近年、美容医療の世界で注目を集めている「スネコス(Sunekos)」。
年齢とともに気になるシワやたるみ、くすみといったエイジングサインに対し、ナチュラルなアプローチで肌の再生を促す施術として話題になっています。
この記事では、スネコスとは何か、その効果や持続期間、他の注入治療との違い、どのような人に向いているかまでを、専門的かつわかりやすく解説していきます。
1. スネコスとは何か

スネコスの概要と注目される理由
スネコスは、非架橋ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を独自の比率で配合した注入剤です。
ヨーロッパを中心に医療機関で使用されてきた治療法であり、日本でも厚生労働省の承認を受けているわけではないものの、多くの美容皮膚科医がその効果に着目し導入を進めています。
注入することでコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌そのものの再生力を高めていく作用があります。
人工的なボリュームを与えるのではなく、自らの肌細胞に働きかけるナチュラルな治療であることが、大きな魅力となっています。
ヒアルロン酸との違い
ヒアルロン酸注射は「へこみ」や「ボリュームロス」を一時的に補う施術であるのに対し、スネコスはあくまで「肌質そのもの」を改善する治療です。
特定の部位に形を作ることを目的としたヒアルロン酸とは異なり、スネコスは皮膚の内側から細胞活性を促し、肌全体の若返りを図る点が特徴です。
また、ヒアルロン酸のような「異物感」や「輪郭の変化」がほとんど生じないため、周囲に気づかれにくいエイジングケアを求める方に適しています。
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スネコスに含まれる成分とその働き
スネコスには、非架橋ヒアルロン酸に加えて、グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシンといったアミノ酸が含まれています。
これらは、真皮層におけるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成に関与する重要な構成要素であり、肌の若返りを内側からサポートします。
この独自処方により、肌の弾力やハリ、潤い、透明感の回復を促し、加齢とともに失われていく皮膚の「土台」を立て直していくことが可能になります。
2. スネコスの効果とは
小ジワ・シワの改善
スネコスを継続的に注入することで、特に目元や口元といった薄い皮膚の部位に現れる小ジワが目立たなくなっていきます。
真皮層でのコラーゲン産生が促進されるため、肌が内側からふっくらとし、細かいシワが伸びるように改善されていきます。
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肌のハリ・弾力アップ
年齢とともに減少するエラスチンやコラーゲンの再構築が進むことで、肌の弾力が明らかに向上します。
特にフェイスラインのゆるみや頬のたるみに悩む方にとって、スネコスは「メスを使わない若返り治療」として効果的な選択肢となります。

くすみや乾燥肌の改善
スネコスに含まれる非架橋ヒアルロン酸は、保水性に優れているため、皮膚内部の水分保持力を高める働きがあります。
その結果、乾燥肌の改善や、肌トーンの均一化、明るさの向上といった変化が見られるようになります。
【YouTube】Dr.みさえの素敵になり隊「注入施術だけで簡単若返り!!アンチエイジング注射”スネコス”を徹底解説!!【若返り美容】」
3. スネコスの効果が現れるまでの期間
施術直後に起こる変化
施術直後には、注入部位に若干のふくらみや赤み、軽度の内出血が見られることがあります。
ただし、これは一時的なもので、通常は数時間から数日で落ち着いていきます。直後から肌がしっとりと潤い、ツヤが増したように感じる方も多くいらっしゃいます。
効果の持続はどのくらい?
明確な効果を実感するまでには、通常2回目以降の施術が終わる頃、つまり施術開始から2〜4週間程度かかります。
特に肌のハリや小ジワの変化は、この時期に感じられるようになることが多く、効果のピークはおおよそ1〜2ヶ月後に訪れるとされています。
どのくらいの頻度で受けるべきか
初回は7〜10日おきに計4回の注入が推奨されています。
その後、効果の持続を図るためには、年に1〜2回のメンテナンス施術が効果的です。
回数や頻度については、肌の状態や年齢、生活習慣によって調整が必要となるため、医師の診察のうえで決定します。
4. スネコスの効果の持続期間
効果の持続はどのくらい?
スネコスの効果は、個人差はあるものの、初回4回の施術を終えたあとは6ヶ月ほど持続するケースが多く見られます。
もちろん、肌の状態や年齢、紫外線対策の有無によって持続期間に差は出ますが、「老化の進行を遅らせる」という点では、継続的な価値が高い治療といえるでしょう。
持続期間に影響する生活習慣とは
喫煙や過度な飲酒、慢性的な睡眠不足といった生活習慣は、肌の再生力を低下させ、スネコスの効果を早期に減弱させる要因となります。
一方で、バランスの取れた食生活や適切なスキンケア、紫外線対策を徹底することで、効果をより長く維持することが可能です。

