シミのもとを粉々に砕いて体の中から吸収させる――そんな最新のアプローチが可能なのが「ピコレーザー」です。
ピコレーザーには大きく分けて3つのモードがあります。スポットモード、トーニングモード、そしてフラクショナルモードです。これらが搭載されている機器が多く、当院で導入したのは「エンライトンSR」という最新機種になります。
今回は、シミ治療を検討している方に向けて、ピコレーザーの進化とおすすめの施術タイミングについてお話ししていきます。
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ピコレーザーとは?
従来のレーザーは「バシッ」と照射して皮膚にダメージを与え、その後にかさぶたとしてシミを剥がしていくものでした。代表的なものは「Qスイッチレーザー」や「ナノ秒レーザー」です。
一方、ピコレーザーは「衝撃波」を利用してメラニンを細かく砕き、体内に吸収させる仕組みです。そのため、従来のレーザーに比べてダウンタイムが短く、直後から目立ちにくいのが特徴です。施術後すぐにメイクも可能で、生活への制限が少ない点が大きなメリットです。
エンライトンSRの進化ポイント
厚生労働省に認可された医療機器である「エンライトンSR」には、従来にはなかった進化があります。
例えば、レーザーの強さの調整幅が0.1刻みから0.05刻みにまで細かく設定できるようになりました。また、レーザーの照射径も1mm刻みから0.5mm刻みへと改善され、より繊細なパラメータ設定が可能になっています。
患者様一人ひとりの症状や肌質に合わせたカスタマイズができるため、従来以上に満足度の高い治療が期待できます。
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シミ治療は秋冬がベストシーズン
夏の紫外線を受けた直後の肌は、炎症や色素沈着を起こしやすく、レーザーの効果が安定しにくい傾向があります。実際に、夏に治療を受けた方の中には、シミが長引いて色素沈着が残ってしまうケースも見られました。
そのため、夏の間は内服薬(トラネキサム酸など)で肌の炎症を抑え、秋から冬にかけて治療を始めるのがおすすめです。肌の状態を整えてから施術することで、よりきれいな仕上がりにつながります。
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肌診断機「ネオヴォワール」でのチェック
当院では「ネオヴォワール」という肌診断機も導入しています。ノーメイクの状態で撮影し、隠れジミや肌年齢を分析します。画面が大きく、厳密な解析が可能なため、シミ治療を始める前の判断に役立ちます。
診断結果によっては、いきなりピコスポット照射ではなく、まずはトーニングなどの優しいモードをおすすめする場合もあります。患者様それぞれの肌状態に合わせた最適な治療を提案できるのが強みです。
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まとめ
シミ治療は「早く取りたい」という気持ちが強いものですが、肌状態や季節を考慮して適切なタイミングで施術を受けることが、仕上がりの満足度を大きく左右します。
秋から冬は、紫外線ダメージが落ち着き、シミ治療に最適なシーズンです。最新機器「エンライトンSR」と肌診断「ネオヴォワール」を組み合わせることで、安全かつ効果的にシミ改善を目指せます。
ぜひこの時期に、シミ治療をご検討ください。