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美容コラム

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)とは?どんな悩みにおすすめ?効果やメリット・デメリットについて解説

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、美容皮膚科や形成外科で広く用いられているレーザー治療のひとつです。特にほくろやイボ、盛り上がったシミやできものの除去に効果的とされており、精密な切除と止血を同時に行えるため、傷跡を目立ちにくく仕上げられるのが大きな特徴です。

また、メスを使わずに皮膚を削る・蒸散させることができるため、出血が少なく、ダウンタイムも比較的短いのが魅力です。一方で、色素沈着や再発のリスクがあるため、正しい知識を持ち、信頼できるクリニックで受けることが大切になります。本記事では、炭酸ガスレーザーの特徴や効果、メリットとデメリット、さらに施術を検討する際の注意点について詳しく解説していきます。

1.炭酸ガスレーザーの特長

炭酸ガスレーザーとは?

炭酸ガスレーザーとは、水分に反応する特性を持つレーザーを利用し、皮膚組織を蒸散させて除去する治療方法です。皮膚には多くの水分が含まれているため、レーザーを照射するとその部位の水分が急速に加熱・気化し、組織が削り取られるように除去されます。この仕組みにより、ほくろやイボなどの盛り上がった皮膚病変をピンポイントで取り除くことが可能になります。

切開用のメスと異なり、レーザー照射の際に血管も同時に熱凝固されるため、出血を最小限に抑えられる点が大きな特徴です。また、施術の精度が高いため、正常な皮膚へのダメージをできるだけ避けながら病変部分を除去することができます。

他のレーザー治療との違い

炭酸ガスレーザーは「蒸散・切除」に優れたレーザーであり、シミ治療に用いられるQスイッチレーザーやピコレーザーとは異なります。これらのレーザーは主に「メラニン色素」に反応して色素沈着を改善するのに対し、炭酸ガスレーザーは組織を物理的に削り取る作用を持つため、盛り上がった病変や根の深いほくろにも適応できます。

また、フラクショナルCO2レーザーという派生治療もあり、こちらは肌全体に微細なレーザーを照射して肌の再生を促す方法です。同じ炭酸ガスレーザーでも、目的やアプローチによって「除去治療」と「肌質改善治療」に分かれる点も特徴的といえるでしょう。

2.炭酸ガスレーザーの効果・メリット

炭酸ガスレーザーは、美容医療や皮膚科領域で長年用いられてきた信頼性の高い治療法です。特に盛り上がった皮膚病変の除去に優れており、少ない回数で効果を実感できるケースも多くあります。ここでは炭酸ガスレーザーの具体的な効果やメリットを解説します。

盛り上がったほくろやイボに効く

炭酸ガスレーザーは水分を多く含む組織に反応するため、ほくろやイボなどの盛り上がった病変をピンポイントで蒸散・除去できます。メスを使う切除と比べて出血が少なく、周囲の正常な皮膚をなるべく残しながら病変部のみを取り除けるため、美容面でも満足度が高い治療です。

少ない回数の治療で効果がある

炭酸ガスレーザーは、ほくろやイボを一度の治療で取り切れることも珍しくありません。深さや大きさによっては数回の施術が必要になる場合もありますが、比較的短期間で結果を得られる点は大きなメリットです。「なるべく通院回数を減らしたい」という方にも適した治療といえるでしょう。

周囲の皮膚へのダメージが少ない

レーザーはターゲットとなる部分に集中して作用するため、周囲の皮膚に与えるダメージが最小限に抑えられます。そのため、治療後の治りも早く、傷跡がきれいに仕上がりやすいのが特徴です。正常組織への影響を避けつつ、不要な病変だけを狙えるのは炭酸ガスレーザーならではの強みです。

メスを使用するより出血が少なく、傷跡も目立ちにくい

炭酸ガスレーザーは照射と同時に血管を凝固させる作用があるため、出血を最小限に抑えられます。切除に比べて縫合の必要がなく、施術後の傷跡も目立ちにくい仕上がりになります。美容面を重視する方にとって、外科的切除よりも選ばれることが多いのはこのためです。