再施術の目安と推奨頻度
基本的には半年に1回のメンテナンスを推奨していますが、年齢によっては3〜4ヶ月ごとに再注入することで、より高いレベルの肌状態を保つことが可能になります。
特に40代以降の方では、予防的な意味合いでも定期的な施術が有効です。
5. スネコスの効果が感じられないケース
回数や注入量の不足
スネコスは1回の施術で劇的な変化が現れる治療ではありません。
初回の4回セットを完了することが前提となっており、途中で回数を減らしてしまった場合や、注入量が不十分であった場合には、期待した変化を得にくくなります。
個人差による影響
肌の再生能力や年齢、ホルモンバランスによっても効果の感じ方には差があります。
特に肌代謝が落ちている方や、極度に乾燥が進んでいる肌では、目に見える効果が出るまで時間がかかることもあるため、焦らず継続することが大切です。
医師の技術や施術方法との相性
スネコスの効果を最大限に引き出すには、注入部位の選定や深さ、量のバランスが非常に重要です。
医師によって技術の差が出やすい施術でもあるため、経験豊富で適切な判断ができる医師に任せることが、治療成功の鍵となります。
6. スネコスの効果を最大限に引き出すポイント
スキンケアの見直し
スネコスの効果をしっかりと引き出すためには、施術後のスキンケアも重要な役割を果たします。
肌の再生が促されている期間は、外部からの刺激に敏感になりやすいため、摩擦や過度な洗顔、ピーリングなどは控えるのが望ましいです。
また、保湿を重視したケアを行うことで、非架橋ヒアルロン酸の働きをより引き出すことができます。
セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤で肌の潤いを保ち、紫外線カットも徹底しましょう。
UVケアを怠ると、せっかく生成されたコラーゲンが分解されてしまう恐れがあります。
栄養と睡眠の質を高める
肌の再生には栄養と休息が欠かせません。
特にビタミンCや亜鉛、タンパク質など、肌細胞の構成や修復に関与する栄養素を意識的に摂取することが大切です。
極端な食事制限や過度な糖質摂取は肌老化を促進するため、バランスの良い食事を心がけましょう。
睡眠もまた、肌のターンオーバーを支える重要な要素です。
特に午後10時〜午前2時の間は「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれ、この時間帯にしっかりと睡眠を取ることで、肌再生の効率が大きく高まります。

ストレス管理と生活習慣の改善
慢性的なストレスは、ホルモンバランスを乱し、肌の再生能力を低下させます。
心身の緊張が続くことで血行が悪くなり、スネコスの有効成分が十分に循環しない可能性も考えられます。
適度な運動や入浴、趣味の時間を設けることで、自律神経のバランスが整い、施術後の肌の回復にもよい影響を与えます。
内側から肌力を高める意識が、スネコスの効果をより長く持続させる鍵となります。
7. スネコスと他の美容施術との効果比較
リジュランとの違いと相乗効果
スネコスと比較される治療のひとつに「リジュラン(サーモン注射)」があります。
リジュランはDNA由来のポリヌクレオチドが主成分で、肌の再生力を高める作用がありますが、スネコスはヒアルロン酸とアミノ酸によってコラーゲンやエラスチンを直接的に促進する点が異なります。
両者の作用メカニズムは異なるため、併用することで肌再生の相乗効果が期待できます。
特に乾燥とハリ不足が混在している方には、リジュランとのコンビネーション治療が高い満足度を生むケースも多いです。
関連記事:発売から10年経っても最前線で使用される製剤、リジュランとは?
ヒアルロン酸との使い分け
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線やゴルゴラインなど、明確なボリュームロスがある部位に効果的です。
一方で、スネコスは肌質改善をメインに据えており、ふっくらと自然なハリ感を生み出すのが得意な治療法です。
そのため、深いシワやくぼみを埋めたい場合はヒアルロン酸を選択し、全体的なハリや潤いを求めるならスネコスを活用するとよいでしょう。
場合によっては、両方を併用し、それぞれの得意分野を活かした治療プランを提案するケースもあります。
関連記事:ヒアルロン酸注射の種類は?各種の効果や費用感、効力の期間などを比較して選び方を解説!
ボトックスとの併用について
表情ジワの改善に用いられるボトックスは、筋肉の動きを一時的に制限する治療です。
これに対してスネコスは、皮膚そのものの質を改善するためのアプローチとなるため、目的が異なります。
ボトックスで動きを抑えることでシワを予防し、スネコスで肌の内側からハリを出すことで、より立体的で自然な若返りが実現します。
短期的な即効性と中長期的な再生を組み合わせた施術として、両者の併用は非常に理にかなっています。
関連記事:ボトックス注射でこんなにも変わる!知って得する7つの美容効果
8. スネコスがおすすめな人
エイジングケアを始めたい人
まだ大きなたるみやシワが出ていないけれど、肌に何となく元気がなくなってきたと感じている方には、スネコスがぴったりです。
自然な形で肌の基礎力を高め、老化の進行を抑える“予防美容”として導入しやすい治療法です。
自然な若返りを目指したい人
「注入した感じを出したくない」「不自然な変化は避けたい」という方にとって、スネコスの自然な仕上がりは大きな魅力です。
肌質そのものが改善されるため、周囲に気づかれずに若々しさを取り戻せる点は、多くの患者様から支持を集めています。
メスを使わず改善したい人
外科的な手術に抵抗がある方、ダウンタイムをできる限り避けたい方にとって、スネコスは理想的な選択肢となります。
注射のみの施術でありながらも、肌の奥深くから確かな変化を引き出せる点は、美容医療初心者にも取り入れやすい特徴です。

9. まとめ
スネコスは、非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸による独自のアプローチで、シワやたるみ、くすみといったエイジングサインにアプローチする再生医療型の注入治療です。
即効性というよりも、継続的な肌質改善を目指す方に適しており、自然な若返りを叶えたい方には非常に心強い味方となるでしょう。
ヒアルロン酸やボトックス、リジュランといった他の注入治療とも相性が良く、目的や悩みに応じて組み合わせることで、より高い効果を引き出すことが可能です。
施術の回数や頻度、生活習慣の見直しも含めて、長期的な美容プランの一環として導入するのが理想的です。
ナチュラルな肌質改善を目指すあなたに、スネコスはきっと新たな選択肢となるはずです。
まずは信頼できる医師の診察を受け、自分に合った治療かどうかを見極めてみてください。
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