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美容コラム

ボトックス注射のリスクと注意点:失敗しないための完全ガイド

ボトックス注射は表情ジワを始め、様々なお悩み改善に高い効果を発揮する美容医療として広く知られています。厚生労働省の承認を受けた安全性の高い治療ではありますが、施術には様々なリスクが伴うことも事実です。このコラムでは、ボトックス注射に関する重要なリスクと、それらを回避するためのポイントを詳しく解説します。

ボトックス注射について詳しく見る矢印

1. 期待通りの効果が得られないケース

効果不足の主な原因

不適切な製剤量

製剤量は、治療効果を大きく左右する重要な要因です。
ミサクリニックのボトックス注射は単位量によって価格を定めています。そのため使用した製剤量は明確ですが、多くの美容クリニックでは部位の治療という形になっており、実際どの程度のボトックスを使用したか分からない料金体系にしています。残念ながら、クリニックによってはコスト削減のために、適量よりも少ない量で施術を行っているところもあります。
ボトックス注射は、神経伝達物質「アセチルコリン」の放出を抑制することで、表情ジワの改善を始めとする様々な効果を出します。ボトックスの量が少なければ「アセチルコリン」の抑制も限定的になり、期待した効果が出なくなります。

過度な希釈による効果低下

ボトックスは粉末状の製剤を生理食塩水で希釈して使用します。ボトックスを製造しているアラガン社の推奨する希釈濃度は、濃い希釈は0.1ccあたり4単位、薄い希釈は0.1ccあたり2単位となっています。深い表情ジワの改善には濃い希釈のものを、広頸筋ボトックスなど大きな筋肉に注射する場合は薄い希釈のものを使います。
しかし、見た目は透明な液体であるため、実際にどの程度希釈しているかは患者様の目からは判別できません。そのためコスト削減のために過度な希釈を行うことも可能で、その結果期待した効果が出なくなります。

偽製品や不適切な製剤の使用

ボトックス(正式にはボトックスビスタ)というのはアラガン社製のボツリヌストキシン製剤の商品名です。ボトックスは日本で唯一厚生労働省の認可を受けている製剤で、安全性や品質が保証されています。
ミサクリニックでは他にも韓国製のナボタという製剤も使用しておりますが、こちらは米国FDAと韓国MFDSで認可されており、同様に安全性や品質が保証されています。しかし残念ながら、市場には安価で粗悪なボツリヌストキシン製剤、あるいは偽製品が出回っているケースがあります。それらの製品は効果が期待できないばかりか、重大な健康被害を引き起こす可能性があります。
また、最も悪質なケースとして、ボトックスを全く含まない生理食塩水のみを注入するという事例も報告されています。これは明らかな詐欺行為であり、効果が全く得られないのはもちろんのこと、患者様の信頼を著しく損なう行為です。

予防するためには

適正価格での施術

極端に安価な施術には注意が必要です。品質の良い正規品を適切な量で使用し、経験豊富な医師が施術を行う場合、ある程度の費用は必要となります。必要以上に安価な施術は、何らかの妥協が行われている可能性が高いと考えられます。

使用する製剤の確認

信頼できる医療機関では、使用する製剤について詳しい説明を行い、患者様の同意を得たうえで施術を行います。製剤の種類、製造元、使用量などについて、しっかりと確認することが重要です。

施術前の十分なカウンセリング

効果的な治療のためには、患者様の希望や条件に合わせた適切な施術計画が必要です。カウンセリングでは、期待する効果や気になる部分について詳しく相談し、それに応じた適切な治療計画を立てることが重要です。

2. 表情の違和感や左右差が生じるリスク。

主な症状

表情が作りにくい

必要以上に筋肉の働きが抑えられることで、笑顔や驚きなどの自然な表情が作りにくくなることがあります。特に、前額や目周りの施術では、適切な量と注入位置の選択が重要です。過度な施術は、表情が固くなったり、不自然な印象を与えたりする原因となります。