3.炭酸ガスレーザーのリスク・デメリット

炭酸ガスレーザーは効果的で信頼性の高い治療法ですが、どんな施術にもリスクやデメリットは存在します。安全性が高いといわれるレーザー治療であっても、術後の経過や体質によって予期せぬトラブルが起こる可能性があります。施術前にリスクを理解しておくことは、後悔しない治療のために欠かせません。

傷跡の凹みができる場合がある

炭酸ガスレーザーは皮膚を蒸散させる治療のため、深く削りすぎた場合や個人の皮膚の回復力によっては傷跡が凹んでしまうことがあります。とくに大きなほくろや深いイボを除去した場合、治癒過程で皮膚が盛り上がらず、凹みとして残る可能性があります。

色素沈着や炎症が起きることがある

施術後は皮膚が一時的に炎症を起こすため、赤みや色素沈着が残るケースがあります。とくに紫外線を浴びると色素沈着が強くなることがあるため、術後の紫外線対策は必須です。時間とともに改善していくことが多いものの、完全に消えるまでに数か月かかることもあります。

ほくろ再発の可能性

炭酸ガスレーザーは病変部分を削り取る治療ですが、ほくろの根が深く残っていると再発してしまうことがあります。特に大きめのほくろでは再発リスクが高く、複数回の治療が必要になる場合もあります。

ケロイドになる可能性

体質によっては傷跡が盛り上がり、ケロイドや肥厚性瘢痕になることがあります。ケロイド体質の方は事前に医師へ申告することが大切です。予防にテープや塗り薬を使用するなど、適切なアフターケアを行うことでリスクを最小限に抑えることができます。

4.炭酸ガスレーザーはこんなお悩みの方におすすめ

炭酸ガスレーザーは、ピンポイントで皮膚の盛り上がった病変を除去できるため、見た目の改善だけでなく日常生活での不便を解消することにもつながります。特に次のようなお悩みを持つ方に適した治療といえるでしょう。

まず、ほくろやイボが気になる方です。顔や首、手などの目立つ部分にあると、人の視線が気になってしまうこともあります。炭酸ガスレーザーであれば、短時間で除去できるため、美容面だけでなく精神的なストレスの軽減にもつながります。

次に、盛り上がったシミや脂漏性角化症などの加齢による皮膚変化に悩んでいる方です。年齢とともに増える茶色いイボやざらつきは、ファンデーションでも隠しきれないことが多く、炭酸ガスレーザーで取り除くことで肌全体の印象が明るくなります。

さらに、外科的切除の傷跡が気になる方にもおすすめです。メスを使う場合と比べて出血が少なく、縫合の必要がないことが多いため、仕上がりが自然で傷跡も目立ちにくくなります。美容を重視する方にとっては、特に大きなメリットといえるでしょう。このように、炭酸ガスレーザーは「目立つ皮膚病変をなるべく自然に取り除きたい」「短期間で改善したい」という方に適している治療法です。

5.炭酸ガスレーザーの効果を感じやすい施術頻度・回数について

炭酸ガスレーザーは、1回の施術でも大きな効果を得られることが多い治療法です。しかし、除去したい部位の大きさや深さ、種類によっては複数回の施術が必要になるケースもあります。適切な施術頻度や回数を理解しておくことで、期待通りの仕上がりに近づけることができます。

お悩み別、適切な施術頻度・回数

小さなほくろやイボであれば、1回の施術でほとんど取り切れることが多く、再治療の必要はあまりありません。ただし、根が深いほくろや大きなイボは1度では完全に除去できず、数か月あけて2回目の施術を行うケースもあります。

また、複数の部位にある盛り上がりや加齢性のイボなどは、一度にすべてを除去するよりも、皮膚の回復を見ながら数回に分けて治療するほうが安全です。医師と相談しながら無理のない計画を立てることが大切です。

