橋の低分子ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を特許比率で配合した製剤で、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の弾力やハリを回復させていくことができます。スネコスに配合されているヒアルロン酸は、塊がなくサラサラしている非架橋ヒアルロン酸で、より自然な肌の仕上がりを目指せます。また、血管閉塞やアレルギーのリスクが少なく、安全性が高いと考えられています。30代後半以降の方であれば、どの年代であっても年代相応の効果実感を得られるのが利点です。
1つの特徴として、瞼の上にも注入することができ、瞼のたるみに対してアプローチすることが可能です。
2週間おきに4回程度の施術を受けて頂き、その後半年に1回程度のペースで定期的に注入して頂くことで、効果を持続して頂けます。
4.プロファイロ注入
プロファイロは、高分子と低分子の2種類のヒアルロン酸を特殊な割合で配合した製剤で、皮膚の深部に注入することで肌の再生を促します。皮膚内部でコラーゲンやエラスチンなどの生成、細胞の活性化、さらには脂肪を増やす効果があります。
スネコスと比較してよりボリュームを増やすことができますが、増やしすぎると頬が重くなってしまうので、たるみの状態に合わせて慎重に使用する必要があります。
1〜2ヶ月間隔で2回をセットで行うことで効果が最大限発揮され、その後は1年に1、2回のペースで定期的に注入することが推奨されます。
3.症例紹介
スネコス注入4回
- 料金:¥55,000/1本
- 効能:肌の弾力・ハリの改善、小ジワの改善、クマの改善
- リスク、合併症:腫れ、赤み、痛み、かゆみ
- 持続効果:約6か月
施術前は頬のボリュームが下に落ち、頬のあたりが窪むのと同時に口横にボリュームが溜まっている状態でした。また小じわも多く、より一層年齢を感じてしまう肌の状態でした。
4回に渡りスネコスを注入したことで、肌の弾力やハリを取り戻すことができ、口横の窪みや頬の窪みが改善されました。小じわも解消され、肌がかなり若々しくなっています。
上顔面に関しては、瞼のシワが浅くなると共にクマも目立たなくなり、全体的に若返った印象になりました。
4.たるみ治療を選ぶ際のポイント
1.クリニックの選定
自分に合わない施術を無理に行うことのないよう、多種の解決方法=施術を揃えているクリニックを選ぶことが、最大限の効果を得るには重要です。
2.カウンセリング
ご自身の状態をしっかりと診断し、本当に効果のある適切な治療法を提案してくれる医師に相談しましょう。カウンセリングの際、質問にきちんと答えてくれないようなクリニックは避けることをおすすめします。
3.リスクと副作用の確認
各治療法にはリスクや副作用が伴います。事前にしっかりと説明を受け、納得した上で治療を受けることが大切です。メリットだけを伝えられ、デメリットを伝えられないクリニックは避けることをおすすめします。
5.まとめ
コラーゲン減少型のたるみは、以前ご紹介した頬コケ型のたるみと似た部分もあり、治療方法も共通のものが多くなります。ただし、言葉通りコラーゲンが減少している状態なので、コラーゲンの生成を促進するような治療は効果的ですが、いたずらにボリュームを増やしすぎるとたるみが増すケースもあります。見極めがより難しくなりますので、ぜひ経験豊かな信頼できる医師に相談し、自分に合った治療法を見つけてください。
ドクターみさえの素敵になり隊では、コラーゲン減少型たるみの治療についての解説を行っておりますのでこちらもご確認ください。