左右の表情に違和感

左右の筋肉の力が異なることで、表情に非対称性が生じることがあります。例えば、片方だけ眉が上がりやすい、片方の目が閉じにくいなどの症状が現れることがあります。これは、注入量や注入位置の左右差によって引き起こされます。

意図しない部位の筋肉の麻痺

ボトックスは注入部位から周囲に拡散する性質があります。不適切な注入により、治療目的以外の筋肉まで影響を受けてしまうことがあります。例えば、目尻のしわ治療で、意図せず頬の筋肉まで影響が及び、自然な笑顔が作りにくくなるなどの症状が起こる可能性があります。

主な要因

不適切な注入位置・層

解剖学的な知識不足や経験不足により、適切な注入位置や注入する層を外してしまうケースがあります。顔の筋肉は複雑に配置されており、わずかな位置のズレが大きな影響を及ぼす可能性があります。例えば、目周りの施術では、眼輪筋や眼瞼挙筋など、繊細な筋肉の解剖学的な理解が必要不可欠です。

製剤の拡散

ボトックスは注入後、周囲の組織に拡散します。この拡散範囲は、注入の深さや量、製剤の希釈率などによって変化します。適切な技術を持たない医師による施術では、予期せぬ拡散が起こり、意図しない部位まで効果が及んでしまう可能性があります。また、施術直後の圧迫や揉みほぐしなどの行為も、予期せぬ拡散の原因となることがあります。

予防するためには

実績と評判

累積のボトックス治療件数は、経験値を示す重要な指標です。多くの症例を持つ医師は、様々なケースに対応できる技術と知識が蓄積されています。
ただし、施術の効率を優先して十分な診察やお一人おひとりの状態に合わせた施術をしていないケースもあります。症例数は一つの目安にはなりますが、それだけでは判断しないようにしましょう。

医師の経験年数

ボトックス治療における経験年数は、技術力を示す重要な要素です。また、定期的な研修や学会参加など、最新の技術や知識の習得に積極的な医師を選ぶことが望ましいです。

患者様の評価

実際に施術を受けた患者様からの評価は、医療機関を選ぶ上で重要な参考情報となります。ただし、インターネット上の評価は、偏りがある可能性もあるため、口コミ、各種SNSの施術動画、症例写真など、複数の情報源から総合的に判断することが重要です。

3. まとめ

ボトックス注射は、適切な施術を受ければ安全で効果的な治療法です。しかし、以下の点に注意が必要です。

信頼できる医療機関の選択

医師の経験や技術力、施設の設備や安全管理体制など、総合的な観点から医療機関を選択することが重要です。

適切な価格設定の確認

極端な低価格には注意が必要です。適正な価格で、必要十分な治療を受けることが、満足度の高い結果につながります。

医師の経験と技術力の確認

豊富な経験と高い技術を持つ医師による施術を受けることで、多くのリスクを回避することができます。

これらのことは事前に様々なソースから情報を集めていたとしても、実際クリニックに行くと思っていたのと違うということが少なくありません。
まずはカウンセリングの際、以下のことをきちんと説明されるか、少なくとも質問すれば明確に答えてくれるかを確認してください。

  • 使用する製剤の種類と量
  • 予想される効果と持続期間
  • 起こりうる副作用とその対処法
  • 実際にかかる費用総額

何かしら引っかかるところがあれば、あるいは初回カウンセリング当日の施術を急かされたり、他の選択肢を選べないようなクリニックであれば、そのクリニックではボトックス注射を受けないことをおすすめします。

ミサクリニックでは、あなたのお悩みやご予算に合わせた最適な治療プランをご提案させていただきます。経験豊富な医師が丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

当院ではお客さまのお悩みや体質に合わせて
最良のご提案をお約束いたします。

初回のカウンセリングは無料です。
ぜひお気軽にご予約ください。

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