炭酸ガスレーザーの効果持続期間

一度除去したほくろやイボは、基本的には再発しなければ長期的に効果が続きます。つまり、効果そのものに「期限」はなく、除去した部位はそのまま改善した状態が維持されます。

ただし、前述のように根が残っていた場合には再発することがあるため、完全な除去を目指す場合は再治療が必要となるケースもあります。加齢による新しいイボや盛り上がりは今後も出てくる可能性があるため、長期的に見れば定期的なメンテナンスを検討する方も少なくありません。

6.炭酸ガスレーザーに関するよくある質問

炭酸ガスレーザーは人気の高い治療法ですが、初めて受ける方にとっては不安や疑問も多いものです。ここでは、よく寄せられる質問とその回答を整理しました。

Q.炭酸ガスレーザーの効果はいつから実感できますか?

炭酸ガスレーザーは、照射直後からほくろやイボが削られていることを確認できます。ただし、施術後は赤みやかさぶたが生じるため、最終的な仕上がりを実感できるのは皮膚が完全に再生する数週間後になります。小さい病変なら2週間から3週間程度、大きなものでは1、2か月かけて徐々に落ち着いていきます。

Q.炭酸ガスレーザーの持続期間はどのくらいですか?

一度除去した部位は、根が完全に取り除かれていれば基本的に長期間改善が続きます。ただし、根が残っていた場合は再発することがあり、その場合は再治療が必要です。また、新しいほくろやイボは加齢や紫外線などによって新たに出現する可能性があるため、「一度の治療で一生なくなる」とは言い切れません

Q.炭酸ガスレーザーの施術が受けられない人はいますか?

妊娠中や授乳中の方強い炎症や感染症がある部位には施術が行えません。また、ケロイド体質の方は施術部位が盛り上がってしまうリスクがあるため、事前に必ず医師に相談してください。服用中の薬によっては施術を控える必要がある場合もあります。

Q.炭酸ガスレーザーは痛いですか?

施術時には局所麻酔や麻酔クリームを使用するため、痛みはほとんど感じません。治療中は軽く熱いような感覚やチリチリとした刺激を感じる程度です。施術後は軽いヒリヒリ感が残ることがありますが、数日で落ち着くケースがほとんどです。

Q.フラクショナルレーザーとの違いはなんですか?

炭酸ガスレーザーは「病変の除去」を目的とするのに対し、フラクショナルCO2レーザーは「肌質改善」を目的とした治療です。フラクショナルレーザーは微細な穴を皮膚に作り、肌の再生を促すことでニキビ跡や毛穴、シワの改善に用いられます。一方、炭酸ガスレーザーはほくろやイボなどの不要な組織を削るため、目的や適応が異なります。

7.まとめ

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、ほくろやイボ、脂漏性角化症などの盛り上がった皮膚病変を効果的に除去できる治療法です。水分に反応するレーザーを用いて組織を蒸散させるため、出血が少なく、傷跡も目立ちにくいという大きなメリットがあります。少ない回数で結果を得られることも多く、美容的な満足度が高い施術といえるでしょう。

一方で、色素沈着や炎症、再発、ケロイド化といったリスクがあるのも事実です。とくに紫外線対策や術後のケアを怠ると、思わぬトラブルにつながることがあります。そのため、事前のカウンセリングで自分の肌質や体質、治療の適応についてしっかり確認することが大切です。炭酸ガスレーザーは「なるべく自然に病変を取り除きたい」「短期間で改善したい」と考える方におすすめできる治療です。信頼できる医師と相談し、自分の肌状態に合った治療計画を立てることで、後悔のない治療を受けることができるでしょう。

ほくろやイボのご相談はMiSA CLINIC六本木本院で!カウンセリングのご予約はこちらから。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

当院ではお客さまのお悩みや体質に合わせて
最良のご提案をお約束いたします。

初回のカウンセリングは無料です。
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