【シワのタイプ別治療法】深い・細かい・表情ジワ・乾燥ジワ・クマシワ・口元周りジワ
シワにはさまざまな種類がある
シワと一言でいっても、その原因や状態はさまざまです。
一般的に「シワ」と聞くと、皮膚に刻まれた線をイメージする方が多いですが、実際にはクマやほうれい線、ゴルゴライン、マリオネットラインなどを「シワ」と感じている方も少なくありません。
そのため、シワ治療では「どのような原因で起きているのか」を正しく見極めることが重要です。
今回は、深いシワ・細かいシワ・表情ジワ・乾燥ジワ・クマ・ほうれい線・首のシワなど、タイプ別に適した治療法について解説します。

深いシワには「スネコス」と「ボトックス」の併用がおすすめ
深く刻まれたシワには、肌そのものの質感改善と筋肉の動きを抑える治療を組み合わせることが大切です。
近年、特に人気が高いのが「スネコス」と「ボトックス」の併用治療です。
スネコスは、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌内部のハリや弾力を回復させる注入治療です。年齢とともに減少する真皮の線維成分を増やし、肌を若々しい状態へ導きます。
しかし、眉間やおでこ、目尻などのシワは、表情筋の動きによって繰り返し刻まれるため、スネコスだけでは再発しやすい傾向があります。
そこで有効なのがボトックスです。
ボトックスで筋肉の動きを適度に弱めることで、シワが再び刻まれるのを防ぎ、スネコスの効果を長持ちさせやすくなります。
特に、強く固めすぎず、自然な表情を保ちながら軽く効かせる方法が人気です。

細かいシワには「ベビーコラーゲン」が適している
細かく浅いシワや、ちりめん状のシワにはベビーコラーゲンがおすすめです。
ベビーコラーゲンは非常に自然な仕上がりになりやすく、皮膚の薄い部位にもなじみやすい特徴があります。
ヒアルロン酸でもシワ治療は可能ですが、部位によっては膨らみすぎて不自然になるケースもあります。
一方、ベビーコラーゲンはナチュラルにシワを改善しやすく、特に目元など繊細な部位との相性が良いとされています。

表情ジワにはボトックス治療が基本
笑った時や眉を動かした時にできる表情ジワには、ボトックスが基本治療となります。
ボトックスは筋肉の動きを抑えることで、シワの原因そのものにアプローチできるため、表情ジワ改善に非常に適しています。
特に、額・眉間・目尻などは代表的な適応部位です。
ただし、目頭付近など細かな部位は施術難易度が高く、打ち方によっては表情が不自然になるリスクもあります。
そのため、繊細な調整が必要な部位では、リジュランを併用するケースもあります。
目元の細かいシワには「リジュラン」も有効
目の内側など、皮膚が薄く細かいシワが出やすい部分にはリジュランが適しています。
リジュランは皮膚表面の質感改善に優れており、小ジワやハリ不足の改善が期待できます。
さらに、必要に応じてごく少量のボトックスを浅く注入することで、より自然な若返り効果を目指すことも可能です。
ただし、ボトックスは技術力によって仕上がりが左右されやすいため、経験豊富な医師による施術が重要です。

乾燥によるシワには「ボライト=スキンバイブ」が効果的
乾燥が原因でシワが目立つ方には、「スキンバイブ」というヒアルロン酸製剤が使用されることがあります。
一般的なヒアルロン酸はボリューム形成やリフトアップ目的で使用されますが、スキンバイブは肌質改善を目的とした製剤です。
細かく注入することで肌内部の水分保持力を高め、乾燥による小ジワを改善へ導きます。
特に、肌の水分不足が強い方や、乾燥によってメイク崩れしやすい方にも人気の治療です。

クマは種類によって治療法が異なる
クマは原因によって「黒クマ」「青クマ」「茶クマ」に分類されます。
それぞれ適した治療法が異なるため、正確な診断が重要です。
黒クマにはベビーコラーゲンやヒアルロン酸が有効
黒クマは、たるみや骨格の凹みによって影ができることで目立つタイプです。
この場合は、凹みを埋める治療が効果的です。
特におすすめされることが多いのがベビーコラーゲンです。
自然になじみやすく、失敗リスクも比較的少ないため、目元治療との相性が良いとされています。
また、ヒアルロン酸でも改善は可能です。
現在は目元専用の柔らかいヒアルロン酸製剤も多く、適切な製剤選択によって自然な仕上がりが期待できます。

青クマにはスネコスやピコトーニングが選択される
青クマは、血行不良や皮膚の薄さによって血管が透けて見えるタイプです。
そのため、皮膚を厚く健康的にする治療が有効です。
スネコスによって皮膚にハリを出し、血管の透け感を軽減する方法がよく用いられます。
また、ピコトーニングによって血流改善を促し、青クマ改善を目指すケースもあります。

茶クマには美白治療やピーリングが有効
茶クマは色素沈着によるクマです。
この場合はシミ治療に近いアプローチが必要になります。
代表的な治療としては、以下のようなものがあります。
・ルメッカ
・ピコトーニング
・メソナJ
・ミラノリピール
・マッサージピール
さらに、ハイドロキノンやトラネキサム酸クリームなどの外用薬を組み合わせることで、より効果的な改善を目指せます。

ほうれい線やマリオネットラインは「引き上げる」治療が主流
ほうれい線やマリオネットラインは、単純なシワというよりも「たるみ」によって生じるケースが多くあります。
そのため、最近では単純に埋めるのではなく、「引き上げる」治療が主流になっています。
代表的な施術としては以下があります。
・ハイフ
・サーマジェン
・ヒアルロン酸リフト
・糸リフト
顔全体の下垂を改善することで、結果的にほうれい線やマリオネットラインも目立ちにくくなります。

首のシワは原因に合わせた複合治療が重要
首のシワは非常に複雑で、原因によって治療法が大きく異なります。
乾燥が原因の場合は、スキンバイブによる保湿治療が有効です。
また、首を曲げた時にできる横ジワにはボトックスが効果を発揮することがあります。
さらに、たるみが原因の場合にはスネコスやショッピングリフト、サーマジェンなどが選択されます。
一方で、脂肪の厚みによって線状に見えているケースでは、脂肪溶解注射による改善が適している場合もあります。
また、色素沈着によって首のシワが濃く見えている場合には、ピコトーニングやミラノリピールなどの色味改善治療が有効です。

まとめ|シワ治療は「原因の見極め」が最も重要
シワ治療で最も大切なのは、「どの原因でシワができているのか」を正しく診断することです。
同じように見えるシワでも、乾燥・たるみ・筋肉の動き・脂肪・色素沈着など、原因は人によって異なります。
そのため、自分だけで判断するのではなく、しっかりカウンセリングを行い、適切な治療提案をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。
自分のシワタイプを正しく理解し、原因に合った治療を選択することで、より自然で満足度の高い若返りを目指せるでしょう。
この記事を書いた人

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医
