【他院修正外来】美容治療で「失敗されたかも」と感じても諦めないで
「他院で施術を受けたら、望んでいた仕上がりと違った」
「ダウンタイムのはずが、いつまでも不安が続く」
最近、このような**他院施術後のご相談(他院修正相談)**が増えています。
当院でも、ほぼ毎日1名以上のペースで「他院で行った美容治療が原因で気持ちが辛くなってしまった」「鏡を見るのがつらい」といったご相談を受けています。
美容医療はきれいになるための選択肢ですが、効果が出る治療ほどリスクもあるのが現実です。だからこそ、万が一のときに「次に何をすればいいか」を知ってほしいと思います。

他院修正相談で多いトラブルの種類

当院で多い相談内容は、まずヒアルロン酸などの注入治療です。
「入れすぎてしまった」「想像していた場所と違うところに入っていた気がする」など、仕上がりの違和感がきっかけになるケースが多く見られます。原因の一つとして、患者さまと医師の間でイメージ共有がうまくいっていないこともあります。
次に多いのがボトックスのトラブルです。
「まぶたが重くなった」「エラがこけた」「口角を上げたかったのに口が動かしづらい」など、表情への影響が強いと不安が長引きやすくなります。
ほかにも、ハイフで頬がこけすぎた、高周波(RF)治療やサーマニードル後に思い通りにならなかった、傷をつける系のレーザーで予想以上にダメージが深くなった、などの相談もあります。
「きれいにしたくて受けたのに、逆に悪くなった気がする」という声は、決して珍しくありません。

他院修正が難しい理由は「情報が足りない」から
一般の美容相談では、「ここが気になる」「このシワが嫌」など、お悩みがはっきりしていることが多いため、治療提案もしやすい傾向があります。
一方、他院修正相談は難易度が上がります。
なぜなら、患者さまは医療者ではないため、何を・どの製剤で・どの層に・どの量で施術されたかを正確に把握していないことが多いからです。
そのため医師側は、限られたヒントから状況を整理し、ある程度「推理」しながら原因と解決策を組み立てていく必要があります。
さらに、その解決策を実行できる手段が院内にあるか、適応があるか、どの順番で改善するべきかまで考えます。簡単に言うと、一度引き算してリセットし、そこから足し算で整えるような考え方が必要になることがあります。
このため、他院修正相談のカウンセリングは、通常の相談と比べて1.5倍〜2倍程度の時間が必要になることが多いです。
修正は「技術」だけでなく「冷静な判断」が大切

他院修正のご相談で来院される方は、気持ちがとても落ち込んでいることが多いです。
「どうしたらいいか分からない」「もう元に戻らないのでは」と不安が強く、ネガティブな感情に飲み込まれてしまいそうな状態で来られる方もいます。
当院では、まずそのお気持ちを受け止めつつも、医師としては冷静に、
- 今の状態は何が原因か
- 改善方法があるのか
- あるなら何が最適か
を専門的に判断し、必要な選択肢をご提案します。
修正相談は「とにかく同じ施術をすれば良い」という話ではありません。背景や施術歴、肌質や経過を踏まえて、その人に合わせた提案が必要になります。
他院修正相談料を設けている理由
当院では、こうした背景を踏まえ、他院修正相談料というシステムを設けています。
基本的には、相談のみで終わる場合は「初診料+他院修正相談料」を頂戴します。
一方で、診察後に当院の提案内容にご納得いただき、実際に施術を受けていただける場合は、初診料はいただかず、相談料のみとしています。
この相談料の意味合いは、単なる雑談ではなく、
「いま何が起きているか」「どうすれば改善できるか」「どの方法が現実的か」
という情報提供と方針決定にあります。

「同じ提案」でも結果が同じになるとは限らない

「提案内容を聞いたから、別のクリニックで同じことをしてもらえばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、他院修正は、医師が頭の中で原因と解決策を組み立て、その設計をもとに手技まで落とし込む治療です。
つまり、思考と手技がセットで成立します。
状況を理解し、原因を特定し、適応を判断し、手技として正確に実行する。
この一連ができて初めて「改善」につながります。
まとめ|失敗されたと感じたら、まずは状況整理から
美容治療で「思っていたのと違う」と感じたとき、まず必要なのは、
焦って次の施術を重ねることではなく、いまの状態を正しく把握することです。
- 何が問題なのか
- 原因はどこにあるのか
- 改善策はあるのか
- どの順番で整えるべきか
この整理ができるだけでも、不安は大きく減ります。
「どこに行けばいいか分からない」「このまま戻らない気がする」
そんな気持ちを抱えている方は、どうか一人で抱え込まず、ご相談ください。
美容医療は、やり直しができるケースも多くあります。諦めないでください。
