【ピコトーニング】受けすぎた者の末路…
ピコトーニングは本当に安全?知っておきたい「やりすぎ」のリスク
ピコトーニングは、シミや肝斑の改善を目的として広く行われている人気のレーザー治療です。
ダウンタイムが少なく、痛みも比較的軽いため、「気軽に受けられる美容施術」というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、どんな治療にもリスクは存在します。
今回は、ピコトーニングを受けすぎることで起こり得る「白抜け(低色素沈着)」について解説します。

ピコトーニングで期待できる効果
ピコトーニングは、メラニン色素を少しずつ破壊しながら肌の色ムラを改善する治療です。
主な効果としては以下が挙げられます。
・シミの改善
・肝斑の改善
・くすみ改善
・肌のトーンアップ
・毛穴改善
・ハリ感アップ
回数を重ねることで徐々に透明感が増し、多くの方が効果を実感しやすい治療です。
ピコトーニングのやりすぎで起こる「白抜け」とは
ピコトーニングはメラニン色素を減らす治療ですが、過剰な照射を続けるとメラニンを作る細胞であるメラノサイトにダメージを与えてしまう場合があります。
その結果、色素を正常に作れなくなり、肌の一部が白く抜けたような状態になることがあります。
これを「低色素沈着」や「白抜け」と呼びます。
一見すると分かりにくいこともありますが、肌診断機で確認すると白い斑点が多数認められるケースもあります。

白抜けはなぜ起こるのか
実際に肌診断を行うと、過去に他院で20回〜30回以上ピコトーニングを受けていた方に白抜けが見つかることがあります。
これは医療行為によって生じた症状であり、「医原性低色素沈着」と呼ばれます。
本来であれば、
・現在の肌状態
・治療の必要性
・継続の可否
を医師が定期的に判断しながら治療を進めるべきです。
しかし、診察や肌分析を十分に行わず、漫然と施術を継続してしまうことで、白抜けのリスクが高まる場合があります。

白抜けはシミより治療が難しい
シミは改善方法が複数存在しますが、白抜けは治療が非常に難しい症状です。
一度色素を作る細胞がダメージを受けると、簡単には元に戻りません。
実際には、
・レーザー治療を中止する
・美白治療を休止する
・経過観察を行う
といった対応が中心となることも少なくありません。
つまり、「シミを治療するために受けた施術で、逆に治療が難しい症状を作ってしまう可能性がある」ということです。

白抜けは気付きにくい
白抜けは黒いシミのように目立つわけではありません。
そのため、
「なんとなくこの部分だけ色が抜けている気がする」
「周りが黒く見える」
と感じる程度で気付く方もいます。
しかし実際には、周囲が正常な肌色であり、白く抜けている部分の方が異常であるケースもあります。
肉眼だけでは判断が難しいため、肌診断機による客観的な評価が重要になります。
MiSA Clinicがピコトーニングを慎重に行う理由
MiSA Clinicでは、シミや肝斑治療を希望される患者様に対して肌診断機「ネオヴォワール」を活用しています。
特に、
・ピコトーニングを長期間受けている方
・20回以上の施術歴がある方
・肝斑治療を継続している方
については、肌内部の状態を確認したうえで治療方針を決定します。
白抜けの兆候が見られる場合には、施術を継続せず、一度治療を休止することもあります。

ピコトーニングは何回くらいが目安?
一般的にピコトーニングは1回で大きな変化が出る治療ではありません。
そのため、まずは5〜10回程度を目安として治療を行うことが多いです。
ただし、それ以上継続する場合には注意が必要です。
重要なのは回数ではなく、
・現在の肌状態
・メラニンの量
・白抜けの有無
・治療効果
を総合的に判断することです。
効果があるからといって無制限に続ければ良いわけではありません。

白抜けがある場合は別の治療を検討することも
白抜けの兆候が見られる場合は、一定期間治療を休止することが推奨されます。
その後の治療については、
・ピコトーニングを再開する
・ルメッカ(IPL治療)へ切り替える
・経過観察を行う
など、肌状態に応じて判断していきます。
見た目だけでなく、肌の内部状態まで確認しながら治療を選択することが大切です。
日焼けでも白抜けは起こる
実は白抜けはレーザーだけで起こるものではありません。
強い紫外線を浴び続けることでメラノサイトがダメージを受け、一部だけ色素を作れなくなることがあります。
海やゴルフなどで強い日焼けを繰り返した方に、白い斑点が現れることがありますが、これも同様のメカニズムです。
つまり、
・過度なレーザー照射
・過度な紫外線曝露
のどちらもメラノサイトにダメージを与える可能性があるということです。

医師自身も経験した白抜け
実際に美容医療業界では、施術者自身が治療を受けすぎて白抜けを経験することもあります。
過去にはQスイッチレーザーによるトーニングを頻繁に受け続けた結果、左右対称に白い部分が出現した経験もありました。
その後、レーザー治療やIPL治療をしばらく中止し、時間をかけて経過を見たことで改善しました。
この経験からも、「良い治療でもやりすぎは禁物」ということを実感しています。

クリニック選びで重要なポイント
ピコトーニングを受ける際には、
・施術前に診察があるか
・定期的な肌評価を行っているか
・肌診断機を活用しているか
・治療の継続可否を医師が判断しているか
を確認することが重要です。
患者様の希望だけで施術を繰り返すのではなく、本当に必要な治療かどうかを判断してくれるクリニックを選びましょう。

まとめ
ピコトーニングは、シミ・肝斑・くすみ改善に非常に有効な治療です。
ダウンタイムが少なく、多くの方に適応できる優れた施術ですが、やりすぎることで「白抜け(低色素沈着)」というリスクが生じる可能性があります。
特に長期間にわたって施術を受けている方は、定期的な肌評価を受けながら治療を進めることが重要です。
大切なのは、回数を重ねることではなく、自分の肌に本当に必要な治療を適切なタイミングで受けることです。
ピコトーニングを検討されている方は、肌の表面だけでなく内部の状態までしっかり評価しながら治療を提案してくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
この記事を書いた人

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医
